口角は、お顔の雰囲気や第一印象に影響する部分です。
口角が下がっていると、年齢以上に老けた印象や不機嫌な印象に見られることがあり、下がってしまった口元に悩んでいる方は少なくありません。
口角ボトックスは、ボツリヌストキシン製剤を注射することで口角を下に下げている筋肉の働きをゆるめ、自然に口角を引き上げる治療です。
この記事では、口角ボトックスの仕組みや期待できる効果、向いている人、メリット・デメリット、失敗例など、詳しく解説します。
最終更新日:2026年6月1日
口角ボトックスとは?

口角ボトックスは、口元の表情をコントロールしている筋肉に働きかけ、口角を自然に引き上げる目的で行われる注入治療です。
なぜ注射だけで口元の印象が変わるのか、施術の仕組みと一般的な注入量の目安について、順番に紹介します。
口元を引き上げる仕組み
口角ボトックスでは、口角を下方向へ引っ張る働きを持つ「口角下制筋」という筋肉へボツリヌストキシン製剤を注入します。
ボツリヌストキシン製剤には筋肉の働きを和らげる作用があり、口角下制筋の力を弱めることで、口元が自然に上がりやすくなる効果が期待できます。
ボツリヌストキシン製剤にはさまざまな種類がありますが、当院では以下の3種類を取り扱っています。
- ボトックスビスタ(アメリカのアラガン社製/厚生労働省・FDA承認)
- NABOTA(韓国のデウン製薬製/FDA承認)
- ボツラックス(韓国のヒューゲル社製/MFDS承認)
口角へ注入する単位の目安
口角ボトックスの注入量は、筋肉の発達具合や希望する仕上がりによって変わりますが、日本人の場合は目安として左右で4〜8単位前後とされるのが一般的です。
なお、口角ボトックスは単位数を増やせば効果も比例して高まるわけではありません。
過剰な注入は表情の不自然さにつながる可能性があるため、経験豊富な医師ほど慎重に注入量・部位の設計を行います。
口角ボトックスに期待できる効果

口角ボトックスでは、口元の筋肉にアプローチすることで、以下のようなさまざまな効果が期待できます。
- 口角を上がりやすくする
- への字口を改善する
- 口元のシワを改善する
- マリオネットラインを軽減する
- 口元の左右差・歪みを整える
それぞれの効果について、詳しく見ていきましょう。
口角が上がりやすくする
口角ボトックスの代表的な効果が、口角を自然に上がりやすくすることです。
口角下制筋の緊張を和らげることで、下方向へ引っ張る力が弱まり、口元を柔らかい印象へ導きます。
真顔のときに不機嫌に見られやすい方や、写真写りが気になる方にも選ばれる施術です。
への字口を改善する
への字口は怒っている・不機嫌そうといった本来の感情とは異なる印象を与えがちです。
加齢や表情のクセなどによってへの字口になってしまっている場合も、口角ボトックスによってきゅっと口端が持ち上がる効果が期待できます。
口元のシワ・マリオネットラインを改善する
口角ボトックスは、口角下制筋が影響する表情ジワやマリオネットライン(口角の脇から顎方向へ縦に伸びるライン)にも効果を発揮します。
口角ボトックスは筋肉の働きを抑えるため、新しいシワが深く刻まれるのを予防し、浅い段階のシワを目立たなくする作用も期待できます。
ただし、すでにくっきりと深く刻まれたシワはヒアルロン酸注入などの併用が必要なケースもあります。
口元の左右差・歪みを整える
口角ボトックスでは、左右の筋肉バランスを確認しながら注入量を調整することで、口元のバランス改善も目指せます。
笑ったとき片方の口角だけ下がる、口を閉じると左右の高さが揃わないなど、表情筋が原因で生じた歪みを左右対称に近づけることで、自然で整った印象につながります。
口角ボトックスはこんな人におすすめ

口角ボトックスは、外科的な手術には抵抗があるものの口元の印象を変えたい方に適した施術です。
特に、以下のようなお悩みを持つ方に向いています。
- 不機嫌、怖そうと言われる
- 口元のシワが気になる
- 口角が下がってきた気がする
- 若々しい口元になりたい
- いつも微笑んでいるような優しい印象になりたい
- 明るい表情に近づきたい
- 整形感は出したくない
- 第一印象を改善したい
たるみが気になる場合は、糸リフトや医療ハイフ(HIFU)などの施術と併用することで、より高い効果を目指すことも可能です。
口角ボトックスのメリット

口角ボトックスには、外科手術にはない注入治療ならではのメリットがあります。
ここでは、口角ボトックスの代表的なメリットを解説します。
自然な仕上がりにしやすい
口角ボトックスは、筋肉の働きを調整することで口元の印象改善を目指す施術です。
顔の形を大きく変えずに口角の印象だけを微調整できるため、いわゆる「整形した感」が出にくく、ナチュラルな仕上がりを目指せます。
注射のみで短時間で施術できる
口角ボトックスは注射のみで行う施術のため、施術時間が5〜10分程度で終了することが多く、忙しい方でも取り入れやすい美容医療です。
また、メスを使用しないため、切開による傷跡が残る心配もありません。身体への負担を抑えながら口元の印象改善を目指せます。
痛みやダウンタイムが少ない
口角ボトックスでは髪の毛ほどの細さの極細針が使われることが多く、痛みが抑えられる傾向にあります。
注入時の痛みは「チクッとする程度」と表現されることが多く、麻酔なしでも受けられますが、痛みに敏感な方は麻酔クリームを使用可能です。
施術後のダウンタイムも軽く、注射部位に針穴程度の赤みや小さな内出血が出るケースはあるものの、多くは数時間〜数日で落ち着きます。
シャワーは当日から、メイクは翌日から可能です。
口角ボトックスのデメリット・失敗例

