美容コラム
男性の鼻の毛穴の黒ずみの原因は？美容医療がおすすめの理由や治療の種類もご紹介します
「いちご鼻」という言葉をご存知でしょうか。女性のスキンケアではよく登場する言葉ですが、男性にもよく見られる肌トラブルの一種です。
いちご鼻とは言葉の通り、ポツポツといちごの種のように毛穴が目立って見える鼻のことを指します。角栓が詰まっているタイプや毛穴が開いているタイプなど、種類はさまざまです。
今回はいちご鼻の中でも改善しづらい「毛穴の黒ずみ」タイプについて、原因・対策・注意点などを解説していきます。
また、実は毛穴の黒ずみにおすすめの美容医療とその理由もご紹介いたします。
ポツポツ毛穴の気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
鼻の毛穴の黒ずみに悩む男性は多い
ニキビや肌荒れと比べるとなかなか話題に上がらない毛穴の黒ずみですが、実は密かに悩みを抱える男性も多いポイントです。
一度毛穴が黒ずんでしまうと、簡単には元に戻りません。というのも毛穴の黒ずみは、単に毛穴に汚れが詰まっている状態とは異なるからです。
毛穴の黒ずみには大きく分けて「毛穴に詰まった角栓の頭が酸化している」「毛穴そのものが黒くなっている」という2種類があります。
角栓とは、皮脂や角質がうまく落ちずに毛穴に詰まってしまったもののことです。皮脂が主成分のため、空気に触れている部分から酸化します。
また、乾燥や摩擦などの外部刺激によって毛穴そのものが黒ずむ場合もあります。こちらは肌が変色してしまうため、角栓よりも厄介です。
一筋縄ではいかない毛穴の黒ずみについては、きちんと原因を知って対処するようにしていきましょう。
男性の鼻の毛穴の黒ずみの原因
毛穴の黒ずみには主に2つの種類があるとご紹介しましたが、その発生原因についてもいくつかの種類が考えられます。
当然ながら、その原因によって異なる対処や対策が必要です。
ここでは毛穴の黒ずみについて考えられる原因のうち、代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介します。
一度自分の生活習慣を振り返り、正しい原因と対策を見極めるようにしましょう。
毛穴が開いている
ひとつめに考えられる原因は、毛穴の開きです。毛穴が開いていれば汚れは詰まりやすくなり、本来なら閉じている場所のため乾燥もしやすくなります。
ただし肌トラブルのごく初期の場合は、毛穴の開きそのものが黒いポツポツに見えている場合もあります。
汚れが詰まっているのでなければ、保湿などを行なって毛穴を閉じてあげれば黒ずみは解決することがほとんどです。
まずは自分の鼻をよく観察し、汚れが詰まったり肌そのものが変色したりしていないかチェックしてみましょう。
ターンオーバーが乱れている
毛穴に汚れが詰まり、その先端が黒く変色している場合はターンオーバーの乱れが考えられます。
ターンオーバーとは、健康な肌が不要な角質を落として表面をきれいに保つはたらきのことです。
これが乱れると、うまく排出されなかった角質が毛穴に溜まっていきます。角質が詰まった毛穴には皮脂も溜まっていくため、角栓が発生するのです。
肌のターンオーバーの乱れは、食生活・睡眠時間・生活習慣の乱れや運動不足が原因といわれます。
毛穴の詰まりを見つけたときは、まず自分の生活習慣を見直してみるとよいでしょう。
メラニン色素が沈着している
鼻も毛穴そのものが黒っぽくなっている場合には、メラニン色素の沈着を疑いましょう。
メラニン色素は日焼けなどのほか、摩擦や乾燥といった刺激で発生します。鼻の角栓が気になり、ゴシゴシ擦ることで発生している場合が多いです。
これは皮膚そのものが変色してしまっている状態のため、角栓などよりも対処が難しくなっていきます。
自分でできる鼻の毛穴の黒ずみ対策
毛穴の黒ずみが気になったら、まずは自宅でできる簡単なケアをきちんと行うことを心がけましょう。
まだあまり深刻でない場合は、丁寧なケアで改善することも考えられます。
他の肌トラブルの併発を防ぐためにも、日々の習慣から改善していくのがおすすめです。
洗顔
肌のケアの初歩として、日々の洗顔を丁寧に行うことはとても重要です。
よく泡立てた洗顔料で、肌の表面を撫でるように洗いましょう。すすぎ残しは肌荒れやニキビの原因にもなるため、丁寧に洗い流すのがポイントです。
また、洗顔は多すぎても肌のバリア機能を弱らせる可能性があります。基本的には朝晩2回ほどで、その都度丁寧に洗っていれば大丈夫です。
保湿
男性の肌トラブルの原因でとても多いのが、洗顔後の保湿不足です。洗顔後にタオルで水気を取り、特に保湿を行わないという方も多くいます。
化粧水で水分補給をして乳液で蓋をしないと、肌は乾燥から身を守るために皮脂をたくさん分泌します。これが角栓などの原因のひとつです。
乾燥と過剰な皮脂の分泌を防ぐためにも、洗顔後には丁寧な保湿を心がけましょう。
鼻の黒ずみ除去で間違ったケアをしていませんか？
日々のケアで改善できることも多い鼻の黒ずみですが、間違ったケアで悪化してしまうこともあります。
ここでは、特に起こりがちな3つの間違ったケアをご紹介します。
どれも、肌トラブルを改善したいがためにやってしまうことのある失敗ケアです。うっかりやってしまったり、癖になっている方も多いでしょう。
ぜひ一度、ご自身のケアを見直してみてください。
角栓を押し出す
鼻の毛穴に詰まった角栓は、洗顔でもなかなか取れずにヤキモキすることも多い肌トラブルです。
そんなとき、お風呂上がりなどに毛穴をギュッと圧迫して角栓を押し出したことのある方も多いのではないでしょうか。
