ヒアルロン酸注射の単位は「cc」と表記されますが、1ccと言われてもすぐにはピンとこないのではないでしょうか。
初めてヒアルロン酸注射を考えたとき、「それってどのくらいの量?」「1ccでどんなことができるの?』と疑問が浮かんでしまうかもしれません。
この記事ではヒアルロン酸1ccでできることを、部位別に詳しく解説していきます。
どこにどれくらいの量が必要なのか、疑問を解消する参考にしてください。
ヒアルロン酸1ccはどのくらいの量?
一般的なヒアルロン酸は、1本で1ccです。
クリニックで受けるカウンセリングなどでは、本数で言われることがあります。
1cc=1mlということになり、5ccの場合は5mlと同じ、つまり料理で使う小さじ1と同じ量で、1ccは小さじ5分の1ということになります。
身近な単位で置き換えてみるとわかりやすく、イメージが掴みやすいでしょう。
想像していたよりも少ないと感じるかもしれませんが、ヒアルロン酸の1ccでできることは意外と多いのです。
ヒアルロン酸1ccでできることは?どのくらい変わる?
ヒアルロン酸1ccでは、どのようなことができるのでしょうか。
必要なヒアルロン酸の量には個人差があり目安になりますが、部位ごとにできることを詳しく解説していきます。
ほうれい線
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、片方で0.5cc~1ccが目安とされていて、両方への施術は1cc~2ccとなります。
ほうれい線があると老けて見えるのが気になってしまい、笑うのを躊躇してしまうなど悩みの種になりやすく、ヒアルロン酸注射で目立たなくできるのは嬉しい効果です。
ただし、ほうれい線だけにヒアルロン酸注射を集中するのは、場合によっては全体のバランスを崩してしまいかねません。
症状はもちろん、年齢や肌の状態などを考慮して、自然に見えるバランスを整えてほうれい線を目立たなくさせるには、他の部分にもヒアルロン酸注射をする必要が出てくるかもしれません。
不自然にならないようにほうれい線の要因になる部位にもヒアルロン注射をする場合、全体のバランスをとるために1ccでは足りない可能性があります。
目の下のクマ・シワ
目の下のクマやシワの改善には、片方0.3cc~0.8ccを目安にヒアルロン酸注射をします。
メイクで隠すのが難しい箇所のため、悩んでいる人も多いかもしれません。
目の下のクマに効果的ですが、皮膚が薄いためヒアルロン酸を入れすぎるとチンダル現象という皮膚が青く透けて見えてしまうリスクがあるため、適切な量を見極める技術が必要となります。
乾燥や皮膚のハリ不足によるシワに、ヒアルロン酸注射の注入で改善が期待できるでしょう。
個人差もありますが、たるみやくぼみが多い場合は、量が変わる可能性もあります。
また、目の周辺は注入の際に痛みを感じやすいため、不安な人は麻酔を使用できるか医師に相談してみましょう。
涙袋
涙袋へのヒアルロン酸は、0.1cc~0.5ccほどで、どれくらいふっくらさせたいかにより変わります。
目が大きく見えて幼く愛らしい印象になると、涙袋へのヒアルロン酸注射も人気です。
ただし、適切な量を超えて注入してしまうと、いわゆるナメクジ状態(ヒアルロン酸を注入しすぎて涙袋が不自然な状態)になってしまったり、ヒアルロン酸の重みで皮膚が垂れ下がってしまったりするリスクがあるため、入れすぎには注意が必要です。
また、目の下と同様にチンダル現象が起こりやすい部位のため、医師とよく相談しましょう。
おでこ
ヒアルロン酸1ccで済むのは、おでこのシワを少し埋める、またはこめかみの片方や眉の上のへこみを改善する場合です。
年齢を重ねてハリがなくなってシワやへこみがある箇所にヒアルロン酸注射をすると、自然なボリュームを出せます。
ただし、おでこ全体のフォルムを丸く整えたい場合は、個人差もありますが4cc~5ccほど必要になる可能性があります。
ヒアルロン酸の量が少なすぎたり、逆に多すぎたりすると、でこぼこして不自然に見えてしまう可能性があるため注意しましょう。
鼻
鼻はクリニックによって施術していなかったり、部位が限定されていたりしますが、1ccで対応できるケースが多いです。
鼻を高くしたい、シャープな印象に見せたいなどの場合は、鼻へのヒアルロン酸注射で効果が期待できます。
1ccは超えてしまいますが、顎の前への注入と併用することにより、Eラインを整える施術も可能です。
ただし、入れすぎると横にヒアルロン酸が流れて鼻が広がったように見えてしまう可能性があるため、適切な量を守る、前回の分が吸収されるのを待ってからにするなどに注意して施術を受けましょう。
顎
顎へのヒアルロン酸注射は、0.5cc~2ccが目安とされていて、量の幅が広めです。
元々の顎の小ささや、顎下にするか顎の前にするかの注入場所の違いなどで量が変わってきます。
ヒアルロン酸を顎下に注入するとシャープな印象になり、顎の前へ注入すると鼻先と顎を結んだEラインを整えて美しい横顔を目指すことが可能です。
顎にヒアルロン酸を注入すると輪郭が整い、前からだけでなく横顔の印象も変わるため、美しい横顔を希望する人にも顎へのヒアルロン注射はおすすめです。
唇
唇へのヒアルロン酸注射は、0.5cc~1ccが目安でほとんどのケースの対応ができます。
希望によりバリエーションが豊富で、元々の唇の形によりある程度の制限はありますが、ボリュームを出すだけではなく形を整えることも可能です。
上唇を強調し人中を短く見せるM字リップやアヒル口のように形を作ったり、口角を上げたりもできるため、希望が叶えられるかカウンセリングで相談してみましょう。
また、唇の縦ジワが気になる、乾燥するなどの悩みにも、唇へのヒアルロン酸注射が効果的です。
みずみずしくふっくらした唇は、年齢を感じさせず若々しい印象になります。
ただし、唇はヒアルロン酸注射後に腫れやすい部位のため、数日から1週間前後経過し馴染んでから、丁度いいか、さらに注入が必要かなどを医師と相談して判断するといいでしょう。
ヒアルロン酸の効果はどのくらい続く?
