できてしまってから治療をするのではなく、ニキビのできにくい肌にしていくのが当クリニックの治療方針です。
しかし、ニキビの原因は皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れ、ストレス、角栓の詰まりなど人によってそれぞれ異なります。
今泉スキンクリニックでは、なぜニキビができてしまったのかをきちんと見極めて、患者様一人ひとりに適した治療方法をご提案いたします。
間違ったセルフケアなどで悪化してしまったり放置したりすると、ニキビ跡が残ってしまう可能性もあるため、気になったら早めに診察を受けていただくのがおすすめです。
ニキビの原因
ヒアルロン酸注射は、メスを使用しない手軽さや即効性の高さ、確ニキビができる主な原因は、『皮脂の過剰分泌』と『毛穴の出口の詰まり』、『アクネ菌の増殖』の3つです。これらの原因が複雑に絡み合って起こります。
ニキビは繰り返しできることも多く、重症化するにつれて跡になってしまう恐れもあります。また、見た目が気になってコンプレックスに感じやすいことから、性別に関係なく悩んでいる方も少なくありません。
根本から治すためにも、ニキビの原因について詳しく知っておきましょう。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌は、ニキビができる原因のひとつです。
例えば、思春期や過度のストレスによる性ホルモンの分泌過剰、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れなどによって皮脂が毛穴の奥からたくさん分泌されると、毛穴がふさがってニキビができてしまいます。
毛穴の出口の詰まり
肌のターンオーバーが乱れて毛穴の出口が詰まると、ニキビができてしまいます。
『ターンオーバー』とは、一定のサイクル(約6週間)で古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚細胞へと生まれ変わる仕組みのことです。肌の新陳代謝とも呼ばれています。
ターンオーバーが乱れて古い角質が剥がれずに表皮に残っていると、角質が厚くなる『角質肥厚』が起こって毛穴の出口がふさがれてしまい、毛穴の中に皮脂が詰まってニキビの原因となります。
アクネ菌の増殖
アクネ菌の増殖も、ニキビができる原因となります。
アクネ菌は一般的に『ニキビ菌』とも認識されていますが、ニキビができている人だけでなく、ほとんどすべての人の皮膚や毛穴に存在する皮膚常在菌の一種です。
通常、アクネ菌は肌を弱酸性に保ったり、肌トラブルの原因となる細菌の繁殖を防いだりなどの重要な役割を担っています。しかし毛穴の中に皮脂や角質がたまっていると、その中で過剰に増殖して炎症を起こしてしまいます。
ニキビの種類
ひと口にニキビといっても、さまざまな種類があり、ひとりの患者さんの肌でもいろいろな種類のニキビが混在しています。
具体的には白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビなどがあり、それぞれに症状が異なるため、ニキビの状態を見ることでどの種類なのかある程度判断することが可能です。
白ニキビ
白ニキビは、炎症が起こっていない初期段階のニキビです。医学的には『閉鎖面皰』と呼びます。
毛穴の周りの角質が厚くなることで毛穴が閉鎖していて、皮脂が毛穴の中にたまって皮膚が盛り上がっています。
皮脂が空気に触れていないため、酸化しておらず白っぽく見えるのが特徴です。白ニキビの段階では腫れや痛み、かゆみなどの症状はありません。
黒ニキビ
黒ニキビは、白ニキビと同様、『閉鎖面皰』と呼ばれる炎症を起こしていないニキビです。痛みや赤みなどの症状もありません。
白ニキビが進行して毛穴の入り口が開いたことで、皮脂が空気に触れているため、酸化して黒く見えます。
硬い皮脂がしっかりと毛穴に詰まっているため、通常の洗顔などでは落としにくい状態です。毛穴汚れと見間違えやすいですが、適切にケアしないと症状がさらに進行してしまう可能性があります。
赤ニキビ
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが悪化し、毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が付着して炎症を起こした状態です。
赤みがあって少し盛り上がっている状態は『赤色丘疹』と呼ばれ、さらに進行すると炎症が真皮にまで達し、盛り上がった部分の頂点に膿がたまった『膿疱』いわゆる『黄ニキビ』になります。
進行して膿疱の炎症が深くなると、コリコリとした『硬結』ができます。そこからさらに炎症が進むと皮膚の中に『嚢腫』と呼ばれるふくろ状のものができてしまい、クレーター状の跡が残る可能性がグッと高まるため注意が必要です。
ニキビができやすい肌とは?
