• ヒアルロン酸

唇のヒアルロン酸注射│効果・ダウンタイム・持続期間を解説

唇のヒアルロン酸注射についての記事のアイキャッチ画像。女性の唇のアップとさまざまな唇の形のデザイン

「薄い唇がコンプレックス」
「口角が下がって見える」
「ぽってり厚い唇になりたい」

こうしたお悩みや希望をお持ちの方に選ばれている施術の一つが、唇のヒアルロン酸注射です。

メスを使わずに唇のボリュームや形を整えられ、注入量やデザインを細かく調整できるため、自然な変化から華やかな印象づくりまで幅広く対応できます。

一方で、唇は顔の中でも非常に繊細な部位であり、製剤選びや注入技術によって仕上がりに大きな差が生じるため、十分情報を集めて検討することが大切です。

この記事では、唇のヒアルロン酸注射の基本から、人気のデザイン・注入量の目安・効果の持続期間・ダウンタイム・副作用などについて詳しく解説します。

最終更新日:2026年6月25日

唇のヒアルロン酸注射とは?

唇のヒアルロン酸注射の施術を受けている女性

唇のヒアルロン酸注射(唇フィラー)とは、上下の唇のバランスを整えて美しい口元を目指す施術です。

また、口の両端や上唇の頂点など部分的に注射することで、アヒル口やM字型のように自然に微笑んでいるようなラインを作る目的でも使用されます。

ヒアルロン酸製剤は適度な硬さを持っていることから唇の形状形成に向いており、周辺の水分を保持する効果もあるためふっくらとした形状を作ることに適した美容整形の方法です。

唇の黄金比

美しい唇には、一般的に「黄金比」と呼ばれる比率が存在します。

具体的な唇の比率は以下の通りです。

  • 厚みの比率……上唇1:下唇1.3~1.5
  • 全体の比率……唇の高さ1:唇の幅3

ただし黄金比はあくまでも一つの基準に過ぎず、顔全体の骨格・目鼻のバランス・希望によって最適なデザインは異なります

黄金比を参考にしつつも画一的な仕上がりにはせず、「その方が最も美しく見えるベストな仕上がり」を追求することが大切です。

唇に適したヒアルロン酸製剤の種類

唇はよく動く部位であるため、柔らかさと形状維持力のバランスに優れた製剤が適しています。

ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類がありますが、アラガン社製ジュビダームシリーズやガルデルマ社製レスチレンシリーズなどが代表的です。

同じヒアルロン酸でも製剤によって硬さや持続期間が異なるため、理想のデザインに応じた選択が必要になります。

製剤名持続期間特徴向いている人
ジュビダームビスタ ウルトラXC9〜12か月柔らかく馴染みが良い。持続期間はやや短めヒアルロン酸注射が初めての方
ジュビダームビスタ ボリフトXC12〜18か月柔軟性と持続力のバランスが良い柔らかさを保ちつつ長期的な効果を望む方
ジュビダームビスタ ボルベラXC12〜18か月唇への注入で定番の製剤。ボリフトXCよりも柔らかく、馴染みがよく自然自然な仕上がりを希望する方
レスチレン リファイン12〜18か月滑らかでよく動く部位に適した製剤自然な仕上がりかつ長期的な効果を望む方

中でもボルベラXCは唇に用いられることの多い製剤で、柔らかく、唇や涙袋といった繊細な部位に適しています。

唇のヒアルロン酸注射で人気の形・注入デザイン

美しい唇

唇のヒアルロン酸注射では、注入する位置・量・深さを細かく調整することで、単に厚みを出すだけでなくさまざまなデザインにできます。

ここでは特に人気の高い4つのデザインを紹介します。

西洋人風リップ(やや下唇厚め)

下唇を上唇よりやや厚めにボリュームアップし、上唇:下唇=1:1.5〜1.618前後の比率に整えるデザインです。

欧米のモデルやセレブの口元のようなセクシーで立体的な印象にでき、存在感のある唇にしたい方に人気があります。

下唇を必要以上に厚くしすぎると不自然な印象になるため、顔立ちとのバランスを見ながら調整することが大切です。

東洋人に似合うリップ(1:1の比率)

