
スネコスとプロファイロは次世代ヒアルロン酸として注目されている注入剤です。
ヒアルロン酸注射と同様に、シワやたるみなどの加齢に伴ってできる悩みを改善する効果が期待できます。
スネコスとプロファイロはそれぞれ適した症状があるため、選ぶ際にはそれぞれの特徴をよく理解しておくことが大切です。
この記事では、スネコスとプロファイロの違いについて詳しく解説します。
それぞれの特徴やダウンタイム、効果の持続時間、おすすめな人などをまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
スネコスとプロファイロの違いは?

スネコスとプロファイロはどちらも次世代ヒアルロン酸として注目されている注入剤ですが、それぞれ配合されている成分や施術の特徴などに明確な違いがあります。
スネコスは部分的なシワやクマの改善に適しており、プロファイロは広範囲のシワや肌のハリ・ツヤの改善に適しているのが主な特徴です。
そのほかの特徴を簡単にまとめると以下の通りとなります。
スネコス | プロファイロ | |
主な成分 | 非架橋ヒアルロン酸 6種のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシン) | 高分子ヒアルロン酸 低分子ヒアルロン酸 |
期待できる効果 | シワ・たるみの改善 肌のハリ・ツヤの向上 目の下のクマ改善 美肌効果 リフトアップ効果 | 広範囲のシワ・たるみの改善ほうれい線の改善 肌のハリ・ツヤの向上 頬コケの改善 リフトアップ ボリュームアップ |
施術の特徴 | ・気になる部位にピンポイントに注入可能・美肌効果が高い・アレルギーや合併症のリスクが低い | ・注入する部位が決まっている・肌の土台から悩みを改善へと導く・アレルギーのリスクが低い |
ダウンタイム | 赤み、腫れ、痛み(2~3日程度)内出血(1~2週間程度) | 赤み、腫れ、むくみ(数時間~1日程度)内出血(1~2週間程度) |
効果の持続期間 | 約9か月程度 | 半年~1年程度 |
治療回数の目安 | 2週間に1回の頻度で4回 | ・初回と2回目:1か月に1回 ・3回目以降:半年〜1年に1回 |
スネコスとプロファイロどちらを選ぶべきかは、自分が悩んでいる症状によって異なるため、症状に適した方を選ぶとよいでしょう。
スネコスとは

スネコスはイタリア製の注入剤で、非架橋ヒアルロン酸と6種のアミノ酸が主成分となっています。
主な成分や効果、特徴などをまとめると以下の通りです。
主な成分 | 非架橋ヒアルロン酸 6種のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシン) |
期待できる効果 | シワ・たるみの改善 肌のハリ・ツヤの向上 目の下のクマ改善 美肌効果 リフトアップ効果 |
施術の特徴 | ・気になる部位のどこでもピンポイントに注入可能・美肌効果が高い・アレルギーや合併症のリスクが低い |
ダウンタイム | 赤み、腫れ、痛み(2~3日程度)内出血(1~2週間程度) |
効果の持続期間 | 約9か月程度 |
治療回数の目安 | 2週間に1回の頻度で4回 |
ここでは上記についてそれぞれ解説します。
主に含まれる有効成分
スネコスの主な有効成分は非架橋ヒアルロン酸と6種のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシン)です。
6種のアミノ酸それぞれの主な効果は以下の通りです。
- グリシン:肌のハリや弾力を維持する
- L-プロリン:美肌・保湿効果
- L-リジン:タンパク質の合成を促す
- L-アラニン:皮膚に弾力や柔軟性を与える
- L-バリン:タンパク質の合成を促す
- L-ロイシン:筋タンパク質の合成を促す
ヒアルロン酸は人の体内にもともと存在する成分で、美容施術で用いられるものには『架橋』という加工が施されています。
架橋はヒアルロン酸同士を結び付けるためのもので、この加工を施すことで体内への吸収を遅らせ、効果の持続期間を延ばしています。
しかし架橋剤が多く含まれると合併症のリスクが高まるデメリットがありました。
スネコスに配合されているのは非架橋のヒアルロン酸で、従来の架橋加工が施されているヒアルロン酸と比べるとさらさらとしたテクスチャをしているのが特徴です。
架橋剤が含まれていないため、ヒアルロン酸注射で懸念される合併症のリスクを抑えられます。
期待できる効果
スネコスで期待できる効果として、以下が挙げられます。
- シワ・たるみの改善
- 肌のハリ・ツヤの向上
- 目の下のクマ改善
- 美肌効果
- リフトアップ効果
スネコスを注入すると真皮層でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が再構築され、シワやたるみの改善、肌のハリ・ツヤアップ効果が期待できます。
青クマや黒クマの改善にも効果的で、目の下のクマに悩んでいる方におすすめです。
施術の特徴
スネコスの施術の特徴は以下の通りです。
- 気になる部位にピンポイントに注入可能
- 美肌効果が高い
- アレルギーや合併症のリスクが低い
スネコスは目の下や口元、眉間、額などシワやたるみなどが気になる部分にピンポイントに注入できます。
例えば目元のクマや小じわなどの細かな部位は、従来のヒアルロン酸だとふくらみがでてしまったり薬剤が流れてしまったりといった理由から、治療が難しいとされていました。
その点、サラサラとしたテクスチャを持つスネコスなら、そうしたリスクを抑えて治療可能です。
ダウンタイム
スネコスのダウンタイム中は赤みや腫れ、痛み、内出血などの症状が現れることがあります。
赤み・腫れ・痛みなどは2〜3日程度、内出血は2〜3週間程度で症状が治まることがほとんどです。
短ければ数日でダウンタイムが終わるため、比較的ダウンタイムが短い美容施術といえるでしょう。
効果の持続期間
スネコスの効果の持続期間は約9か月程度が目安となります。
効果の現れ方には個人差がありますが、施術から5日後には効果を実感できるケースが多いです。
治療後の効果を維持したい場合は、定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。
治療回数の目安
スネコスの治療回数の目安は2週間に1回の頻度で4回程度です。
ただし治療回数や治療頻度はクリニックによってばらつきがあるため、施術を受けるクリニックで相談してみましょう。
一定の頻度で集中して通うことになるケースが多いため、スケジュール的に通いやすいタイミングで受診するのがおすすめです。
プロファイロとは