ヒアルロン酸注射の効果は永遠ではありません。どのくらい続くのかは個人差によりますが、効果が薄れてきたら追加注入が必要です。
ここでは、ヒアルロン酸の効果はどのくらい続くかを解説します。
持続期間
大体の目安として、半年~2年ほどの範囲の中で、追加した方がいい傾向にあります。
ただし、個人差や注入場所の違い、量の違いによってかなり差が出るため、ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間はどのくらい、とはっきり言い切れない場合がほとんどです。
ヒアルロン酸の量が少ないから期間が短いというわけではなく、多いから長くなるわけでもありません。
また、ヒアルロン酸の種類により柔らかいものと硬いものがありますが、柔らかいものは早くて半年、硬いものは長くて2年ほどとなります。
ヒアルロン酸注射をする目的や悩み、注入する部位、どのように形づくるかなどにより、適したヒアルロン酸の種類は変わります。
医師の技術に左右される面が大きいため、カウンセリングできちんと相談して納得できる説明をしてくれるクリニックで施術を受けましょう。
追加するときの注意
ヒアルロン酸注射の効果を持続させるためには、ヒアルロン酸が体内に吸収され減ってきたタイミングで追加する必要があります。
自分では判断が難しく、まだ効果があるのかわかりづらいため、どのタイミングで追加するかは医師とよく相談してください。
短いスパンで追加すると、ヒアルロン酸を入れすぎてしまうリスクがあります。
部位にもよりますが、入れすぎてしまうといわゆる「ヒアル顔」と呼ばれるような不自然な顔になってしまう可能性もあるため、医師の意見に従い適切な量と頻度で追加の施術を受けましょう。
ヒアルロン酸1ccあたり費用はどれくらいかかる?
ヒアルロン酸は保険外診療で自由診療のため、費用はクリニックによって差があります。
1cc=1本あたりで提示されているクリニックが多く、1本でおよそ3万円~10万円と幅広い目安となります。
使用するヒアルロン酸の種類によっても、1本あたりの価格が変わってきます。
種類別の詳しい費用などはこちらを参考にしてください。
→ヒアルロン酸の種類はいくつあるのか?メーカーごとの製剤について比較
また、ヒアルロン酸の費用に加え、施術料金やカウンセリング料が別にかかる場合があるため、事前に費用総額を確認しておきましょう。
まとめ
ヒアルロン酸1ccは量としては思ったよりも少なく感じるかもしれませんが、1ccでできることはたくさんあります。
加齢だけでなく「もっとこんな形にしたい」「ふっくらさせたい」などの悩みがある人は、どんなことができるのかこの記事を参考にしてみてください。
ヒアルロン酸注入を受ける際には、カウンセリングでこうなりたいという希望をしっかり伝え、顔全体のバランスが自然になるように医師とよく相談しましょう。
そして、若々しくありたい、理想の顔に近づきたいなどの相談に的確に応えてくれる医師やクリニックを選び、納得したうえでヒアルロン酸注射をしてください。
今泉スキンクリニックは、一人ひとりに寄り添い、その人らしい年齢を超えた美しさを引き出すお手伝いをさせていただきます。
今泉明子院長の注入シワ治療の技術力や知識、経験は国内外共に評価をされております。
丁寧なカウンセリングでじっくり話し合って治療方針を決めさせていただくため、ヒアルロン酸はどんなことができるのか疑問がある方は、まずはお気軽に今泉スキンクリニックへご相談ください。
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