口角ボトックスにはデメリットもあるため、後悔しないためにも事前にしっかり確認しておくことが大切です。
ここでは、口角ボトックスのデメリットや失敗例について解説します。
永久的な効果はない
口角ボトックスは、一度の施術で得た口角の上がり具合が一生続くわけではなく、時間の経過とともに効果が薄れていきます。
効果の維持を希望する場合は定期的な再注入が必要です。
副作用やリスクがある
口角ボトックスには、副作用やリスクがあります。代表的なものは以下の通りです。
- 内出血
- 赤み
- 軽い腫れ
- 薬剤に対するアレルギー反応
- 注入量や部位のズレによる左右差・笑顔の不自然さ
また、妊娠中・授乳中の方、ボツリヌストキシン製剤にアレルギー歴のある方、重症筋無力症などの神経筋疾患を持つ方は施術を受けられません。
効果が感じにくいことがある
口角ボトックスを受けても「期待していたほど口角が上がらない」と感じるケースがあります。
原因として考えられるのは、口角が下がっている主な原因が筋肉ではなく「皮膚のたるみ」や「皮下組織のボリュームロス」にある場合や、注入量・注入位置が適切でないなどです。
また、そもそも口角ボトックスは「自然な変化」を目的としているため、大幅な変化を期待して受けると後悔につながる可能性があるでしょう。
失敗のリスクがある(笑いにくくなる・表情が不自然になる)
口角ボトックスでは、注入量や注入位置が適切でないと、笑顔に違和感が出ることがあります。
口元は会話や食事など日常動作に関わる部位であるため、解剖学への理解や細かなデザイン力が求められます。
安易に価格だけでクリニックを選ばず、注入経験が豊富で症例を多く扱う医師を選ぶことが、失敗リスクを下げるために大切です。
口角ボトックスの効果はいつからいつまで?

ボトックスは注入直後に変化する施術ではなく、数日かけて徐々に筋肉へ作用していきます。
ここでは、効果の出方や持続期間について詳しく解説します。
効き始める時期
口角ボトックスは、施術直後に大きく変化するわけではありません。
一般的には、注入後2〜3日ほどで少しずつ筋肉の動きが和らぎ始め、1〜2週間程度で効果が安定してきます。
効果の持続期間
口角ボトックスの効果の持続期間は筋肉量や注入量、筋肉の癖などによっても変わり、個人差がありますが、3〜6か月程度が目安です。
表情筋をよく使う方や代謝が高い方は、早く効果が弱まることがあります。
推奨される施術頻度
口角ボトックスは、効果が弱まってきたタイミングで継続施術を行うケースが一般的です。
目安としては4か月に1回程度ですが、筋肉量や注入量、効き目の残り具合などによって変わるため、詳しい頻度については医師と相談しましょう。
繰り返すことで効果が持続しやすくなる
口角ボトックスを適切な頻度で継続すると、筋肉が萎縮して元に戻りにくくなり、効果が長続きする傾向にあるとされています。
ただし、短すぎる間隔で繰り返すと、体内にボツリヌストキシンに対する抗体が形成され、薬剤が効きにくくなる耐性が生じる可能性があるため、頻度を守ることが大切です。
口角ボトックスの費用相場

口角ボトックスは保険が適用されない自由診療であり、使用する製剤の種類とクリニックの価格設定によって大きく幅があります。
一般的な目安としては、1回あたり10,000〜50,000円前後が相場です。
口角ボトックスは失敗すると「笑いにくい」「表情が不自然になる」といったリスクがあるため、価格だけでなく医師の経歴や症例をチェックしたうえでクリニックを選びましょう。
口角ボトックスについてのよくある質問

ここでは、口角ボトックスについてのよくある質問と回答を紹介します。
Q:口角ボトックスを打つ場所は?どこに打つ?
A:口角ボトックスの注入部位は、口角の少し外側〜やや下方にある「口角下制筋」です。
一般的には、片側1〜2か所ずつ注入します。
Q:口角ボトックスを打ち続けるとどうなる?
A:適切な頻度で打ち続けた場合であれば、口角を下げる筋肉が萎縮することで効果の持続期間が長くなることがあります。
ただし、高頻度で施術を受けると抗体が作られて効果を実感しにくくなる可能性があるため、注意が必要です。
Q:口角ボトックスで口元のたるみを改善できる?
A:筋肉が原因の軽度の口元のたるみであれば、口角を下へ引く力を弱めることで、たるみが軽減したように見えるケースがあります。
ただし、皮膚や皮下組織のたるみそのものを引き上げる作用はなく、加齢による皮膚や脂肪の下垂が強い場合は、口角ボトックス単独での改善には限界があります。
その場合は、医療ハイフや糸リフト、ヒアルロン酸などを組み合わせた治療を検討してみるといいでしょう。
まとめ
口角ボトックスは、口角を下に引っ張る「口角下制筋」の働きを和らげることで、メスを使わず短時間で口元の印象を整える治療です。
痛みやダウンタイムも少ないため受けやすい施術ですが、注入量や部位を誤ると笑顔のぎこちなさや左右差につながる失敗のリスクがあり、施術を担当する医師の経験値と解剖学的知識が仕上がりを大きく左右します。
口角ボトックスを受ける際は、信頼できる経験豊富な医師に相談するようにしましょう。
今泉スキンクリニックでは、患者様一人ひとりの表情筋や骨格、理想のイメージを丁寧に確認しながら、無理のない自然な仕上がりを大切にしています。
「不機嫌そうに見られる」「口元を自然に優しく見せたい」とお悩みの方は、ぜひ今泉スキンクリニックへご相談ください。
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