できてしまってから治療をするのではなく、ニキビのできにくい肌にしていくというのが、当クリニックの治療方針です。

でも、ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れ、ストレス、角栓の詰まりなどひとによってさまざま。なぜできてしまったのかを見極めて、あらゆる症状のニキビを改善するための治療方法をご提案します。

間違った自己処理などで悪化させたり、放置したりするとニキビ跡が残ってしまう可能性があるので、気になったら早めに診察をお受けいただきたいと思います。

ニキビの種類

白ニキビ

炎症のないニキビです。毛穴が閉鎖していて皮脂が空気に触れていないため、酸化しておらず白く見えることが多いです。

黒ニキビ

同じく炎症を起こしていないニキビ。こちらは毛穴が開いて皮脂が空気に触れているため、酸化して黒く見えている状態です。固い皮脂がしっかりと毛穴に詰まっているので、通常の洗顔などでは落としにくくなっています。

赤ニキビ

白ニキビ、黒ニキビが悪化したものです。毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が付着し、炎症を起こしています。

赤みがあって少し盛り上がっている状態は「赤色丘疹」といい、さらに進むと盛り上がりの頂点に海が溜まり「膿疱」になります。進行して膿疱の炎症が深くなると、コリコリとした「硬結」ができます。もっと炎症が進むと、皮膚の中に「嚢腫」とよばれるふくろ状のものができてしまい、この状態になると跡ができる可能性がグッと高くなります。

ニキビができやすい肌とは?

ニキビができやすいのは、皮膚の水分量と皮脂量がともに多いオイリー肌。水分量は多いけれど皮脂量が多い混合肌の場合も、皮脂量が多い部分にニキビができる場合がほとんどです。

皮脂量は肌質だけでなく、性別や年齢などでも分泌量が変わるもの。男性も女性も思春期にニキビができやすいのは、男性ホルモンの量が多く皮脂分泌も多いからです。

男性ホルモンは男女ともに20歳ごろに分泌のピークを迎えるため、ニキビもまたこの世代がピークになるのです。

ニキビができやすくなる食べ物とは?

「チョコレートやナッツ類を食べるとニキビができる」といわれますが、実は因果関係ははっきりしていません。ただ甘いモノ、高カロリーのものを食べ過ぎると、皮脂の主成分である物質が体内で過剰に生成されてしまうため、ニキビが悪化することは確かなようです。

ニキビができやすくなる生活習慣とは?

ストレスによって血中の男性ホルモン数値が上がると、皮脂分泌が過剰になってニキビが悪化することもあるようです。また、食生活の乱れや睡眠不足が続くことで、肌荒れしやすくなり、ニキビが発生することもあるようです。

女性の場合は、メイクをきちんと落とさずに寝てしまい、毛穴がふさがれることでニキビができることも多いもの。「○○でニキビができる」という明確な生活習慣はありませんが、いくつかの要因が複合的に重なり、結果的にニキビが悪化することがほとんどのようです。

ニキビの治療方法の紹介

プラズマシャワー

プラズマは皮膚、血液、表皮組織には衝撃を与えず皮膚疾患の治療、滅菌、吸収性、皮膚の再生、皮膚の弾力性の向上にずば抜けた効果があります。
さまざまな皮膚トラブルを引き起こす細菌(アクネ菌など)を除去し、皮膚保護膜を一時的に広げ、美容液の浸透を高めます。
また、繊維芽細胞の生成を刺激して肌にハリを与え、小じわ・たるみを改善します。

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フォトフェイシャル/M22・IPL

トータルで肌トラブルを改善できるレーザー治療です。ターンオーバーを正常化することで、できてしまったニキビの治癒を促します。コラーゲンが再生されるため、キメや質感が整い、透明感もアップします。

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ケミカルピーリング

グリコール酸や乳酸などのフルーツ酸を肌に塗布して、肌のターンオーバーを促進。何度か継続して行うことで、ニキビや過剰な皮脂分泌が改善され、開いた毛穴もキュッと縮小。

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イオン導入

皮脂分泌をコントロールすることができるビタミンCをはじめ、皮膚修復効果に優れた成分を惜しみなくブレンドした薬液を、肌の奥まで浸透させます。ニキビを改善しつつ、しっかり保湿することで、見た目の美しさも高まります。ケミカルピーリングと併せての施術がオススメです。

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トレチノイン・ハイドロキノン

トレチノイン(トレチノイン酸)はビタミンA誘導体のことです。米国ではFDAの認可も受けている安全性の高い薬剤であり、日本では医師の院内製剤としてのみ処方できます。

そしてハイドロキノンは、“肌の漂白剤”ともいわれる成分。アルブチンやコウジ酸の約100ともいわれる美白力を持つとされています。メラニンを合成する酵素、チロシナーゼの働きを弱めて、メラノサイトの数を減少させる効果もあります。

トレチノインはハイドロキノンと併用することで、シミの原因となるメラノサイトを強力に抑制して効果を発揮します。

※再診料¥1,100が掛かります。

トレチノイン・ハイドロキノンのメリット

シミやソバカス、肝斑、ニキビ跡などの色素沈着に対し、クリニックの治療と併用することで、さらに強力にケアができます。

注意事項(リスク・副作用)

トレチノインの注意事項
  • 約2カ月を使用期限の目安とし、要冷蔵で保管してください。
  • 使い始めて2~7日は軽い赤み、カサつき、皮ムケ、かゆみが出ることもあります。これは薬の効果ですが、強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受けてください。
  • 使用中は紫外線による影響を受けやすくなっています。保湿と紫外線ケアを毎日欠かさずおこなってください。
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある場合は使用しないでください。
ハイドロキノンの注意事項
  • 約2カ月を使用期限の目安とし、要冷蔵で保管してください。
  • 使い始めるとき、手首などでパッチテストを行ってください。使用中にとくに強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受けてください。
  • 使用中は紫外線による影響を受けやすくなっています。保湿と紫外線ケアを毎日欠かさずおこなってください。

トレチノイン・ハイドロキノンの使用方法

  1. クレンジングと洗顔をして、化粧水をなじませたあとの肌に使用します。
  2. まずトレチノインを、患部からはみ出さないように注意しながら、綿棒などを使って塗っていきます。
  3. トレチノインが完全に乾いたら、上からハイドロキノンを、患部よりも少し広めに塗布します。
  4. 乳液やクリームでしっかりと保湿します。朝は、必ず日焼け止めを使ってください。最初は赤みが出ることもありますが、続けて使ううちに軽減されていきます。

ホームケア

アドバンスト リジュビネーションクリームEX

アトピー肌や超敏感肌の方でもお使いいただけるクリームです。ニキビの原因のひとつである、水分と油分のバランスの乱れを改善して、しっとり肌に導きます。

ミューノアージュ 薬用美白美容液

ビタミンC誘導体の中でも効率的に・長時間働く成分、エチルアスコルビン酸が赤みが残ったニキビ跡を早く落ち着かせます。
また美白有効成分ビタミンCエチルが、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
さらにプルーン酵素分解物やゲンチアナ根エキス(共に保湿成分)、西洋ヒバマタの海藻エキス(保湿成分)を配合。
明るく透明感のある素肌へ導きます。