• ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は垂れる?誤解されがちな原因と後悔しないための対策

ヒアルロン酸は垂れるのかについて解説する記事のアイキャッチ画像。美しい女性が写っている

ヒアルロン酸の施術を検討していると、「将来垂れてくるのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。

ヒアルロン酸が垂れたり、流れ落ちることは、現在はほとんどありません。

しかし、部位に適さない製剤を注入したり、打ちすぎたりなど、適切な施術でなかった場合は、垂れたように感じることがあります。

この記事では、ヒアルロン酸の基本的な性質や垂れると感じる原因、将来後悔しないための対策などについて詳しく解説します。

ヒアルロン酸が垂れるのが不安で施術を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸は垂れるって本当?

ヒアルロン酸をイメージした液体とスポイト

「ヒアルロン酸は垂れる」といった情報を、SNSや口コミで見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。

本来、ヒアルロン酸は垂れるような性質ではありません。

ここでは、どのような性質を持つ製剤なのか、ヒアルロン酸の仕組みについて解説します。

ヒアルロン酸製剤の基本的な性質

ヒアルロン酸は、ヒトの体内にもともと存在する成分です。

皮膚や関節などさまざまな部位に存在し、水分を抱え込んで潤いやハリを保つ働きを担っています。

体内で元から作られているヒアルロン酸は、数時間から数日で分解され、常に新しく入れ替わっています。

一方、美容医療で使うヒアルロン酸製剤は、分子同士を人工的につなぎ合わせる架橋加工がされていて、分解されにくいのが特徴です。

ゼリーのような弾力と粘りのあるゲル状で流れ落ちにくい性質を持ち、部位や体質にもよりますが、約6か月〜1年効果が維持される方もいます。

なお、過去にポリアクリルアミドハイドロジェルが体内で移動するトラブルが問題になったことがありますが、ヒアルロン酸とは異なる製剤です。

ヒアルロン酸が垂れない仕組み

真皮はコラーゲンやエラスチンなどの線維が網目状に張り巡らされた構造をしていて、注入されたヒアルロン酸はこの網目の中に留まります。

皮下組織も、結合組織による仕切りで区切られた構造のため、適切な製剤と量であれば、注入された層からヒアルロン酸が移動することはほとんどありません。

架橋度が高い製剤ほどゲルとしての硬さや弾力が強く、外部からの圧力や重力による変形に耐える性質を持っています。

ヒアルロン酸が垂れたと感じる原因

頬を両手で押さえている女性

ヒアルロン酸を注入し、時間が経ってから「垂れた気がする」と感じる方がいます。

垂れた・下がったと感じるのは、以下のような原因が考えられます。

自然吸収によるボリューム減少を誤認するケース

ヒアルロン酸は、時間の経過とともに少しずつ体内で分解され、吸収されていきます。

ボリュームが減ると、注入前の状態が再び現れてきて、垂れてきたように感じることがあります。

特に、頬やほうれい線など、加齢によるボリューム減少を補う目的でヒアルロン酸を注入した場合に、よく見られるケースです。

注入直後の張った状態に慣れていると、以前の状態とのギャップをより大きく感じるのも理由のひとつです。

部位に適さない柔らかい製剤を使ったケース

ヒアルロン酸を注入する際、部位に適さない柔らかさの製剤を使った場合、支える力が足りず垂れた印象になることがあります。

柔らかい製剤は自然な仕上がりに向いていますが、頬や顎先などの部位に使うと、時間の経過とともに流れ、下がって見えることがあります。

反対に、硬い製剤を選べば支持力は高まりますが、涙袋のような皮膚が薄い部位では輪郭が透けて見えたり、硬さが出たりする別の問題が生じかねません。

部位に応じて適切な硬さの製剤を選ぶのは、医師の経験や技術によるところが大きいです。

ヒアルロン酸の打ちすぎで垂れるケース

ヒアルロン酸は少量から始められる施術ですが、量を誤るとリスクにつながります。

ここでは、打ちすぎによる代表的なリスクのうち、垂れることに関わるものについて解説します。

皮膚が伸びて下がって見える

ヒアルロン酸の注入量が多すぎると、皮膚が過度に伸ばされ、吸収された後に皮膚だけが下がって見えるケースがあります。

ヒアルロン酸が時間の経過とともに吸収されて、内側から押し上げる力がなくなると、伸びた皮膚が余ってたるんで見えるのです。

頬や額などの面積が広く皮膚に余裕がない部位や、皮膚が薄い部位では、入れすぎによる皮膚の伸びが目立つ場合があります。

特に涙袋は、少量の変化でも印象が大きく変わる繊細な部位のため、注意が必要です。

膨らみすぎてヒアル顔になる

過剰に注入されたヒアルロン酸は、頬や目の下、唇などを不自然に膨らませる原因です。

こうした状態は「ヒアル顔」と呼ばれ、表情の動きが乏しくなることでも知られています。

ヒアル顔は、注入を重ねるうちに適量の感覚が麻痺し、物足りなさを感じて注入量が徐々に増えていくのが特徴です。

この積み重ねに気づかないまま過剰注入に至ると、膨らみすぎから皮膚の伸び、たるみへつながる可能性があります。

積み上げによる蓄積で垂れて見える

ヒアルロン酸の積み上げによる蓄積が原因で、下方に垂れて見えるケースもあります。

積み上げとは、注入したヒアルロン酸が体内に吸収される前に新たな注入が重なることで、残っている量が徐々に増えていく現象です。

