美容コラム
男性のニキビ跡の治し方をご紹介|ニキビ跡のタイプや治療の流れも詳しく解説します
思春期ニキビの名残や繰り返す大人ニキビの弊害で、なかなか消えないニキビ跡ができてしまうことがあります。
今回の記事では男性によくあるニキビの原因や、ニキビ跡のタイプを解説していきます。
また、ニキビ跡の改善に効果的な美容医療とその種類・ポイント・選び方などもご紹介しますので、肌トラブル改善に興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ニキビ跡に悩む男性は多い
特に髪が短くメイクをすることも少ない男性では、頬や額といった目立つ場所のニキビ跡にお悩みの方は多いものです。
スキンケアや美容医療はどうしても「女性のためのもの」という印象が強く、男性がチャレンジするにはハードルが高いと感じられるかもしれません。
ですが男性でも、肌トラブルを解決したいと感じている方は多くいらっしゃいます。当然、そのために新しいことにチャレンジしてもよいのです。
ここからは、ニキビ跡をはじめとした男性特有の肌トラブルに注目して解説していきます。
男性のニキビの原因
若い方を中心に、誰もが一度は経験したことのある肌トラブルがニキビです。思春期ニキビ・大人ニキビなどといった名前を耳にしたことのある方も多いでしょう。
他にも、知らぬ間にできている・チョコレートを食べるとできる…など、さまざまなイメージが存在しています。
実はこのニキビにはさまざまな原因があり、個人差もあれば男女差もあります。特に男性に多いニキビの原因には、どんなものがあるでしょうか。
髭剃りによる肌へのダメージ
日々の身だしなみのうち、男性特有のルーティーンの代表が「髭剃り」です。
特に、刃が直接肌に当たるタイプのカミソリやシェーバーを使っている方は肌荒れのリスクが大きいとされます。
というのも、肌に刃を当てるタイプのカミソリでは、髭とともに肌の表面を削ってしまうからです。
角質は肌をダメージから守るバリアの役割を持っており、これを削ってしまうと肌荒れの原因になります。
カミソリ負けと呼ばれる、赤みや乾燥の生じる肌荒れを経験した方も多いでしょう。
カミソリ負けにより肌の防衛機能が低下すると、当然ニキビの原因にもなります。
刃を覆うカバーのついた電気シェーバーを使用したり、脱毛を検討してみてもいいでしょう。
皮脂が過剰に分泌されている
何らかの原因で皮脂が過剰に分泌されると、ニキビができやすい肌環境になってしまいます。
人の毛穴には、「皮脂腺」と呼ばれる皮脂の分泌ポイントがあります。ここから出た油分が毛穴に詰まり、炎症を起こしたものがニキビです。
また特に理由がなくとも肌がベタつくこともある「脂性肌」の方などでは、日頃から皮脂を吸収する作用のあるケア用品などを使用するのもおすすめです。
パウダー入りの化粧水・あぶらとり紙・抑制作用のある洗顔料など、皮脂対策を中心にアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
生活習慣の乱れ
前述のように、過剰な皮脂の分泌はニキビの大きな原因となります。そして、生活習慣の乱れは皮脂の過剰分泌の原因のひとつです。
油分の摂りすぎや野菜不足はもちろん、運動不足・不規則な睡眠なども肌のバリア機能の低下につながります。
特に年齢を重ねるにつれてもとあるバリア機能が衰えていくため、大人になってからの夜ふかしや不摂生は肌トラブルの大きな原因です。
体の一番外側にある肌は、体調を最もよく反映する部位です。肌荒れが気になり始めたら、まず生活習慣を見直して体全体の調子を整えましょう。
男性に多いニキビ跡のタイプ
続いては、上記のような原因によってできたニキビがニキビ跡になってしまった場合の特徴を解説していきます。
ニキビ跡と一口にいってもさまざまな種類があり、見た目や原因・対処法が大きく異なります。
もしニキビ跡が発生してしまったら、まずはどんな種類のものかを見極めるようにしていきましょう。
色素沈着
ニキビのあった部分が茶色っぽく、傷跡やシミのようになってしまうことがあります。
これは色素沈着といい、肌がダメージを受けると発生するニキビ跡です。ニキビを潰したり擦ったりすると、メラニン色素が生成されて肌が色づきます。
この色素は何層にも重なっている角質の内側まで広がっていることが多く、特に目立つものはシミのように見えてしまうこともあります。
シミは紫外線ダメージの蓄積でメラニン色素が発生して現れるため、かなり近いものです。
色素沈着は炎症の赤みなどと違い、放置してもあまり改善されません。色素沈着してしまった部分のターンオーバーを促すなど、角質ケアが効果的とされます。
赤み
ニキビの周囲にあった赤みが、ニキビが完治しても残ってしまうとニキビ跡になります。
赤く炎症を起こしている場合は、時間経過や鎮静剤の使用で改善されることがあります。まずは落ち着いて、しばらく様子を見るといいでしょう。
ニキビが完治してしばらくしても赤みが引かない場合は、内出血や色素沈着を起こしている可能性があります。
ビタミンCを積極的に摂ったり、鎮静作用のある化粧水を使用すると改善されることがあります。
クレーター
ニキビ跡の中でも治りづらく厄介なのが、皮膚がクレーター状に抉れて凹凸になってしまうパターンです。
ニキビの膿が溜まっていた部分が穴のようになり、そのまま皮膚が再生してしまった場合に起こります。
この場合は角質や皮膚そのものは正常に完治しているため、薬などでの治療はあまり効果がないといわれます。
ターンオーバーの過程で治る可能性があるのは、ごく浅いものだけです。
