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目の下のボトックスが不自然な仕上がりになる原因とは?症例と失敗を避けるためのポイントを解説

目の下にボトックスを注射すると、シワや目元のくぼみが目立ちにくくなる効果を得られます。しかし、一部では注射の後で目元や顔全体の表情が不自然になってしまうことがあり、治療することを不安に感じている方もいます。

ボトックスは美容治療に使われる薬品の中でも比較的安全で、治療後の副作用も起こりにくいことが特徴です。もちろん、薬品である以上なんらかの副反応が起こる可能性は0ではありません。ある程度のリスクは考慮するのは当然です。

では、目の下のボトックスによって顔の印象が不自然になってしまう原因はなんなのでしょうか。この記事では、ボトックスで治療に失敗する例とその原因、失敗を防ぐための対処法について解説しています。

目の下のボトックスの治療目的

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ボトックス注射とは、自然界に存在するボツリヌス菌が分泌する毒素「ボツリヌストキシン」を利用した美容薬剤です。

ボトックスとは、アメリカに拠点を置くアラガン社が製造しているボツリヌストキシン製剤の商標であり、国内のクリニックではこの他に韓国製のものなども使用されています。

ボトックス治療の目的

ボトックスを中心としたボツリヌストキシン製剤は、表情ジワの改善や小顔効果を得るための治療に用いられています。表情ジワとは、額や目の周辺に力が入ってシワができてしまうことです。

小顔治療は、エラ張りといって顎周辺の咬筋という筋肉が緊張してしまう症状を改善します。ボツリヌストキシンの効能を利用すれば、筋肉の緊張を改善し、シワやエラ張りを目立たなくすることも可能です。

同様に、目元や目尻にできる表情ジワにも対処することができます。眼輪筋という目を開いたり閉じたりする筋肉の緊張を緩和することで、目を囲むようにできる小じわが目立たなくなるからです

目尻と目の下にできる小じわは老け見えの原因にもなります。目の下のボトックス注射には、年齢より老けて見える表情を改善することが大きな目的です。

目尻を自然に下げる治療にも利用

目の下のボトックスには、つり上がった目尻をさげて優しい印象を与える治療にも利用されます。切れ長の目やきつい印象を与えてしまう目の形に悩んでいる方には有効な美容治療です。

ボトックスを続けることで、緊張によって発達してしまった眼輪筋を収縮させ、つり上がった目尻が自然な形になるように導きます。

あるいは、タレ目整形を希望する患者さんに対しても適用可能です。ボトックスは、目元周辺の様々な悩み解消に活用される治療法となっています。

ボトックスについては以下の記事でも解説しています。参考にしてください。

マイクロボトックスに効果が出ない理由とは?ダウンタイムの過ごし方との関係について解説
ボトックス直後にしてはいけないこととは?注射後の過ごし方を詳しく紹介
目尻のボトックス注射を受ける前に知っておくべき施術方法と注意点

目元のボトックス・不自然な仕上がりの例

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目元のシワを改善するためにボトックスを使用した後、稀に見た目の印象が不自然になってしまうことがあります。

主な症例について解説します。

シワ、たるみが酷くなる

ボトックス注射のあとで目元のシワが深くなってしまう原因は、他の筋肉とのバランスが崩れてしまうからです

筋肉はそれぞれ繋がっていて、お互いの動きに影響を与えあっています。一部分が弛緩すると、その部分の働きを補おうとして他の表情筋が過剰に緊張してしまうことがあります。

その結果、目の周辺の皮膚が引っ張られた状態となり、シワやたるみが目立つようになってしまいます。

まぶたが垂れ下がって目が開けにくくなる

ボトックスの効果で筋肉が収縮しにくくなり、眼輪筋の力が弱ることで上まぶたや眉毛が下がってしまう症状です

眼輪筋が弛緩してしまう影響でまぶたを持ち上げる力が弱くなり、目が重く開けづらくなるという症状が現れる場合もあります。

まぶたの筋力が落ちると代わりに額の筋肉が収縮して目を開けようとします。これが額のシワが目立つようになる原因の一つです。

しかし額のシワの改善のためにボトックスを使用すると、却ってまぶたが持ち上がりにくくなるため眉毛が垂れ下がってしまうこともあり、どのような治療を選ぶかが重要です。

目元よりも目尻のシワ改善を目的にボトックスを注射した場合によく見られる症状です。目尻と目元のシワを同時に治療したい場合に起こり得る症状のため、同時に治療しても問題ないか医師の判断を仰ぐようにしてください。

ボトックスで目元が不自然になる原因

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目元へのボトックス注射後に表情が不自然になってしまう症例は必ずしも多くありません。本来ボトックス注射は、表情筋の緊張を緩和しシワやくぼみを改善するもので、世界中で実施されている治療法です。

では、ボトックスの影響で目元や顔全体の印象が変わってしまうのはなぜなのでしょうか。原因について解説します。

注入する部分が偏っている

ボツリヌストキシン製剤を注射する位置が偏っていて、部分的に多量の製剤が注入されてしまうと、筋肉の急激な弛緩が起こるため表情が不自然になることがあります。

本来ならば、ボトックスは複数の筋肉にバランスよく注射していくものです。しかし、誤って一箇所の筋肉のみに注射が集中してしまうとまぶたが重くなる、シワが酷くなるなどの症状が起こりやすくなってしまいます

