いつの間にかシミができてしまったら、どうしますか?
美白にいいと噂の化粧品を使ってみたり、サプリを調べてみたり、焦って色々な方法を試してみても思うような効果を感じられず悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、シミのセルフケアと予防法、シミを消す美容皮膚科の治療はどんなものがあるのかを紹介します。
シミを消したいと悩んでいる人、美容皮膚科の治療を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
シミを消す方法とは?
シミがあると気づいたら、鏡を見る度に気分が落ち込んでしまいますよね。
ここからは、すでにできてしまったシミはどうしたらいいのか、解説します。
シミを消すのは美容皮膚科へ
シミを消したいならば、美容皮膚科へ相談するのをおすすめします。
できてしまったシミは、市販の薬や美白化粧品などでは、薄くすることはできても消すことはできません。
また、シミにはセルフケアでの改善が難しい種類もあり、例えば、そばかす(雀卵斑)、脂漏性角化症、花弁状色素斑などが該当します。
シミの種類に合った適切なケアをするためにも、シミを消したいのであれば美容皮膚科で相談して治療しましょう。
種類別!シミができる原因
シミには種類があり、できる原因は異なります。
老人性色素斑 | 肝斑 | そばかす | 炎症後色素沈着 | |
原因 | 加齢 ターンオーバーの乱れ 紫外線 | ホルモンバランスの乱れ(有力な説) 紫外線 | 遺伝 ホルモンバランスの乱れ 紫外線 | ニキビや日焼け、肌の炎症の跡 やけどや虫刺され、火傷の跡 |
気になるシミがどのタイプに当てはまるのか、自分で判断するのは難しいです。
そのため、まずは美容皮膚科または皮膚科を受診しましょう。
自己判断でシミに合っていないスキンケアをすると、悪化させてしまう可能性もあるため注意しましょう。
これ以上シミを増やさないためのセルフケア
シミを増やさないためには、セルフケアや生活習慣を整えるのが重要です。
美白化粧品などを使って外側から、市販薬、サプリメント、食べ物などで内側から、これからシミを作らないようなケアをしていきましょう。
また、生活習慣を見直して肌のターンオーバーを助けるのも効果的です。
睡眠中に健康な肌が作られるため、6~8時間は睡眠時間を確保できるようにスケジュールを立ててみてください。
すぐに効果が現れるわけではないですが、続けていくことでシミができにくくなる可能性が高まります。
ここでは、シミのタイプ別のセルフケアを紹介します。
市販薬
市販されている薬は、シミを根本から消したり、全部消したりする効果はありません。
しかし、シミを薄くする、今以上に濃くならないようにするのには有効な場合もあります。
シミに効果のある有効な成分は、主に以下の4つです。
- ビタミンC
- ビタミンE
- トラネキサム酸
- L‐システイン
ビタミンCはメラニンが作られるのを抑える働きがあり、シミの原因になるメラニンの生成を抑制して、肌にシミが浮かび上がるのを防いでくれます。
ビタミンEは肌のターンオーバーを促進しメラニンを排出して、シミができにくい肌を作る助けになります。
トラネキサム酸は肌のターンオーバーを助ける働きや抗炎症作用があり、肌のトラブルや乾燥によるダメージを防いで肌を整えてくれます。
L‐システインはアミノ酸の1つで、皮膚や髪などに存在する成分です。
肌のターンオーバーの促進やメラニン色素を抑制、角質層に溜まってしまったメラニンを排出する働きなどがあります。
市販薬を選ぶ際は、シミに効果のある有効成分が含まれているかを確認しましょう。
また、効果はすぐに出るものではなく継続して少しずつ効果が出始めるため、続けやすい価格帯か、手に入れやすいかなども考えて選ぶのをおすすめします。
美白化粧品
美白化粧品を使うときに注意したいのは、人気や評判だけで選ばず成分に注目して選ぶということです。
医薬部外品の表示があるものは、厚生労働省が認可した有効成分が含まれているため、確認して選びましょう。
- トラネキサム酸
- カモミラET
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- ルシノール
- エラグ酸
- コウジ酸
- リノール酸
- プラセンタエキス
- 4MSK
- エナジーシグナルAMP など
これらの成分が含まれていて、医薬部外品である美白化粧品を使ってもすぐに効果が現れるわけではありません。
紫外線が気になる季節だけでなく、年間通して使うことでよりシミ予防の効果が高まります。
また、乾燥を防ぎ潤いをキープすることで、肌のバリア機能を保つと外部からの刺激を受けにくくなり、シミ予防にも効果が期待できるため、こまめな保湿も心がけてください。
なお、皮膚科でも美白治療で使われるハイドロキノンは、化粧品成分(2%まで)としての認可しか受けていないため「医薬部外品」には入っていません。
高濃度のハイドロキノンは副作用が強く出る可能性があるため、必ず医師による処方を受けましょう。
サプリメント
サプリメントは医薬品とは違い、美白効果が保証されているものではなく、主に美肌や健康を目的とした健康食品・美容補助食品として分類されます。
食事でビタミンC、ビタミンA、ビタミンEなどを十分な量とるのが難しい人は、サプリを活用してみるのもいいかもしれません。
ただし、サプリメントはシミを消す効果ではなく、予防効果が期待できる食品ということに注意しましょう。
食べ物
