ジュビダームビスタ®︎ボライトXC

• ジュビダームビスタ®ボライトXCとは
• 適応部位と効果持続期間
• その他のジュビダームビスタ®︎シリーズとの比較
• こんな方におすすめ
• メリット・デメリット
• 治療の流れ
• 症例紹介
• 施術について
• 注意事項（リスク・副作用）
• 料金表
• よくある質問

『ジュビダームビスタ®︎ボライトXC』とは、ダウンタイムが少なく施術時間も短いことで人気のプチ整形『ヒアルロン酸注射』で使用するアメリカ・アラガン社製のヒアルロン酸製剤です。

通常、ヒアルロン酸注射というと、小ジワやたるみの改善や鼻筋に高さを出したり唇をふくよかにさせたりなど、ボリュームの増加やパーツ形成をする目的で使用されるイメージが強いですが、『ジュビダームビスタ®︎ボライトXC』は肌質改善を主な目的としています。

日本人での有効性・安全性が確認され、日本の厚生労働省の承認を受けている数少ない製剤であることから、安全な施術を受けたい方におすすめです。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCとは

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、アメリカ・アラガン社『ジュビダームビスタ®︎シリーズ』の新しい種類のヒアルロン酸製剤です。

これまでのヒアルロン酸製剤よりも柔らかく、肌の弾力や保湿力がアップする効果が期待できるため、年齢を重ねて衰えた肌をうるおいあるモチっとした状態へと導きます。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの特徴・効果

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCには、以下のような特徴があります。

• 肌の保水力をアップして肌にうるおいを与える
• 表皮の厚みをアップしてハリや弾力を出す
• コラーゲンを増生する
• 仕上がりがナチュラル

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、2020年12月に厚生労働省より承認を取得した新しいタイプのヒアルロン酸製剤です。

顔や首など広範囲に施術可能で、小じわなどの表面のへこみや皮膚状態（保水性、弾力性など）などの改善効果が期待できます。

また、真皮層のヒアルロン酸が出すシグナルによって表皮が厚くなると同時に、細胞外基質と線維芽細胞が刺激されることで肌のハリや弾力がアップ。注射によってコラーゲンも増生され、肌質が改善されます。

なお、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは皮下に注入したあともなめらかで、仕上がりがナチュラルなのも特徴です。

さまざまな種類のあるアラガンジュビダームシリーズの中でもっとも柔らかい低粘度の製剤となり、独自のバイクロス®技術（※）により、肌の保水力を6〜9ヶ月と長期にわたって持続させます。

『肌のうるおい回復』や『弾力アップ』、『毛穴の改善』、『乾燥肌の改善』など肌質改善が第一の目的ですが、その結果として『小じわ』や『たるみ』などのお悩みを改善できる可能性もあります。

皮膚が薄く肌荒れしやすい方や、1回で効果を実感したい方には特におすすめです。

※バイクロス®︎技術：アラガン社のジュビダームビスタ®︎バイクロス®︎シリーズに用いられている技術。高分子と低分子のヒアルロン酸を組み合わせることで効率よく架橋結合されていることから、長期持続性と高い効果が期待できる。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCのメカニズム

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、皮膚の『非薄化』に作用して肌の内側から美肌に導くヒアルロン酸製剤です。

そもそも皮膚は、表皮と真皮、皮下組織の3つの層で構成されています。

一番外側は表皮で肌のもっとも薄い層、真皮は繊維群（コラーゲンやエラスチン）やヒアルロン酸などで構成され、肌のハリや弾力を保つ役割を担う層、皮下組織は脂肪を含み、皮膚と筋肉や骨をつなぐ役割を担う層です。

加齢や紫外線などの影響により、ヒアルロン酸の量が減少して水分量が低下すると、肌の柔軟性も低下して肌が硬くなります。また、肌のターンオーバーが乱れることでコラーゲンやエラスチンの量も減少し、真皮が薄くなって肌が痩せ細ってしまうのです。

このように、肌の厚みが薄くなってしまうことを『非薄化（ひはくか）』といいます。

化粧水などのスキンケアアイテムは表皮のみにアプローチしますが、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは非薄化が起こる真皮にアプローチできるため、肌の深い部分からうるおいを改善することができます。