一度に注入する薬剤の量が多い

誤って一回の治療に用いるボトックス製剤の量が多くなりすぎてしまうと、仕上がりが不自然になることもあります。

通常のボトックスは、筋肉への作用を考慮しつつ量を制御して注射を行います。その際、できるだけ多くのポイントに少しずつ注射していくべきです。

しかし、何らかの原因で量が多くなり過ぎたために、周囲の筋肉との力の均衡が崩れ目が開けにくい、眉毛が下がるなどの症状が現れます

目元の筋肉だけが原因ではない

目の下にシワやたるみができている原因が、目元の筋肉だけではない場合もあります。頬や額の筋肉の影響で目元の小じわができているなら、目の周辺だけのボトックスでは対処しきれません

頬の筋肉が緊張したままなのに、目元だけ弛緩してしまうと、表情が不自然になることは防げません。

ボトックス以外の治療法が適している

シワやくぼみができた理由によって、最適な治療方法は異なります。例えば、眼窩脂肪という目の周辺の脂肪が急に減ったことによるシワやたるみには、ボトックスよりもヒアルロン酸注射が効果的です

しかし、くぼみの治療にボトックスを用いた場合には、思ったような仕上がりにならず、却って不自然な印象になってしまうかもしれません。

その他にも、乾燥が原因でできるシワ、紫外線の影響でできる肌のたるみなど目元のトラブルの原因は様々です。ボトックスだけであらゆる症状に対処できるわけではないことに注意しておきましょう。

目の下のボトックスで失敗しないためのポイント

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目の下の老け見えを改善するためにボトックスを注射しても、却ってシワが増えたりまぶたが重くなってしまったりする原因は、主にボトックスの量にあります。

ボトックス注射の量と注射する位置の調節は、担当する医師が患者さんの悩みを聞いて状態を判断しつつ行うものです。

もし、ボトックス注射の経験が浅かったり、美容外科への勤務経験が短かったりする医師の治療を受けると、ボトックスの注入量や注入する場所が治療目的にそぐわない可能性があります。

とはいえ、多くのクリニックでは患者さんに対する安全を確保するために、実務経験や勤務実績などを考慮して担当医を決定しています。

したがってほとんどの美容クリニックでは量や場所を間違えるようなことは起こりません。それでも不安だという方のために、信頼できるクリニック選びのポイントを紹介します。

クリニックのコンプライアンスを確認する

美容クリニックでは、自社サイト上で医師が遵守している安全面への規定について解説しているケースが多いです。

その中には、ボトックスを施術する医師は必ず治療経験が何回以上、勤務実績が何年以上と独自に決められている場合もあります

特に、大手のクリニックほど患者さんからの信頼度を得るために実績豊富な医師を採用しようとする傾向にあるため、支店のホームページに詳しいプロフィールを載せています。

あるいは個人のクリニックでは、院長及び中心的なスタッフの治療に対する方針や経歴について解説している場合が多いです。

受診を検討しているクリニックがあれば、必ず治療後のアフターフォローに関する説明や、医師の過去の実績についてチェックするようにしてください。

誠実な経営を心がけているか判断する

利益重視で不誠実な経営をしているクリニックを避けて、患者さんの悩みに寄り添ってくれる医師がいるところを選ぶことが重要です。そうしたクリニックには、必然的に技術力の高いスタッフが集まりやすいからです。

信頼できるクリニックを選ぶポイントは以下のようなものがあります。

1.必ず効果がでるといった断言を行っていない

2.相場に近い料金表示がなされている

3.良い口コミしか見つからない

1に関しては、医薬品には絶対、必ず効果が出るというものはありません。同じ成分でできている薬でも、患者さんの体質や症状の度合いによって効能に差は出ます。効果を確約しているクリニックは十分注意すべき対象です。

2に関しては二通りのケースが挙げられます。まず、低価格を謳っていながら受診したあとで複数のオプションを提示し、結局治療費が高額になってしまうパターンです。

もう一つは、クリニック側が利益を上げるために、あえて低品質で低価格な医薬品を使っている場合です。いずれの場合も患者さんの立場に立った誠意ある行為ではありません。

3に関しては最も注意が必要です。ウェブサイトやSNS上の口コミが良いものばかりの場合、サクラを使ってわざと良い口コミを書いている場合があるからです。

どんな職種でも100%の顧客満足度達成は困難なものです。鵜呑みにしてしまうことはとても危険です。

まとめ

目の下のボトックスが不自然な仕上がりになる原因について解説しました。ボトックス製剤そのものは安全性が高く、治療が失敗する例はごく少数です。

しかし、患者さんの肌の状態や担当する医師の技術力によっては満足の行く結果を得られないかもしれません。

今泉スキンクリニックでは、患者さんに安全に治療を受けていただくために、スタッフのボトックス注射の技術向上に力を入れています

患者さんの皮膚の悩みに合わせた最適な量を考え、魅力的な仕上がりになるように国内外の最新知識も積極的に取り入れています。

目元のボトックスを検討しているけれど、副作用が心配だという方は、ぜひお気軽にご相談ください。