普段口にする食べ物で、体の中からシミを予防することも大切です。
紫外線の影響で作られる活性酸素はシミの原因となりますが、ビタミンは活性酸素の生成を防止してくれます。
意識して食事から取り入れれば、シミが作られるのを防ぐことにつながります。
栄養素 | 含まれている食材 |
ビタミンC | キャベツ、ジャガイモ、ブロッコリー、パプリカ、ピーマンなどの野菜 キウイ、イチゴ、レモン、アセロラ、温州ミカン、ゆずなどの果物 |
ビタミンA | ウナギ、人参、チンゲンサイ、ほうれん草などの緑黄色野菜 |
ビタミンB2 | レバー、海藻、ししゃもなど |
ビタミンE | かぼちゃ、豆腐、アボカド、アーモンド、落花生、卵など |
抗酸化物質 | トマト、人参、グリーンティーなど |
紫外線対策
シミを予防するには、まず紫外線をブロックするのが大事なポイントです。
紫外線はシミの原因であるメラニンを増やしてしまうだけでなく、肌自体にダメージを与えて、シミができやすい土台を作ってしまう可能性が高まります。
夏だけでなく1年を通して日焼け止めは必要です。冬の室内でもガラス越しに紫外線は届くため、油断せずに日焼け止めを塗りましょう。
最近は紫外線対策になる「飲む日焼け止め」もあるため、他のグッズや日焼け止めと併用するのも良いでしょう。
紫外線を物理的に防ぐグッズは、さまざまなものがあります。
- 日傘
- 帽子
- サングラス
- アームカバー
- UVカット効果のある服 など
これらのグッズを使って紫外線を防ぎ、肌を守るよう意識しましょう。春から夏にかけては特に、紫外線が多い昼前後の外出時は気をつけてください。
美容皮膚科で行うシミ治療
美容皮膚科では、さまざまな方法でシミを消すための治療が行われます。
シミの種類を医師がきちんと判別して、その種類に合った治療をすることが重要なため、シミ治療の実績が多く、信頼できるクリニックで診断を受けましょう。
ここでは、実際に美容皮膚科で行われる代表的なシミの治療法を紹介します。
ピコレーザー
ピコ秒(1兆分の1秒)という短い間隔の照射ができるピコレーザーは、肌への負担と痛みを抑えたレーザーです。
薄いシミ、濃いシミ、そばかす、ニキビ跡など、さまざまなシミに対応できます。
施術回数が少なく済むのが特徴で、個人差はありますが1回の施術で効果を実感できる方もいます。
Fotona QX(QスイッチYAGレーザー)
2つの波長を使い分けてさまざまなシミに有効なレーザー治療です。
アザやくすみの改善、ニキビ跡、毛穴の開きなどの他、今までレーザー治療に向かなかった肝斑の治療が可能となります。
ただし、肝斑の治療の場合は長期的な施術が必要となるため、10回以上の施術が必要となることがあります。
ポテンツァ
極細のマイクロニードルで皮膚に小さな穴を開けて、メラノサイトの周辺に弱い出力の高周波による熱エネルギーを照射する治療です。
肝斑やニキビ、ニキビ跡、毛穴の開きなどの悩みに効果的です。
ポテンツァはメラノサイトに直接照射することにより、肝斑の再発を防ぐ効果も期待できます。
フォトフェイシャル
光エネルギーを照射する治療で、シミやそばかす、毛穴の開き、赤ら顔などの改善に効果があります。
コラーゲンの増生にも効果があり、肌の質感なども含め全体の透明感アップしたい方におすすめです。
ケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などのフルーツ酸を顔全体に塗り、古い角質を落として肌のターンオーバーを正常にする治療です。
シミやそばかす、ニキビ跡、毛穴の開き、くすみなどの肌のトラブルを解消に導きます。
施術後にピリピリしたり、かゆみが出たりする可能性があり、数日で落ち着いてきますが、気になる場合は冷やすようにするといいでしょう。
イオン導入
通常なら肌に浸透しにくい美容成分を、微弱な電流を流すことにより肌の奥まで届けることができる治療です。
炎症後色素沈着に有効なだけでなく、肝斑の治療にも効果があります。効果を実感するには1~2週間に1回の施術頻度と、ある程度の回数が必要です。
外用薬
シミの改善のため、「トレチノイン」「ハイドロキノン」といった有効な美白成分が含まれている外用薬を顔に塗る治療です。
ビタミンA誘導体の「トレチノイン」は皮膚のターンオーバーを促してメラニンを排出して、シミを改善する薬です。
コラーゲンの生成を促す働きもあり、シミ以外の肌トラブルの改善も期待できます。
塗り始めると皮膚が赤くなったり、角質が剥がれたりする場合がありますが、薬の効果によるものです。
症状が酷かったり、続いたりする場合は使用を控えて医師に相談しましょう。
美白剤である「ハイドロキノン」は、もともといちご、コーヒー、麦芽などにも含まれる天然の成分です。
市販のものは濃度の保証がなく、病院での処方ならば症状に合わせて濃度の判断をしてくれるため、医師の診察を受けて処方してもらいましょう。
まとめ
シミには多くの種類があり、セルフケアでの改善が見込めないものもあります。種類に合った適切なケアをするためにも、美容皮膚科で診断してもらいましょう。
美容皮膚科の治療を受けて薄くなったと感じたら、これ以上シミを増やさないためにも、セルフケアと予防法を実践してみてください。
今泉スキンクリニックは、しっかりしたカウンセリングを行い、シミの種類をきちんと把握して治療を提案させていただきます。
今あるシミにお悩みの方、シミの種類がわからず困っている方は、今泉スキンクリニックへお気軽にご相談ください。
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