上唇と下唇をほぼ均等なボリューム(1:1の比率)に整えるデザインは、日本人などアジア系の顔立ちに特に馴染みやすいとされています。

上品で柔らかな印象で、ナチュラルに変化したいという方にも向いています。

人中を短く見せるリップ(上唇にボリュームを出す)

上唇にヒアルロン酸を注入し、上唇を上方向に引き上げるようにデザインすることで、鼻と唇の間(人中)が視覚的に短く見える効果が期待できます。

外科的な切開手術を必要とする人中短縮術と比べ、ダウンタイムがほとんどない点がメリットです。

スマイルリップ(口角が上がった唇)

口角にヒアルロン酸を注入し、無表情でも口角が自然に上がったようにするデザインです。

口角が下がりがちな方や「への字口」「不機嫌そうに見られる」というお悩みを持つ方に特に人気があります。

ヒアルロン酸での口角挙上に加え、お悩みやご希望によっては「口角ボトックス(口角を下に引っ張る筋肉にボトックス注入して口角を自然に引き上げる)」の併用も有効です。

口角ボトックスの効果やメリット・デメリットは?失敗例・持続期間まで解説

唇のヒアルロン酸注射の効果・メリット

横顔の女性の美しい唇

唇のヒアルロン酸注射は、単に唇を厚くするだけの施術ではありません。

唇のボリュームや輪郭を整えることで、顔全体の印象を若々しく見せたり、理想の口元へ近づけたり、「なりたい口元のイメージ」に合わせて幅広い変化を目指せます。

唇をふっくら立体的に

ヒアルロン酸を唇の内部に直接注入することで、唇全体に自然なボリューム感と立体感を与えます

加齢とともに薄くなりがちな唇を若々しい印象に近づけるほか、もともと唇が薄めの方の「もう少しふっくらさせたい」というニーズや、縦ジワが気になる唇にも対応可能です。

理想の唇を細かくデザインできる

ヒアルロン酸は粒子が細かいため繊細なデザインができ、アヒル口・スマイルリップ・M字リップなど、なりたい唇の形を形成しやすいことが特徴です。

脂肪注入の場合は粒子が大きく繊細な注入は難しいですが、ヒアルロン酸であれば微調整ができます。

人中を短く見せることで顔のバランスが整う

ヒアルロン酸で上唇に厚みが出ることで、結果的に人中が短く見え、顔全体のバランスが整う効果も期待できます。

上唇に適度なボリュームを与えると、唇が上方向へ持ち上がるため、人中が短く見えやすくなります。

切開を伴う人中短縮術には抵抗があった方も、ヒアルロン酸注射であれば受けやすいでしょう。

左右差を改善する

ヒアルロン酸注射では、ボリュームが不足している側へ微調整しながら注入することで、左右差の改善を目指せます。

大きく形を変えるのではなく、細かな調整ができることがヒアルロン酸の強みです。

唇のヒアルロン酸注射のデメリット

唇のヒアルロン酸注射を受ける女性

効果やメリットが多い一方、唇のヒアルロン酸注射にはいくつかのデメリットもあります。

唇は痛みを感じやすい傾向にある

唇は神経が密集した繊細な部位で、他の施術部位と比べると痛みを感じやすい傾向があります。

ただし、麻酔を使用することで痛みは軽減可能です。

また、ジュビダームビスタシリーズはあらかじめ局所麻酔成分(リドカイン)が配合されているため、痛みが心配な方も施術を受けやすいでしょう。

痛みへの不安が強い方は、前もってカウンセリング時に相談しておくと安心です。

効果を長持ちさせるには定期的な施術が必要

ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、少しずつ効果は薄れていきます。

理想の口元を維持したい場合は、効果が薄れてきたタイミングで追加注入が必要です。

唇のヒアルロン酸注射はこんな人におすすめ

唇のヒアルロン酸注射は、以下のようなお悩みやご希望をお持ちの方に向いています。

  • 唇が薄く物足りなさを感じる
  • M字リップ、アヒル口を作りたい
  • 人中を短く見せたい
  • 口角が下がり気味で、表情が暗く見える
  • 唇の左右差を改善したい
  • 加齢によるボリューム減少・縦ジワが気になる
  • メスを使わずに口元の印象を変えたい

唇のヒアルロン酸注射の効果の持ちはどのくらい?