瞬間的にはたくさん汚れが取れてさっぱりしたように思える角栓の押し出しですが、肌や毛穴に大きな負担をかけてしまいます。
皮膚に傷がついたり毛穴が大きく開いてしまったりする原因になるため、気になってもやらないようにしましょう。
ゴシゴシ洗顔
毛穴の黒ずみや角栓は頑固な汚れですから、躍起になってゴシゴシ洗顔してしまうこともあるでしょう。
洗い上がりはさっぱりするかもしれませんが、摩擦によって余計に毛穴が黒ずんでしまうことも考えられます。
スクラブや泥系の洗顔料の使い過ぎも同様です。
洗顔は基本的に、たっぷりの泡で肌の表面を撫でるように洗うことを心がけましょう。
過剰な毛穴パック
鼻の毛穴に溜まった角栓を手軽に除去できる毛穴パックは、特に若い方に人気のケア用品です。
ここぞというときに使用し、きちんと保湿などのケアを徹底するのであれば問題はありません。
ですがベリベリと剥がすタイプのパックは、必要な角質まで剥がしてしまうこともあります。無理に角栓を引き抜けば、毛穴がより開く可能性もあるのです。
使用は月に1〜2回程度にして、普段のケアで角栓を減らすことを目指しましょう。
鼻の黒ずみ除去に美容医療がおすすめの理由
日々の習慣が原因で簡単に発生しがちな毛穴の黒ずみですが、前述のように間違ったケアで悪化してしまうことも少なくありません。
一度発生してしまった角栓や毛穴の開きといった黒ずみは、念入りに日々のケアを行ってもなかなか改善しないものです。
そのうえ時間を置くほど、皮脂の酸化や毛穴の開きは進行してしまいます。だからこそ、一度専門医の手で徹底的なケアをしてしまうのがおすすめです。
自分でやれば肌を傷つけてしまう黒ずみケアも、プロに任せればダメージを最小限に抑えた処置が可能です。
もちろん、保湿などのアフターケアにも期待ができます。美容の専門医による的確なケアなら、ぜひ当院にご相談ください。
鼻の毛穴の黒ずみ除去の治療の種類
ここでは、専門医で毛穴の黒ずみをケアする際に受けられる美容医療をご紹介していきます。
美容医療にはさまざまな種類があり、ときには混乱してしまうこともあるかもしれません。特に男性にとっては、未だに馴染みの薄い分野です。
それぞれの特性や向き・不向きを知り、自分に合った治療を選べるようにしておくことが大切です。
ケミカルピーリング
毛穴の黒ずみをはじめとした角栓ケアにおいてもっともポピュラーなのが、ケミカルピーリングです。
化学薬品を使用して、肌表面の不要な角質や角栓を剥がします。黒ずんでしまった毛穴の角質や、酸化した角栓を除去する施術です。
効果の実感が早く強力ですが、敏感肌の方や炎症を起こしているニキビの多い方には刺激が強すぎる可能性もあります。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、皮膚にレーザーで極小の穴を開けることで再生力を高める治療です。
同時に美容液の導入などを行い、肌の内側からケアを行います。特に毛穴の開きや凹凸に効果があるといわれる方法です。
他の方法では難しい毛穴の開きに対処できる施術ですが、肌に穴を開けるため多少の痛みや赤みが発生し得ます。乾燥肌の方などにはダメージが大きいことも。
症状が落ち着くまでのダウンタイムが必要な場合も多いため、長期休みなど余裕のある日程で実施するのがおすすめです。
フォトフェイシャルファースト
フォトフェイシャルとは、美肌効果のあるライトを当てて肌のキメを整える治療です。
即効性はありませんが、肌に優しくターンオーバーを促して根本的なケアが望めます。
敏感肌の方や、ダウンタイムをとる余裕のない方におすすめです。ある程度の回数を重ねて効果を出す治療のため、日程と予算に余裕を持っておきましょう。
鼻の毛穴の黒ずみで悩んでいる男性は専門医へ相談を
ここまでさまざまなケアをご紹介してきましたが、どれが肌に優しいのか・どれが自分に向いているのかということは簡単に判断することはできません。
特に顔の皮膚はとてもデリケートで、乾燥肌・敏感肌といったタイプも自己診断では正確に把握することは難しいです。
本当に根本的なケアで毛穴の黒ずみを改善したい場合は、まずは専門医に相談して肌質の診断からお願いしてみましょう。
専門家による診断を参考にすれば、日々のケアもより効果的な方法を選ぶことができるはずです。
今泉スキンクリニックでは、美容・肌の専門医が的確にあなたの肌質を診断いたします。費用は顔の施術の場合、炭酸ピーリングで16,500円、ケミカルピーリングで11,000円です。その他にも各部位によって価格は変動します。
これらの施術は自由診療となるので、思うような効果が発揮されなくても自己責任となります。肌に合わないと痛みを伴ったり炎症を起こしたりするので、施術前の確認が非常に大切です。
まずはカウンセリングで肌に適性があるかどうかを入念に調べますので、毛穴の黒ずみにお悩みの男性はぜひご相談ください。
今泉スキンクリニックでカウンセリングを受けてみよう
今回の記事では、密かに悩む男性も多い鼻の毛穴の黒ずみについて解説してきました。
よくある肌トラブルにもかかわらず、自己診断や対処が難しいのが毛穴の黒ずみの特徴です。
間違った方法で悪化させる前に、ぜひ専門医にご相談ください。
【記事監修】今泉 明子
今泉スキンクリニック 院長 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック（六本木）を開院。
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