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エラボトックスの効果とは?咬筋の肥大が原因のエラ張りに適用される小顔治療

エラボトックスとは、咬筋が由来のエラ張りに対する小顔整形です。顎の関節を動かす筋肉を小さくして、輪郭の印象をシャープに整えます。

即日とはいえませんが比較的早く効果が実感できる小顔治療で、顔が大きく見えてしまうことに悩んでいる方にとっておすすめです。

では、なぜ咬筋がエラ張りの原因となり、ボトックス注射でどのような効果を期待できるのでしょうか。この記事では、エラボトックスの仕組みと得られる効果について解説します。

ボトックスがエラ張り解消に効果的な理由

ボトックス エラ

ボトックスとはボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種で、正式には「A型ボツリヌストキシン毒素」といいます。「ボトックス」とはアラガン社のボツリヌストキシン製剤の登録商標です。

ボツリヌストキシンは、神経から筋肉に対して収縮の命令を送る神経伝達物質「アセチルコリン」の働きを抑制します。そして筋肉の緊張を緩める、縮小、制汗などの効果をもたらします。

そのため、ボツリヌストキシン製剤の注射は筋肉が発達したことによるフェイスラインの崩れに対して有効な治療法といえます。

咬筋が原因のエラ張り治療

エラが張っているとは、顎の関節部分を中心に顔がふっくらして見えるという状態です。エラ張りが改善すると、フェイスラインがシャープになって顔の輪郭を小さく見せることができます。

咬筋は頬骨と下顎を繋いでいる筋肉です。食事や会話や呼吸など顎に関わるすべての動きに欠かせない、日常的によく動かす筋肉です。

歯ぎしりや歯を食いしばる癖がある場合、エラ張りに繋がることがあるといわれています。

咬筋が発達しすぎることによって、顔の輪郭が大きくなってしまったり、顔の左右のバランスが乱れたりします。また、笑うなど口を大きく開けたときに、肥大した咬筋が押しつぶされてよりエラが目立ってしまうこともあります。

この筋肉にボトックス注射をすることで、盛り上がった筋肉の緊張を解き、小顔にすることがエラボトックスの治療目的です。

ボトックスによるのエラ張り治療の効果3つ

ボトックス エラ

エラボトックスは次のような悩みを抱えている方におすすめな美容治療です

・エラ張りをとって顔をすっきりさせたい

・フェイスラインをシャープに整えたい

・顔が四角く見えてしまうのが悩み

・外科手術無しで小顔になりたい

エラ張りの原因にはさまざまなものがあり、原因によっては切開や骨削りを必要とするものもあります。

その中で、エラボトックスは咬筋の過剰な発達に由来するエラ張りに対する治療法です。

顔にメスを入れなくても手軽にできるエラボトックス注射の効果3つについて解説します。

1エラ張りの改善

顎関節の咬筋が常に緊張することで過剰に発達してしまった状態を改善します。ボトックス注射を行うことで、顎の筋肉の緊張が解かれるからです。

咬筋は、会話や食事や呼吸に欠かせない筋肉です。加えて、肉体的精神的なストレスの影響を受けやすい筋肉でもあります。

精神的に緊張していると、無意識に歯を食いしばっていることが多くなり、咬筋の過剰な発達を招きます。過度の緊張は、いわば無意識のウェイトトレーニングです。力を入れ続けていれば筋肉は肥大します。その結果として現れるものがエラ張りです。

反対に弛緩状態が続けば筋肉は徐々に小さくなります。

エラボトックスは、この仕組みを利用してエラの目立ちを改善する小顔治療です。ボトックス注射で筋肉の緊張を解くことは、筋肉が由来のエラ張りに効果的な治療方法といえます。

2小顔効果

エラ張りが改善されることで、同時に小顔効果も得られます。元々の骨格に沿った輪郭に近づけられるからです。

咬筋が縮小することで、フェイスラインは顎を頂点としたきれいな逆三角になります。そのため、見た目の印象も大きく変化するでしょう。いわば筋肉のダイエットで、大きな顔を作っている筋肉を小さくして輪郭のシェイプアップを目指します。

また、普段は輪郭線に崩れがなくても、笑うなどして口を大きく開けたとき、咬筋が周辺の皮膚や脂肪を押しつぶしてエラが張って見えることもあります。こうした症状もエラボトックスで改善させることができます。

さらに、ボトックス注射を続けることは筋力トレーニングを止めるのに近い意味があります。使わない筋肉は徐々に衰えて量が減っていくため、エラ張りの再発を防ぐことも可能になります。

3歯ぎしりなどの過緊張解消

エラボトックスには、就寝中や無意識の状態で行ってしまう歯ぎしりや歯の食いしばりを改善する効果もあります。歯ぎしりは咬筋の肥大を招くため、小顔効果を持続させるなら歯ぎしりに対してアプローチすることも重要です。

