美容コラム
医療脱毛は日焼けしていてもできる?日焼けしても医療脱毛ができるケースや日焼け対策をご紹介します
医療脱毛を受ける際、施術前後の避けるべきポイントとして必ず挙げられるのが日焼けです。
日焼けしていると医療脱毛ができないということは、多くの方がご存じかと思います。
しかし、日焼けしてしまったら絶対に医療脱毛ができないとは考えないでください。
基本的にはNGですが、日焼けしていても医療脱毛が可能なケースもないわけではありません。
ここでは日焼けと医療脱毛の相性が悪い理由や、日焼けしていても脱毛が可能なケース、さらにおすすめの日焼け対策などを詳しく解説します。
これから医療脱毛をお考えの方は、ぜひご一読ください。
医療脱毛は日焼けNG?
日焼けしてしまったら、絶対に医療脱毛はできないのでしょうか?
そんなことはありません。もちろん、施術に慎重な判断が必要になりますが、必ずしもできないというわけではないのです。
ところで、そもそもなぜ日焼けしていると医療脱毛ができないのでしょうか。
脱毛と日焼け、この2つは一見繋がりがないように見えます。それがどう関連しているかを知るために、それぞれのメカニズムを解説していきましょう。
日焼けとは、強い紫外線を浴びた肌に起こる状態変化のことをいいます。
本来、紫外線は人の肌にとって有害なものです。この有害な紫外線から肌を守るために、重要な働きをしているのがメラニンです。
メラニンは黒い色をした色素で、おもに毛や皮膚に含まれています。髪の色や肌の色が黒や褐色になるのは、このメラニンの量が多いためです。
メラニンには紫外線を吸収する働きがあり、肌はメラニンを産生することで有害紫外線を吸収させて身を守っています。
それでは強い紫外線を浴びたとき、肌にはどんなことが起きるでしょうか。
紫外線が大量に肌に届くと、それに対抗するメラニンの生成も活発になります。大量のメラニンが産生され、皮膚表面に増えていきます。
こうして黒いメラニン色素が普段よりも多くなった結果、肌色は黒さが増した褐色になるのです。これが日焼けのメカニズムです。
一方、レーザーを使用した医療脱毛はメラニンをターゲットとして選別します。
前述のように、毛にはメラニンが多く含まれています。
医療レーザー脱毛では、毛母細胞を破壊するレーザーを肌には当てず毛の部分にだけ当てるため、メラニンの量で皮膚と毛を区別して狙うのです。
このとき、メラニン色素が増えた日焼けの状態では、肌と毛を確実に区別することができません。
日焼け肌では、誤って皮膚にもレーザー照射が行われてしまう可能性があります。そのため、日焼け後の医療脱毛はNGなのです。
脱毛で日焼けがNGな理由
前項では、なぜ日焼けと医療脱毛の相性が悪いのかを大まかなメカニズムから述べました。
この項では、日焼けすると脱毛がNGになる理由をより具体的にご説明します。
脱毛の効果がない
毛の根元にある毛母細胞をピンポイントで照射するための手がかりがメラニンです。
日焼けして肌にも普段よりメラニンが増えた状態では、レーザーが肌と毛を識別できません。
うまく毛と肌の区別を行えず、肌にもレーザー照射が行われてしまう可能性があります。
そうした場合、リスクを避けるためにレーザーの出力はより低く抑えざるを得ません。したがって通常よりも脱毛効果は低くなります。
施術中痛みを強く感じる可能性がある
日焼けは、医学的には強い紫外線による炎症と位置づけられます。つまり、やけどをした状態です。
やけどした皮膚に刺激を与えると、非常に強い痛みが引き起こされます。
皆様も、夏の海やプールなどで全身日焼けした後に入浴したら、痛みで飛び上がったという経験をおもちではないでしょうか。
ダメージを受けて過敏になった肌は、ちょっとした刺激にも過剰な反応を示します。
医療脱毛の刺激も、普段なら気にならない痛みを何倍にも感じさせてしまう可能性があるのです。
肌トラブルを引き起こす可能性がある
痛みと同様、日焼けによるダメージ肌には肌トラブルも起きやすくなります。
日に焼けた健康的な肌のイメージから、男性の肌は日焼けに強いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
男性でも女性でも、日焼けが深刻な肌トラブルのもとになるという事実は同じです。
日焼けは一種のやけどです。日焼け後の肌は、大きなダメージを受けてとてもデリケートな状態になっています。
