ヒアルロン酸の注入は、年齢とともに気になるシワやたるみの改善や、顔のバランスを理想に近づけるために選択されることが多い人気の美容施術です。
気になる部位に注入することで、肌のハリやボリュームを回復させ、自然な若返り効果が期待できます。
ヒアルロン酸をどこに打つか悩むかもしれませんが、幅広い部位に対応できるため、悩みに応じた部位への注入が可能です。
特に、額や目元、唇などは注入の効果がわかりやすく、施術後すぐに変化を実感できるため、多くの人から注目を集めています。
効果を引き出すためには、注入する部位や適切な量、副作用などのリスクについても理解しておくと役立つでしょう。
この記事では、ヒアルロン酸注射の主な部位ごとの効果や、施術における注意点などについて詳しく紹介します。
顔│ヒアルロン酸の注入部位と効果
ヒアルロン酸注射は、さまざまな部位に注入することで、自然な若返り効果や顔全体のバランスを整える効果が期待される美容施術です。
主に額、目元、頬、唇などの部位で施術が行われ、それぞれの部位に応じて、適切な量を注入して自然な仕上がりを目指します。
ここでは、ヒアルロン酸を入れる主な部位と、具体的な効果について紹介します。
額や眉間のシワ改善
額(おでこ)や眉間は表情ジワができやすく、特に加齢とともに深く刻まれる部位です。
老け込んだ印象を与えるだけではなく、不機嫌に見えることもあるため、気になる人も多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸を注入することにより、額全体のシワを埋め、肌をなめらかに整えられます。
眉間のシワは不機嫌な表情に見えることが多いですが、ヒアルロン酸注射で表情の柔らかさが増し、若々しい印象に変わる可能性が高くなります。
額へのヒアルロン酸注入については、以下の記事でも詳しくご覧いただけます。
ヒアルロン酸をおでこに注入するメリットは?リスクやダウンタイムについても解説
目の下のクマ・くぼみ・たるみの改善
目の下にできるクマ(黒クマ)やくぼみ、たるみへの悩みがあれば、ヒアルロン酸注射が効果的です。
皮下にヒアルロン酸を注入し、皮膚の下から持ち上げることによってボリュームアップさせ、悩みにアプローチします。
ただし、目の下はほかの部位に比べて皮膚が薄いため、ヒアルロン酸の選定や注入技術が特に重要です。
皮膚が薄い部位へのヒアルロン酸注入は、ごくまれに施術部位が青くなる『チンダル現象』が起こる可能性があります。
チンダル現象をできるだけ防ぐためにも、技術と経験を持つ医師による施術を受け、リスクを軽減しましょう。
涙袋のボリュームアップ
涙袋のヒアルロン酸注射は、目元に立体感を与え、愛らしく若々しい印象を作り出す効果が期待できる施術として人気です。
涙袋が強調されると目元がより大きく見えるだけでなく、やわらかい表情を作り出す効果も期待できます。
涙袋はメイクで作ることもできますが、時間がかかってしまうことが少なくありません。
そのような手間を省きたい方にとっても、ヒアルロン酸注射はおすすめです。
適切な量を注入することによって自然なふくらみを作り、目元の若々しさや愛らしい印象を作りやすくなるでしょう。
涙袋のヒアルロン酸注射については、以下の記事で詳しく紹介しています。
涙袋のヒアルロン酸注射とは?メリットやクリニックの選び方を解説
頬やほうれい線のリフトアップ効果
頬やほうれい線へのヒアルロン酸注射は、頬にボリュームを持たせ、顔全体のリフトアップ効果が期待できます。
頬やほうれい線は年齢とともに特に気になる部位で、頬が痩せてくると顔全体がたるみ、疲れた印象を与えてしまいます。
ヒアルロン酸をほうれい線に注入することで、シワが目立たなくなり、ふっくらとした若々しい顔立ちを取り戻しやすくなります。
唇と口元のボリューム調整
ヒアルロン酸注射を唇に行うことで、ふっくらとした印象を作り出し、さらに年齢とともに増える縦ジワを目立たなくする効果が期待できます。
また、たるみで生まれる口元のシワも、ヒアルロン酸注射によるボリュームアップで改善可能です。
唇や口元は顔の印象を大きく左右する重要な部位です。
薄い唇に悩んでいる人や、加齢により唇や口元のボリューム減少・たるみなどが気になる人にもヒアルロン酸注入はおすすめです。
鼻・顎・額の形を整える輪郭形成
鼻や顎などボリュームを出したい部分にヒアルロン酸を注入し形を整えることもできます。
例えば、鼻筋へ注入すれば鼻が高くなり、印象が変わります。顎が短く丸顔に見えてしまう場合には、顎先に注入してシャープな印象を作ることも可能です。
また、平らな額にヒアルロン酸を注入し、丸みのある女性的なラインを作ることもできます。
メスを使うような輪郭形成ではなく、注射だけで施術ができるため、身体への負担が少ないこともメリットです。
顔以外│ヒアルロン酸の注入部位と効果
ヒアルロン酸は顔以外にも注入できる部位があり、それぞれの効果が期待できます。