クレーター状になったニキビ跡を完治させたいと思った場合は、皮膚科や美容皮膚科での治療を検討するのがおすすめです。
クリニックの施術による男性のニキビ跡の治し方
ニキビは跡になってしまうと、自然治癒や市販薬での治療が難しくなります。確実に効果を実感したいと思ったら、クリニックを受診しましょう。
ここでは、美容皮膚科などのクリニックで行われる施術をご紹介いたします。
それぞれに特徴があり、向き不向きがあります。自分のニキビ跡や肌のタイプに合わせて、最適な方法を選ぶのがおすすめです。
レーザー治療
特にクレーター状になったニキビ跡に効果的とされるのが、レーザーによる治療です。
極細のレーザーで皮膚に小さな穴をたくさん開け、美容液導入や自然治癒力の強化を行います。
皮膚に凹凸ができてしまう肌トラブルにはかなり効果的ですが、皮膚に穴を開けるため刺激も大きい方法です。
ダウンタイムが取れない方や、敏感肌の方にはあまり向かないかもしれません。
ピーリング治療
ピーリングとは「peel=はがす」という治療法です。薬剤を使用して、肌表面の不要な角質を落とします。
薬剤は自然由来のものや化学薬品などさまざまな種類がありますが、肌の深くまでダメージが与えられることはありません。
角質層に色がついてしまう色素沈着タイプのニキビ跡に効果的とされます。
注入治療
注入治療はレーザーと同じく凹凸タイプのニキビ跡に効果を発揮しますが、ダウンタイムが比較的短い方法です。
皮膚が凹んでいる部分に直接ヒアルロン酸や成長因子(皮膚組織を増やす成分)を注入し、凹みを目立たなくします。
広く浅いタイプのクレーターに向いているのが特徴です。レーザーほど肌への刺激が大きくないため、敏感肌の方でも施術を受けられる場合があります。
光治療
光治療は、肌のキメを整える効果のある光を当ててターンオーバーの正常化などを促す方法です。
即効性はありませんが、肌の調子が整うため長期的な肌環境の安定が期待できます。
比較的薄めの色素沈着や、赤みの残ったニキビ跡の治療に向いています。敏感肌の方や乾燥肌の方など、さまざまな肌質の方に受けていただける施術です。
ここまでご紹介した他にも、クリニックではさまざまな治療法を行っています。
自分に合ったニキビ跡治療を知りたい方は、ぜひ一度今泉スキンクリニックにご相談ください。
ニキビ跡の治療の流れ
クリニックでニキビを治療する際には、まずは肌質やニキビ跡のタイプを見極める必要があります。
そのため、基本的には以下のような流れになります。
- クリニックを予約する。
- カウンセリングを受けて治療方針を決める。
- 施術を行う。
- アフターケアを行う。
- 必要であれば定期的に施術を繰り返す。
顔の皮膚は体の中でもデリケートな部分であり、自己診断では正しいタイプを見極められないことがあります。カウンセリングは必ず受けるようにしましょう。
また、どんな施術でもアフターケア(特に保湿)は重要です。クリニックでアドバイスをもらい、自宅でもこまめにケアするようにしましょう。
ニキビ跡を治療するクリニックを選ぶポイント
現在は多くのクリニックでニキビ跡などの美容皮膚科治療を行っており、どのクリニックを受診すべきか悩んでしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、まずクリニックのホームページで診療内容をチェックするようにしましょう。
ほとんどのクリニックでは、受けることのできる治療について詳しい説明や注意点を紹介しています。中には、自分に似た症状や肌質が見つかるかもしれません。
何種類かのクリニックをチェックして、それぞれの治療法の特徴や症例などから情報収集をすることが大切です。
ニキビ跡のタイプで自分に合ったクリニック選びをしよう
クリニックについての情報収集では、治療することのできるニキビ跡についてチェックしておくことも必要です。
前述の通り、ニキビ跡は治療法によって対応できるものに違いがあります。自分の気になる症状に対応できるクリニックか、しっかり見極めるようにしましょう。
とはいえ、皮膚科の治療では全てを自己判断で決めることはおすすめできません。ある程度の目星をつけたら、必ず専門医に相談するようにしましょう。
今泉スキンクリニックでは、顔のピーリングが1回11,000円、CO2レーザーを用いた治療が5,500円からとなっています。
ただしどちらの施術も自由診療となりますので、費用は全額負担、保険は適用外です。治療が肌に合わずダウンタイムが長引いたり、赤みや炎症が出たりしても自己責任となってしまうので、事前の相談が大切です。
そのため、皮膚科専門医が患者さんひとりひとりのお悩みに合った治療をご提案いたします。
気になることや疑問がある方も、お気軽にご相談ください。
ニキビ跡の治し方で悩んでいる男性は今泉スキンクリニックへご相談を
今回の記事では、ニキビ跡やその治療法についてご紹介してきました。どちらも、種類によって異なる特徴があり、向き不向きがあります。
今泉スキンクリニックでは専門医としての豊富な知識と技術で、患者さんのお悩みに寄り添った治療を行っています。
頑固なニキビ跡にお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
【記事監修】今泉 明子
今泉スキンクリニック 院長 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。
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