これは、ヒアルロン酸の持つ性質であり、吸収のスピードには個人差があります。

医師の管理のもとで計画的に分割して注入すれば、バランスを見ながら自然な仕上がりを目指すことも可能です。

しかし、過剰な注入により本来皮膚が支えられる範囲を超えてしまい、組織が耐え切れなくなると、垂れて見えることがあります。

蓄積した量が増えるほど、注入部位にかかる重みも大きくなりますが、その部位が持つ厚みや弾力に応じた重さまでしか支えられません。

ヒアルロン酸の過剰な積み上げが続くと、頬や顎のラインなどの重力の影響を受けやすい部位では、重みでたるんでいるように見えることがあります。

ヒアルロン酸の打ちすぎを防ぐための対策

美容クリニックでヒアルロン酸について相談している女性

ヒアルロン酸の打ちすぎを防ぐには、施術を受ける前の準備と、施術後の意識の両方が関わってきます。

ここでは、打ちすぎで垂れたように感じるのを防ぐための対策について解説します。

部位ごとの適正量の目安を知っておく

ヒアルロン酸の適正量は部位によって異なるため、事前に目安を知っておくことが大切です。

部位1回あたりの目安量特徴
ほうれい線片側約0.5~1cc溝の深さにより必要量が変わる
約1~3cc(シワや凹み)約2~5cc(全体の丸み)面積が広いため丸みを出す場合は多めに必要
こめかみ片側約1cc血管が集まる部位で慎重な調整が必要
片側約0.5~2ccコケの改善やリフトアップ目的で使用
目の下(クマ)片側約0.3~0.8cc皮膚が薄くチンダル現象が出やすい
涙袋片側約0.1~0.5cc少量でも印象が大きく変わる
約0.5~2ccシャープさの度合いにより幅がある
約0.5~1cc腫れやすいため、注入直後は多く感じることがある
約0.5~1cc血管塞栓のリスクがあるため注意が必要

皮膚が薄く、血管が集まる部位ほど、少量から慎重に調整する必要があり、面積が広い部位は注入量が多くなる傾向があります。

こうした目安を事前に知っておくと、注入後に「物足りない」と感じて、必要以上の増量を求めてしまう事態を避けられます。

施術の記録をつける

ヒアルロン酸の注入履歴を自分で記録しておくと、打ちすぎを防ぐことにつながります。

施術日・部位・使用した製剤・量などを、メモやアプリに残しておくと、前回からどのくらい間隔が空いているのかを把握できます。

ヒアルロン酸が体内に吸収される前の短い間隔で追加すると、積み重なりが発生しやすくなるため、間隔の管理が重要です。

また、前回と違うクリニックで注入する場合でも、施術歴を医師へ伝えることができ、注入管理を引き継ぐことができます。

ボリュームが減ったと思い込んで追加を判断すると、多すぎる量を重ねてしまうこともあるため、正確な記録をしておくとよいでしょう。

家族や友人に客観的な意見を求める

自分の顔を日常的に見ていると、膨らんでいる状態に慣れてきてしまい、ヒアルロン酸の打ちすぎに気づきにくくなります。

定期的に信頼できる家族や友人に意見を聞くと、自分にはない視点に気づけることがあります。

正面・横顔・斜めからの見え方、表情を動かしたときの自然さ、左右のバランスなどを見てもらいましょう。

施術前の写真と、現在の違いを見比べてもらうのも有効です。

ヒアルロン酸で後悔しないためのクリニックの選び方

クリニックで説明を受けている女性

ヒアルロン酸で、垂れて後悔しないためには、クリニック選びが重要です。

どのような点に気をつけるべきか、カウンセリングで確認するポイントなどを知っておきましょう。

適切な注入量とデザインを提案してくれる医師を選ぶ

クリニックまたは医師を選ぶ際に大切なのは、適切な注入量とデザインを提案してくれるかどうかです。

顔全体のバランスや骨格、皮膚の状態を考慮しながら、希望するイメージを丁寧に聞き取り、自然に似合うデザイン設計をしてくれる医師を選びましょう。

輪郭や骨格が近い症例写真を見せてもらうのも、医師とのイメージ共有に役立ちます。

また、「多めに入れたい」と希望した場合でも、考えられるリスクを説明したうえで、適切な注入量を提案してくれるかも見極めるポイントです。

カウンセリングで確認しておきたいこと

ヒアルロン酸を打つ前のカウンセリングでは、以下のような点を確認しておきましょう。

  • 使用する製剤の種類や硬さ
  • 想定している注入量
  • ダウンタイムの目安や経過
  • 考えられるリスク・トラブルが生じた場合の対処法
  • ヒアルロン酸注入の経験や技術
  • 追加注入のタイミング・今後の施術計画
  • 費用総額(麻酔代、製剤代、術後ケア代などを含めた総額目安)

施術後に「思っていたのと違う」と後悔しないためにも、不安や疑問がある場合はカウンセリングの段階で質問し、納得したうえで施術に進みましょう。

まとめ

ヒアルロン酸は、本来は垂れたり、流れ落ちたりする性質の製剤ではありません。

垂れたと感じるのは、打ちすぎにより重力に負けることや、自然吸収の誤認、部位に合わない製剤を使ったことなど、複数の要因が考えられます。

ヒアルロン酸の適正量の目安を知り、信頼できる医師のもとで施術を受けて、自然な仕上がりを目指しましょう。

今泉スキンクリニックは、ヒアルロン酸注入の技術や知識・経験の豊富な今泉明子院長を中心に、年齢を超えた美しさを引き出すことを目指しております。

肌の状態やお悩み、仕上がりの希望を丁寧にお聞きし、適した部位への注入量をご提案します。

ヒアルロン酸注入で垂れるのが不安な方、適正量がわからず迷っている方は、ぜひ今泉スキンクリニックへご相談ください。