ここでは、顔以外でヒアルロン酸注入ができる部位について紹介します。
首のシワやたるみの改善
首のシワには『横シワ』と『縦シワ』があり、横シワのケアにはヒアルロン酸注入がおすすめです。
ヒアルロン酸を首の横シワに沿って注入することで、シワのくぼみを埋め、首全体がふっくらとした若々しい印象になります。
首のシワやたるみは年齢だけでなく、紫外線、乾燥、姿勢などさまざまな要因で発生します。
首のシワが深くなると老けて見えやすいため、気になる人も多い部位です。
手の甲への若返り効果
手の甲は年齢とともに脂肪が減少し、骨や血管が浮き出て老化が目立つ部位です。
ヒアルロン酸注射を手の甲に行うと、肌の弾力を取り戻し、ふっくらとした若々しい印象に改善できます。
手の甲は顔や首に比べて注目されにくいものの、年齢に応じた変化が気になる部分の一つです。
手の甲がふっくらと若々しくなるだけで周囲への印象が変わるとともに、自分で目にするたびに美しさを実感して、美容や毎日の生活へのモチベーションが上がるのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注入を受ける際の注意点
ヒアルロン酸を注入する場合にはいくつかの注意点があります。
ここでは、ヒアルロン酸を入れる際に考えたい施術頻度、副作用などについて紹介します。
メンテナンスが必要
ヒアルロン酸は数か月~数年で体内に吸収されるため、効果を維持したい場合は定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス頻度はヒアルロン酸が吸収される速度や、個人の状態によって異なります。医師と相談して、注入部位や希望に合った頻度で施術を受けましょう。
なお、ヒアルロン酸は繰り返し注入することで体内に吸収されるスピードが緩やかになり、持続期間が長くなる傾向があります。
効果を長持ちさせたい場合は、継続して施術を受けるのがおすすめです。
ヒアルロン酸注入の効果を長持ちさせる方法については下記の記事でも詳しく解説しています。
ヒアルロン酸が吸収されないケースはある?効果を持続させるためのポイントも解説
副作用やリスクについての理解
ヒアルロン酸注射は人気の美容施術として広く行われていますが、副作用やリスクもあります。
代表的な副作用は以下の通りです。
副作用 | 症状 | 注意点や対処法 |
腫れ・むくみ | 注入部位に腫れやむくみが現れる | ・術後に体温を極端に上げないようにする(激しい運動や飲酒、入浴など) |
チンダル現象 | 注入したヒアルロン酸が青く透ける | ・適度なマッサージや冷却で対策 ・クリニックでヒアルロニダーゼを注入する |
アレルギー反応 | 蕁麻疹、発疹、かゆみ、血管浮腫など | ・クリニックでヒアルロニダーゼを注入する ・抗アレルギー剤の服用など |
血管閉塞 | 注入したヒアルロン酸が血流を妨げ、皮膚や視力への悪影響が出る | ・早急に医療機関を受診する |
まず、もっとも一般的な副作用には腫れやむくみがあります。
このような症状は通常3〜4日で軽減しますが、術後に体温が上がる活動をすると腫れが長引く可能性があるため、しばらくは避けておきましょう。
まれな副作用ではチンダル現象、アレルギー反応、血管閉塞があげられます。
万が一チンダル現象が起きた場合には、クリニックでヒアルロン酸を分解する酵素『ヒアルロニダーゼ』を注入することで症状の改善が可能です。
ヒアルロン酸は体内に存在する成分であるためアレルギーは起こりにくいものの、リスクはゼロではありません。
施術後に発疹や蕁麻疹、血管浮腫などが見られる場合はすぐに治療を受けたクリニックに連絡しましょう。
血管閉塞もまれな副作用であり、万が一起きると血流が妨げられ、皮膚や視力に悪影響をおよぼすことがあります。
このようなリスクを避けるためには、信頼性の高いクリニックで、高い注入技術と知識・経験を持つ医師に施術を受けることが大切です。
まとめ
ヒアルロン酸注射はさまざまな部位に注入でき、年齢の悩みや顔のバランスの悩みなどにアプローチできる美容施術です。
額や眉間のシワ改善や涙袋のボリュームアップ、リフトアップ、唇・口元のボリュームアップなど、幅広い部位で効果が期待できます。
注射のみで治療できるため「メスで肌を切開する治療は怖い」「ダウンタイムを抑えて治療したい」という方にもおすすめです。
今泉スキンクリニックでは高品質のヒアルロン酸製剤を数種類取り扱っています。
事前のカウンセリングでなりたいイメージなどを詳しくお伺いしたうえで、適した種類のヒアルロン酸をご提案させていただいているため、ヒアルロン酸を使った美容施術に興味がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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