そこに脱毛用のレーザーを照射するのは、やけどにさらに熱を加えるのと同じことで、決していい結果にはなりません。
重度になれば、やけどと同じように水泡や傷跡が残ることもあります。
場合によっては施術ができなくなる
軽い日焼けなら施術が可能な場合もありますが、クリニック側ではまず安全を最優先に考えます。たとえ当人の希望があっても、無理はできないのです。
痛みが強い場合や肌状態が深刻な場合、やむをえず施術を中止することもあります。
さらに肌のダメージが非常に大きい場合は、次回の施術もできなくなることがあります。
日焼けしても医療脱毛できるケースもある
以上に述べたような理由から、日焼け後の脱毛はNGです。しかし場合によっては脱毛ができるケースもあります。
日焼けが医療脱毛に影響を及ぼさずに済む要件は、次の2つです。
脱毛する部位ではない
日焼けが部分的なものであれば、日焼けしてしまった部分だけを避けて施術することは可能です。
いわゆる「うっかり焼け」と呼ばれる日常生活での日焼けでは、むらなく焼けるケースはあまりありません。
半袖のラインやTシャツの襟など、くっきり線がつくような焼け方がほとんどです。
こういった日焼けしている部分としていない部分がはっきりわかるケースであれば、脱毛部位をきちんと線引きすることで対応が可能です。
肌色が変化していない
通常、日焼けした直後に肌は赤みを帯びてきます。これは皮膚が炎症を起こしている状態です。
この後、メラニンが急増すると浅黒い日焼けの状態になりますが、場合によってはそのまま落ち着いて元の肌色に戻ることもあります。
前述のように、日焼けすると医療脱毛ができないのは、メラニンの量で肌と毛を区別することができなくなるからです。
つまり、日焼けしてもメラニンがそれほど増えていない状態であれば、医療レーザー脱毛は可能です。
いいかえれば、日焼け後メラニンを定着させなければ脱毛は可能ということになります。
そのためには、まずは日焼け後できるだけ早く適切な処置を行いましょう。おすすめの対処法については、次項で詳しく解説しているので参考にしてください。
様子を見て、肌の赤みがひいた後に日焼けしていない部分と比べて色が変わっていなければ、脱毛できる可能性があります。
しかし、日焼けで赤くなった肌は軽いやけどを負った状態です。熱がひいても内部ではまだ日焼けによるダメージが進行していることもあります。
施術ができるかどうかはご自身で判断せず、必ずクリニックの医師に相談してください。
今泉スキンクリニックでは、日焼け肌をはじめ肌トラブルのため脱毛に不安をもつ方のために、マンツーマンのカウンセリングを行っています。
丁寧なカウンセリングで皆様の不安解消のお手伝いをいたします。日焼けが心配な方は、ぜひご相談ください。
日焼けしてしまったときの対処法
もしも施術の前に日焼けしてしまったときは、どうすればいいのでしょうか。クリニックに行かなくても自宅で簡単にできる対策をご紹介します。
日焼けが落ち着くまで脱毛を止める
日焼け後でも医療脱毛ができるケースを前項でご紹介しましたが、基本的には日焼けしたら施術をストップするのが鉄則です。
無理をして中途半端な施術を行っても、十分な効果はありません。日焼けが不安な場合は、施術をキャンセルする決断も必要です。
日焼けが気にならなくなるまで時間をおいてから、安心して施術を受けてください。
日焼けした部分を冷やす
日焼けはやけどなので、まずは冷やすことが大事です。
しかし、すぐに冷やしたいからといって氷や保冷剤を直接肌に当てるのはNGです。ダメージを受けている肌に、強い刺激はよくありません。
急速に冷やすのではなく、流水や濡らしたタオルなどでやさしく冷やしてあげましょう。
保冷剤を使う場合は、タオルやガーゼにくるんで使用すると安心です。
ビタミンCを摂取する
外からだけではなく、体の中からのケアもおすすめします。
日焼け肌はメラニンが過剰に産生されている状態ですが、このメラニンの生成を抑える働きをもっているのがビタミンCです。
メラニンの生成だけでなく、働きも抑える性質があるので、日焼けする前でも後でも効果があります。日ごろから意識して摂っておきたい栄養素です。
ビタミンCはかんきつ類のほか、ゴーヤ・ブロッコリー・小松菜などの野菜にも含まれています。
保湿する