従来のヒアルロン酸製剤との違い

上述の通り、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは『肌質の改善を目的とした製剤』です。

従来のヒアルロン酸製剤は、たるみやシワ、へこんだこめかみや額、涙袋や唇などのボリュームアップなどを目的とする『フィラー（充填剤）』として使用されます。

そのような場合、しっかりと皮膚を持ち上げるリフト力が重要になるため、製剤自体にある程度の硬さが必要になります。

製剤の硬さは施術部位や目的などによって異なり、それぞれ適切なものを使用することが重要です。

一方、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、肌質の改善が目的の製剤であるため、『フィラー』ではなく『美肌治療』に分類される、従来のヒアルロン酸とはまったくコンセプトの異なるヒアルロン酸だといえます。

なお、ヒアルロン酸を用いる美肌治療としては、水光注射やプラズマシャワーなどがありますが、それらの施術では一般的に『非架橋ヒアルロン酸』を使用します。

非架橋ヒアルロン酸とは、水っぽくサラサラとしたテクスチャーのヒアルロン酸のことです。

血管閉塞やアレルギーなどの合併症を起こしにくく、浅い層に注入してもデコボコしにくいのが特徴ですが、その分吸収も早いことから、効果を持続させるためには複数回の治療を継続する必要があります。

それに対してジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、分子構造を固くしてゲル化させた『架橋ヒアルロン酸』です。

架橋ヒアルロン酸は、非架橋ヒアルロン酸と比較すると吸収が緩やかで効果が長期間続くため、頻繁に施術を受ける必要がありません。

これらのことから、これまで同じような目的で使用されてきたヒアルロン酸製剤の中でも特に効果が高く、持続期間も長い製剤であるといえるでしょう。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの適応部位と効果持続期間

以下は、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの適応部位です。

• 額・こめかみ
• 頬
• 口まわり
• 首

肌質の改善を主な目的としているため、目まわりや唇、鼻は適応ではありません。

注射の打ち方も従来のヒアルロン酸とは異なり、ごく少量を皮膚全体に細かくまんべんなく注入することで、もっちりとしたうるおいある肌が6〜9ヶ月ほど継続します。

自宅でのセルフケアやこれまでの美容治療では十分な効果が得られなかった乾燥肌、鼻周辺の毛穴にも効果的で、首の横ジワなど、シワを改善する効果は4ヶ月ほど持続します。

特に首の横ジワにアプローチできる施術は少ないため、気になる方はぜひ一度当院までご相談ください。

その他のジュビダームビスタ®︎シリーズとの比較

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、ヒアルロン酸製剤で世界130カ国以上で取り扱われている世界シェアNo.1を誇るアラガン社のジュビダームビスタ®︎シリーズの一種です。

真皮層を直接保湿することで肌のハリや弾力、うるおいをアップさせるなど、肌質改善を目的としています。

ヒアルロン酸製剤は日本で厚生労働省の承認がされていないものも多く、判断も難しいため、どの製剤が安全なのかわからないという方には、ジュビダームビスタ®︎シリーズが特におすすめです。

ジュビダームビスタ®︎シリーズは、ボライトと同様、どれも自然な仕上がりと持続性の高さが特徴ですが、使用する目的に合わせて適切な製剤を使い分ける必要があります。

以下は、ジュビダームビスタ®︎ボライトXC以外の6種類の特徴や持続期間です。

ジュビダームビスタ®︎ウルトラXC

『ジュビダームビスタ®︎ウルトラXC』は、顔全体の細かいシワの改善に適したヒアルロン酸製剤です。額や口元などの細かいシワや部分的なへこみなど、細かい部分に対応できます。

外部から圧迫されるとそれに従って変形しますが、その場にとどまろうとする性質（凝集性）が強く、適度な弾力もあることから、自然な仕上がりを12ヶ月にわたってキープすることが可能です。

ウルトラプラスXCと比べてナチュラルに仕上がりやすいため、ヒアルロン酸注射を初めて受ける方にも向いています。

ジュビダームビスタ®︎ウルトラプラスXC

『ジュビダームビスタ®︎ウルトラプラスXC』は、顔の深いシワや溝の改善に適したヒアルロン酸製剤です。年齢を重ねてコケてしまった頬や、こめかみのへこみの改善にも効果が期待できます。

適応部位は額や頬、ほうれい線、マリオネットラインなど、ウルトラXCとそれほど変わりませんが、ウルトラXCよりも弾力性と成形力に優れているため、より深く入ったシワや溝、へこみなどの改善に向いています。