プロファイロはイタリアIBSA社が国際特許を取得し製造している注入剤で、高分子と低分子の2種類のヒアルロン酸が配合されています。
主な成分や効果、特徴などをまとめると以下の通りです。
主な成分 | 高分子ヒアルロン酸 低分子ヒアルロン酸 |
期待できる効果 | 広範囲のシワ・たるみの改善ほうれい線の改善 肌のハリ・ツヤの向上 頬コケの改善 リフトアップ ボリュームアップ |
施術の特徴 | ・注入する部位が決まっている・肌の土台から悩みを改善へと導く・アレルギーのリスクが低い |
ダウンタイム | 赤み、腫れ、むくみ(数時間~1日程度)内出血(1~2週間程度) |
効果の持続期間 | 半年~1年程度 |
治療回数の目安 | ・初回と2回目:1か月に1回 ・3回目以降:半年〜1年に1回 |
ここでは上記についてそれぞれ解説します。
主に含まれる有効成分
プロファイロは、NAHYCO™という技術により高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸の2種類の成分が配合されています。
これら2種類のヒアルロン酸が肌内部に均一に広がることで、肌のハリ・ツヤの向上などさまざまな効果が期待できます。
期待できる効果
プロファイロは以下のような効果が期待できます。
- 広範囲のシワ・たるみの改善
- ほうれい線の改善
- 肌のハリ・ツヤの向上
- 頬コケの改善
- リフトアップ
- ボリュームアップ
プロファイロは肌の土台からハリや弾力を回復させる効果があるため、自然なリフトアップ効果が期待できる特徴があります。
頬コケの改善やシワ・たるみ、ほうれい線の改善など、肌のボリュームを出したい場合に適した施術といえるでしょう。
施術の特徴
プロファイロの施術の特徴として、注入する部位が決まっていることが挙げられます。
さらにプロファイロは注入部位から2cm四方に効果が広がるのも大きな特徴です。
顔全体のシワやたるみを改善したい場合でも、プロファイロなら注射回数を抑えて施術をすることが可能です。
またプロファイロもスネコスと同様に非架橋ヒアルロン酸を配合した注入剤となっているため、アレルギーのリスクが低い特徴もあります。
ダウンタイム
プロファイロのダウンタイム中は赤みや腫れ、むくみ、内出血などの症状が現れる場合があります。
ダウンタイム期間や症状自体はスネコスとあまり変わりません。
効果の持続期間
プロファイロの効果の持続期間は半年~1年程度です。
肌のコンディションを維持したい場合は、定期的に治療を受けることをおすすめします。
治療回数の目安
プロファイロは1か月に1回の頻度で2回治療を受けるのが望ましいです。
その後、効果を持続させたい場合は半年~1年に1回の頻度で治療を受けるとよいでしょう。
スネコスと同様、クリニックによって推奨される頻度や回数が異なるため、医師と相談して検討してみましょう。
スネコスとプロファイロどちらを選ぶべき?おすすめな人は?

スネコスとプロファイロはそれぞれ以下のような人におすすめです。
スネコスがおすすめな人 | プロファイロがおすすめな人 |
目元の小ジワが気になる口元のシワが気になる目の下のクマに悩んでいる肌のハリ・潤いを取り戻したいより自然な仕上がりにしたい | 肌のハリ・ツヤを取り戻したい頬コケが気になる顔全体のシワ・たるみが気になる毛穴開きが気になる自然な若返り効果を得たい |
目元や口元の小ジワやクマを改善したい場合はスネコス、肌のハリ・ツヤやボリュームアップ、顔全体のシワを改善したい場合はプロファイロを選ぶとよいでしょう。
どちらを選べばよいのか悩んでしまう場合は、クリニックを受診して医師に相談するのがおすすめです。
まとめ
次世代のヒアルロン酸として注目されるスネコスとプロファイロは、それぞれ得意とする肌悩みが異なります。
スネコスは細かなシワやたるみ、目の下のクマを改善したい場合に適しており、プロファイロは顔全体のシワ・たるみや肌のハリ・ツヤを改善したい場合に適した注入剤です。
今回解説した内容を参考に、自分に適した方を選んでみてください。
今泉スキンクリニックでは、スネコスとプロファイロどちらも取り扱っています。
シワやたるみ、肌のハリ・ツヤを改善したい方は、ぜひ当院まで気軽にご相談ください。