唇のヒアルロン酸注射を受ける女性

ここでは、唇のヒアルロン酸注射の効果の持続期間・施術間隔・長持ちさせるコツを解説します。

効果の持続期間

唇のヒアルロン酸注射の持続期間は個人差もありますが、一般的に6〜12か月程度が目安です。

使用する製剤や注入量によっては1年以上効果が続くケースもあります。

なお、ヒアルロン酸は継続的に注入することで持続期間が延びる傾向があり、2回目以降は効果が長く続きやすい傾向にあります。

長持ちさせたい場合は、適切なペースで定期的な追加注入を受けるといいでしょう。

施術間隔・頻度

適切な施術頻度は希望によっても変わりますが、3〜12か月に1回を目安に、様子を見ながらメンテナンスを検討します。

頻度が高すぎると唇の硬さや凹凸につながることがあるため、適切な間隔を守ることが大切です。

唇のヒアルロン酸注射は何cc必要?注入量の目安

ヒアルロン酸は基本的に、1本=1ccです。

唇への適切な注入量は、元の唇の形・希望するデザイン・仕上がりのボリューム感によって異なります。

目的・仕上がり注入量の目安
ナチュラルなボリュームアップ上下で0.5〜1.5cc程度
しっかりふっくらさせたい上下で1〜4cc程度
人中短縮・M字リップ上唇を中心に1〜2cc程度
スマイルリップ(口角挙上)上唇のみ0.5〜1cc程度

一般的には上下の唇に片側ずつ0.5〜1cc前後が目安とされており、初めての方は控えめな量から始めて、様子を見ながら調整していく方法がいいでしょう。

ヒアルロン酸1ccはどのくらいの量?1ccでできることを部位別に解説

唇のヒアルロン酸注射のダウンタイム

ヒアルロン酸注射はダウンタイムが少ない施術ですが、唇は皮膚が薄くデリケートな部位であるため、他の部位への注入と比べると腫れや内出血が出やすい傾向があります。

大切な予定がある場合は、施術から十分余裕を持ってスケジュールを立てましょう。

項目詳細
ダウンタイム中の症状腫れ・赤み:2〜4日程度
内出血:1〜2週間程度
シャワー当日から可能
メイク翌日から可能

血流が促進され、腫れや内出血の悪化につながるため、施術当日〜数日間は飲酒・長時間の入浴・激しい運動を控えましょう。

唇のヒアルロン酸注射の主な副作用・リスク

唇のヒアルロン酸注射を受ける女性

2026年に発表されたシステマティックレビューによれば、経験豊富な医師による唇へのヒアルロン酸注射での有害事象は主に軽度で一過性であり、基本的に安全な処置であるとされています。

しかし、どのような医療行為にも副作用やリスクはゼロではありません。施術前に正しく理解しておくことが、後悔のない選択につながります。

唇のヒアルロン酸注射の副作用・リスクと、予防のためにどうすればいいのかを見ていきましょう。

(参考:Victor Rene Miranda Cerna『Hyaluronic Acid Injection Techniques for Lip Augmentation—Comparison of Linear, Retrograde, and Microdeposit Approaches: A Systematic Review』)

入れすぎ・不自然な仕上がり

唇は皮膚が薄く粘膜に近いため、過剰な注入は「ヒアル顔」と呼ばれる不自然な膨らみや凹凸・左右差の悪化につながるリスクがあります。

また、治療前にどんな形の唇にしたいのかを医師としっかり相談できていなければ、イメージ通りのデザインにならない可能性もあるでしょう。

仕上がりの失敗を避けるためにも、事前のカウンセリングで希望のデザインについて医師としっかり話し合うことが重要です。

注射した箇所が青白く見える(チンダル現象)