注入後も分解・吸収されにくく持続期間も12ヶ月と長めになっていることから、エイジングケアをしっかり行いたい方におすすめです。

ジュビダームビスタ®︎ボリューマXC

『ジュビダームビスタ®︎ボリューマXC』は、深めのシワやくぼみの改善に適したヒアルロン酸製剤です。年齢を重ねてしぼんでしまった肌をボリュームをアップして、若々しい印象を与えてくれます。

持続期間は24ヶ月とジュビダームビスタ®︎シリーズ最長となっているため、頻繁に施術を受けたくない方におすすめできます。

また、ボリューマXCは適度な硬さが特徴です。こめかみや頬、顎などのボリュームアップや、額、ゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットラインなどにできたシワの改善に向いています。

ジュビダームビスタ®︎ボリフトXC

『ジュビダームビスタ®︎ボリフトXC』は、浅めのシワやくぼみの改善に適したヒアルロン酸製剤です。ほうれい線やマリオネットラインなど、真皮層の弾力やハリの低下からなる浅いシワやくぼみをふっくらさせ、改善するのに適しています。

ボリフトXCは凝集性があり、狙った部分をピンポイントにボリュームアップさせることが可能です。

なめらかな質感でデコボコすることなく18ヶ月もの長期間効果を維持できるため、頻繁に通院できない方にも向いているといえるでしょう。

ジュビダームビスタ®︎ボルベラXC

『ジュビダームビスタ®︎ボルベラXC』は、柔らかい質感が特徴のヒアルロン酸製剤です。目元の浅いシワや涙袋形成、クマの改善、唇のボリュームアップやハリの改善など、皮膚が薄くデリケートな部分の施術に向いています。

持続期間は12ヶ月とジュビダームビスタ®︎シリーズの中では特別長いわけではありませんが、アラガン社独自のバイクロス®︎技術によって注入後にむくみが起こりにくく、仕上がりもナチュラルです。

また、外部から力が加わってももとの形をキープしやすい弾力と、その場にとどまろうとする凝集性のバランスが優れているため、顔を動かしても形を崩さず保つことができます。

ジュビダームビスタ®︎ボラックスXC

『ジュビダームビスタ®︎ボラックスXC』は、ジュビダームビスタ®︎シリーズの中でもっとも硬い質感のヒアルロン酸製剤です。弾性や凝集性、成形力に優れていることから、加齢によってぼやけたフェイスラインを整えたり顎を形成したりする場合に向いています。

硬い質感でどっしりとしたボリューム感を出しつつ、その一方でなめらかさも兼ね備えているため、極細針で量を細かく調整しながら注入することも可能です。

また、持続期間も18ヶ月と長期にわたります。一般的に、ヒアルロン酸の濃度が高いと吸水率も上がりますが、ボラックスXCは吸水率が低く注入後に変形しにくいのもメリットです。

こんな方におすすめ

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、このようなお悩みを持つ方におすすめです。

• 細かいちりめんじわが気になっている方
• 肌のハリやツヤを取り戻したい方
• 光老化による肌ダメージが強い方
• 皮膚が薄く肌荒れしやすい方
• スキンケアでは肌荒れ改善ができない方
• 効果が長く持続することを望んでいる方

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、通常の美肌治療のように5〜10回など複数回かけて効果を実感するものではなく、1回の施術で十分な効果を得られる施術です。肌のうるおいと保水力を高め、みずみずしい肌質へと導きます。

ツヤとうるおいのあるシャイニーな肌になりたい方、もっちりとした乾燥感の少ない肌になりたい方などにもおすすめです。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCのメリット・デメリット

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、ヒアルロン酸の保湿力を利用して、肌にうるおいや弾力、ハリを与えるヒアルロン酸製剤です。

従来のヒアルロン酸製剤のように、くぼみを埋めたり顎を形成したりするのではなく、肌質を改善することを目的としています。

では、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCのメリット

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCには、以下のようなメリットがあります。

• 持続期間が長い
• 1回の施術で効果を実感できる
• 傷跡が残らずダウンタイムもほとんどない
• すぐに効果を実感できる

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、持続期間が長いのがメリットです。これまでも、肌質改善が可能なヒアルロン酸は存在しましたが、持続期間が1ヶ月程度と短いため、頻繁に施術を受ける必要がありました。