ボツリヌストキシンが筋肉を弛緩させることで、顎関節から力が抜け歯ぎしりの頻度を減らすことに繋がります。歯を食いしばる癖は意図的に治すことが難しいため、ボトックスは有効な治療法といえます。

エラボトックスの効果が現れる時期

ボトックス エラ

エラボトックスの効果は即日現れるものではありません。筋肉の緊張が取れても筋肉そのものがすぐに小さくなるわけではないからです。そのため、注射をした当日はあまり輪郭などの変化は見られないと思っておきましょう。

神経伝達物質の阻害が効果を表し始めるのが3~4日後で、本格的に筋肉の弛緩が始まるのがおよそ1週間後になります。

このころから、歯ぎしりや歯を食いしばる頻度が徐々に少なくなっていくことが実感できるようになります。

過度な緊張がほぐれた後は、数日~1週間をめどに顔が小さくなっていきます。1ヶ月ほど経過すれば、以前よりも顔が引き締まったと目で見て確認できるでしょう。

エラボトックスの効果の持続期間

ボトックス エラ

ボトックスは、永続的な効果をもたらす治療法ではありません。注射したボツリヌストキシンはいずれ体内に吸収されてしまうからです。

1回のボトックス注射の効果が持続する期間は、エラ張りの状況やもともとの筋肉の量にもよりますが、長くても4ヶ月程度とされています。

そこで、定期的な再注射をスケジューリングすることが推奨されます。

エラボトックスを注射する頻度 

エラボトックスは、半年に1回のペースで注射を継続することが理想です。

思っていたよりも早く初回注射の効果が切れてしまった場合、最低3ヶ月以上開けて2回目を注射するようにしてください。3ヶ月以内の再注射は筋肉の負担が大きいことや、中和抗体ができてしまうことからおすすめできません。注射を担当する医師の判断にしたがって、適切な間隔を取ることが重要です。

ボトックス注射を続けていると、徐々に筋肉そのものが退化していき、エラ張りが再発しにくくなるメリットがあります。エラボトックスは1回で効果を期待せずに、定期的に行うものという意識が重要です。

エラボトックスの注意点

ボトックス エラ

エラボトックスを受ける際の注意点を3つ解説します。

頬がこけて老け顔になることがある

エラボトックスの頻度や1回の量がうまく調整されていないと、筋肉が減りすぎて頬がこけてしまうことがあります。これはいわゆる老け顔の状態で、見た目年齢が実際よりも高くなってしまうデメリットをもたらします。

こうした状況を防ぐためには、骨格や脂肪の量、体質に合わせて1回の注射の量を調節することが重要です。患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な処方をしてもらえれば、頬がこけるリスクはある程度回避できます。

骨格が問題のエラ張りには効果がない

エラ張りの原因が骨格である場合にはボトックス注射は効果がありません。受診したクリニックの医師によって診断をうけ、最適な治療法を見つけることが重要です。

エラ張りの原因が咬筋か骨格であるかは、実際に顎の関節を触ってみると分かります。骨格が原因の場合なら、皮膚のすぐ下に骨の感触が認められるはずだからです。

もともとの骨格によってエラが張っている場合には、骨削りなどの治療の方が向いています。ボトックスのように手軽に受けられない半面、効果が永続的だということがメリットです。

首からアゴにかけて脂肪がついている場合は効果なし

エラ張りの原因が皮下脂肪である場合も、ボトックスの効果を期待できません。脂肪によるエラ張りは、肥満や姿勢の悪さによって起こるため、筋肉を萎縮させても影響しないからです。顎だけでなく身体全体の痩身を目指すか、他の治療法を試すほうがいいでしょう。

脂肪によるエラ張りには、医療ハイフや脂肪溶解注射が有効です。医療ハイフは超音波を照射して皮下脂肪を溶かし量を減らす治療法です。顔の部分的な引き締めに対して効率のよい治療方法といえます。

まとめ

この記事ではエラボトックスの仕組みと効果について説明しました。咬筋が原因のエラ張りを改善する小顔治療ですが、骨格や脂肪に由来するエラ張りには適用されません。

効果を感じられるまで1週間ほどかかり、1ヶ月後には目に見える変化が現れるといわれています。切開を必要とする小顔整形より手軽で、定期的に注射を繰り返すことで効果を維持できることが魅力です。

しかし、注射の間隔や量の調節が上手くいかないと頬がこけてしまうなどのデメリットもあります。

今泉スキンクリニックは、日本でも珍しい「認定指導医」の資格を持つ院長がボトックスの施術を行っています。

一人ひとりの顔立ちに対して理想的な仕上がりとなるよう、事前のカウンセリングに力を入れています。ボトックスでは治療できないエラ張りには別の方法を提案しますし、可能な限りリスクを回避する対策を取っています。

エラボトックスの治療を検討しているけれど、どこで受けたらいいか分からないという方は、ぜひ気軽にご相談ください。