唇は皮膚が薄いため、注入したヒアルロン酸が青白く透けて見えてしまうことがあります。(チンダル現象)

表皮のすぐ下に注射してしまった場合に起こる失敗で、表皮組織付近ではなく、もう少し深い位置に注射を行うことで、リスクを下げられます。

なお、チンダル現象は目の下で起こるケースが多く、唇の場合は内出血の可能性があるため、医師に相談のうえ1〜2週間程度は様子を見てみましょう。

血流障害

非常にまれなリスクとして、ヒアルロン酸の血管への誤注入または血管の圧迫による血流障害があります。

血流障害が起こると皮膚の壊死や失明といった重大な合併症が起こる可能性があるため、顔の血管走行や構造を理解した経験豊富な医師による施術を受けることが大切です。

万が一トラブルが起こった場合は、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解注射)を使い、迅速に処置します。

唇のヒアルロン酸注射についてのよくある質問

ヒアルロン酸のジェルのイメージ画像

ここでは、唇のヒアルロン酸注射について患者様からいただくことの多い質問と回答を紹介します。

Q:ダウンタイムの腫れのピークは何日?

A:腫れのピークは施術翌日〜2〜3日目頃が多く、その後は徐々に落ち着いていきます。

腫れると気になるかもしれませんが、ヒアルロン酸が移動する可能性があるため、触ったり大きく動かしたりしないように注意して過ごしましょう。

Q:ヒアルロン酸1ccで唇はどのくらい変わる?

A:唇は少量の注入でも変化を実感しやすい部位で、1ccで自然なふっくら感や厚みを出せるケースが多いでしょう。

ただし、唇は個人差も大きく、元々の唇の厚みや希望するデザインによっても必要な量は変わります。

Q:費用相場はいくら?

A:唇のヒアルロン酸注射の料金相場は使用する製剤・注入量・クリニックによって幅があり、1ccあたり5万〜15万円前後が目安とされています。

価格が著しく低い場合、低品質な製剤の使用や未熟な医師による施術といった問題がある可能性も考えられるため、安さだけでなく医師の技術力や症例までしっかりチェックしてクリニックを選ぶことが大切です。

Q:注入後食事はいつからできる?

A:麻酔を使用した場合は、麻酔が切れてからであれば食事が可能です。

硬い食べ物・刺激の強い辛いもの・熱い飲み物などは唇の刺激になるため、可能な限り避けるのがおすすめです。

Q:注入後キスはいつからできる?

A:軽く触れる程度のキスであれば、施術当日でも問題ないことが多いです。

しかし、施術直後は注射の刺入部に微細な傷があり、強い摩擦や圧迫は感染リスクや炎症悪化につながる可能性があります。

また、ヒアルロン酸がまだ組織に定着していない時期に強い圧力が加わると、形が変わってしまうことも考えられます。

可能な限りキスはしばらく控え、施術後1〜2週間を目安に慎重に再開するのがいいでしょう。

まとめ

唇のヒアルロン酸注射は、ボリュームアップだけでなく、M字リップ形成や人中短縮効果、左右差の改善などさまざまな目的で活用されている施術です。

メスを使用せず短時間で施術を受けられるため、美容医療初心者の方にも選ばれています。

唇は非常に繊細な部位であり、注入量やデザイン、医師の技術力によって仕上がりが左右されるため、信頼できる医師のもとで施術を受けることが大切です。

今泉スキンクリニックでは、患者様の口元や表情、理想のイメージを丁寧に確認し、自然な仕上がりを大切にしながら、患者様の魅力を引き出す治療を心がけています。

唇のボリュームや形でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

#ヒアルロン酸注射 #唇のヒアルロン酸注入 #唇フィラー