しかし、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの持続期間は、シワ改善効果が4ヶ月ほど、保水力の持続は6〜9ヶ月と長期間にわたります。

また、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、1回の施術で高い効果が期待できるヒアルロン酸製剤です。注射のみで施術が完了し、施術後1週間ほどで効果を実感できます。

しかも、傷跡が残らずダウンタイムもほとんどありません。

特に50代以降で皮膚が薄くなりハリや弾力が失われた方、エイジングサインが気になる方には、ぜひ受けていただきたい施術だといえます。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCのデメリット

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCには、以下のようなデメリットがあります。

• 効果が永久に続くわけではない
• アレルギーを起こす可能性もゼロではない
• 目的によっては適応しない

ボライトXCは、効果が長期間続くヒアルロン酸製剤ではありますが、永久に続くわけではありません。効果が切れてしまうと、もとの状態に戻ってしまうため、定期的に施術を受けなければならない点に注意が必要です。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であることから、アレルギーの心配が少ないことで知られていますが、体質によっては腫れや熱感などが生じる可能性もあることを知っておきましょう。

また、ボリュームアップや形成効果などを得たい場合は、ボライトXCではなく他のヒアルロン酸製剤がおすすめです。

治療の流れ

今泉スキンクリニックでは、以下のような流れでジュビダームビスタ®︎ボライトXCの施術を行います。

• 

  STEP1ドクターカウンセリング

  注入を希望される部位のメイクを落としていただいたら、カウンセリングをお受けいただきます。
  シワの深さやなりたい顔のイメージなどを医師と相談し、ボライトを打つ部位を決めていきます。

• 

  STEP2麻酔

  痛みが不安な方は、ご希望いただければ麻酔クリームを塗布いたします。

• 

  STEP3ボライトを注入

  気になる部位にボライトを注入します。
  当院では、『アラガンジャパン注入認定指導医』である院長が施術を担当いたします。

• 

  STEP4終了

  治療後のダウンタイムは必要ありませんので、その後すぐにメイクしてお帰りいただけます。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの症例紹介

肌質改善（ボライト6本を3回に分けて施術）

赤み・毛穴の改善（ボライト2本）

首の横じわの改善（ボライト4本を2回に分けて施術）

施術について

注意事項（リスク・副作用）

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、厚生労働省に承認された安全なヒアルロン酸製剤ですが、副作用のリスクがまったくないわけではありません。

美しい理想の肌を手に入れるためにも、施術を受ける前に注意すべきポイントも知っておきましょう。

考えられる副作用やリスク

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは、注入時に針を使う施術であるため、多少の痛みがあります。ご希望の患者さまには麻酔クリームを使用いたしますので、お気軽にお申し出ください。

また治療後の数日間、赤みが出る場合がございますが、上からメイクをしていただいて問題ありません。軽い腫れや軽度の疼痛が出る方もいますが、翌日には治るケースがほとんどです。

なお、稀に血流障害やチンダル現象、皮膚の硬結、一過性または非可逆性の失明などが起こる可能性もございます。これらの症状が現れた場合は、早急に医師に相談してください。

注意点

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCを用いた施術を受ける際は、以下の点に注意が必要です。

• 効果には個人差がある
• 医師の技術力に仕上がりが左右される

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCに限らず、ヒアルロン酸が体内に吸収されるスピードには個人差があります。特に初めて施術を受ける場合は、ヒアルロン酸の吸収も早い傾向にあるため、思っているよりも早めに効果が薄れてしまう可能性があることを理解しておきましょう。

ただし、繰り返し施術を受けるごとに効果が長持ちするようになります。適切な間隔で施術を受けるようにしてください。

また、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCは正しい層に注入することが重要です。

医師の技術力によっては、浅いところに打ってしまい肌がデコボコしたり、深すぎるところに打ってしまい思ったような効果が得られなかったりする可能性もあります。

なお、当院の院長・今泉明子は『アラガンジャパン注入指導認定指導医』です。ヒアルロン酸の施術が初めての方でも、レベルの高い施術をお受けいただけますので、不安な方はぜひご相談ください。

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCの料金表

ジュビダームビスタ®︎ボライトXCに関するよくある質問

以下は、ジュビダームビスタ®︎ボライトXCに関するよくある質問です。