日焼けがある程度落ち着いたら、十分な保湿を行いましょう。日焼け肌は乾燥した状態なので、たっぷり水分を与える必要があります。
ただしその際、こってりしたリッチなクリームの使用は控えてください。
ダメージ肌にはできるだけ多くの栄養を与えたくなるところですが、弱っているところに高栄養のクリームを与えても効果は期待できません。
まずはあっさりした化粧水をたっぷりと使うのがおすすめです。また、ミネラルウォーターをスプレーするのもよいでしょう。
肌が元気を取り戻してから、しっかりケアしてあげましょう。
医療脱毛中におすすめな日焼け対策
日焼けは予防が肝心です。前項では日焼け後の対策をご紹介しましたが、それよりも最初から日焼けしないに越したことはありません。
女性はメイクをすることで日ごろから自然にUV対策をしていますが、男性の場合はUV対策はより意識して行う必要があります。
普段の日焼け対策には帽子よりも日傘が効果的です。
日傘は日焼け対策だけでなく、熱射病の予防にも効果的なアイテムです。
近年は夏の気温の上昇にともない、男性の間にもだいぶ日傘が普及してきました。男性も気軽に使えるメンズライクな日傘も人気です。
これまで日傘を使ったことがなかった方も、この機会にぜひ挑戦してみてください。
日常的な日焼けへの対策は、日焼け止めを使用するのがおすすめです。
とくに髭脱毛などのお顔周りの施術を行う場合、常に露出している顔を日差しから守ることはたいへん重要になってきます。
日焼け止めを活用すれば安心です。
施術後の日焼けにも十分注意を
日焼け対策が必要なのは、施術前だけではありません。施術後の肌にも注意が必要です。
医療レーザー脱毛は、国が決めた基準に従って安全に施術を行っています。
しかし、まったくリスクがないというわけではありません。
安全性が確認された強度を守って施術していても、どうしても肌は一定のダメージを受けてしまいます。
施術後、ダメージを受けて無防備になった肌は刺激に敏感になっています。
そこへ日焼けなどの強い刺激が加わると、深刻な肌トラブルのもとになりかねません。
施術後は日焼けなどの刺激を避けて保湿ケアをしっかり行い、いつもよりも念入りにお肌をいたわりましょう。
医療脱毛中に日焼けしてしまった場合はかかりつけクリニックへ必ず相談を
医療脱毛に通っている間は、とにかく日焼けを避けるのが重要です。
しかし、気をつけていてもついうっかり日焼けしてしまったということもあるでしょう。
そんなときは、自己判断せず必ずかかりつけのクリニックに相談してください。
見た目で色が変わっていなくても、内部で日焼けが進んでいることもあります。ご自身では気づけない肌のダメージは、専門のクリニックにご相談ください。
今泉スキンクリニックには、経験と実績を積んだ専門の医師が多数在籍しています。
日焼けなどのトラブル肌のお悩みも、お肌のエキスパートにおまかせください。安心してご相談できるマンツーマンのカウンセリングも実施中です。
カウンセリングのご予約は下のボタンからお気軽にお申し込みください。
日焼け肌で医療脱毛を検討している方は今泉スキンクリニックへお越しください
医療脱毛前の日焼けを避けるべき理由と、日焼け肌でも施術ができるケースについて解説しました。
医療レーザー脱毛は、もともと熱を利用して細胞を破壊する施術です。同じく熱によって発生する日焼けとは相性が悪いのです。
医療脱毛の予定があるときは日焼けを徹底的に避け、それでも日焼けしてしまった場合には必ずクリニックに相談するようにしましょう。
今泉スキンクリニックでは、最新の機器と熟練の施術で、日焼け肌の方の脱毛にも全力を尽くして対応いたします。
日焼けしたからと脱毛をあきらめず、ぜひ一度ご相談ください。
また、日焼けがもたらす問題は、医療脱毛ができなくなることだけではありません。
日焼け後に適切な対策を行わなかった場合、メラニン色素の沈着によってシミやそばかすといった肌トラブルが発生します。
今泉スキンクリニックでは、医療用レーザーによるシミ対策の施術も行っています。
脱毛だけではなくシミでお悩みの方も、ぜひ今泉スキンクリニックにご相談ください。
【記事監修】今泉 明子
今泉スキンクリニック 院長 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。
詳しいプロフィールを見る