ニキビのできやすさは、肌質や体質によっても異なります。
一般的に、ニキビができやすいイメージがあるのは『オイリー肌』ですが、『混合肌』や『乾燥肌』、『敏感肌』の方も、肌の水分量と皮脂量のバランスが崩れてニキビができやすくなることもあります。
オイリー肌
ニキビができやすいのは、皮膚の水分量と皮脂量がともに多い『オイリー肌(脂性肌)』です。過剰な皮脂分泌が原因となり、ニキビができやすい状態になっています。
また、オイリー肌の方は顔の皮脂が気になって、ついゴシゴシと力を入れたり1日に何回も洗顔したりすることが多く、皮脂を必要以上に取ってしまいがちです。
すると肌のバリア機能が低下して乾燥が進み、皮脂が過剰に分泌されてしまうため、ニキビができやすくなってしまいます。
混合肌
混合肌は、乾燥した部分と皮脂の過剰分泌が起こっている部分が混在している状態となっています。
乾燥と皮脂の過剰分泌は両方ともニキビの原因となりますが、思春期頃は特に皮脂量が多いおでこや鼻など、いわゆる『Tゾーン』にニキビができやすいのが特徴です。
また、年齢を重ねると今度は頬やフェイスライン、口周りなどのいわゆる『Uゾーン』にニキビができやすくなります。
乾燥肌
一見、ニキビとは縁がなさそうな乾燥肌ですが、乾燥肌でもニキビができやすくなることがあります。
肌が乾燥していると、肌の内部ではうるおいを保とうと皮脂の分泌が促進されますが、乾燥肌の場合はこの反応が過剰になりやすく、皮脂が出すぎて毛穴が詰まってしまい、ニキビが発生することがあります。
また、乾燥肌は肌のバリア機能が低下してターンオーバーが乱れやすい状態です。
ターンオーバーの乱れによって古い角質が排出されにくくなると、表皮の角質層が厚くなって毛穴がふさがり、毛穴に皮脂がたまってニキビにつながることもあります。
敏感肌
敏感肌とは、肌のバリア機能が低下して不安定な状態になっている肌のことです。
外部刺激から肌を守る機能が低下しているため、本来であれば肌の表面にとどまっているはずの常在菌が、毛穴の中に侵入してしまいます。
また、肌の水分量と皮脂量のバランスも崩れやすく、ターンオーバーも正常に行われません。
そのため、角質が排出されずに毛穴が塞がって皮脂がたまり、細菌が増殖してニキビができやすくなります。
性別や年齢などでもニキビができやすくなる
ニキビのできやすさは、肌質だけでなく性別や年齢などによる皮脂の分泌量の違いでも変わってきます。
男性と女性では男性の方が皮脂の分泌量が多い傾向にあるため、ニキビができやすいといえます。
ただし、思春期は男性ホルモンの分泌量と皮脂の分泌量が多くなることで、性別に関わらずニキビができやすいといえるでしょう。
男性ホルモンは、男女ともに20歳頃に分泌のピークを迎えることから、この年代がニキビができやすいピークになります。
ニキビができやすくなる食べ物・飲み物とは?
『チョコレートやナッツ類を食べるとニキビができる』という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実は因果関係ははっきりしていません。
しかし、甘いものや高カロリーのものを食べすぎると、皮脂の主成分である物質が体内で過剰に生成されてしまうため、ニキビが悪化する可能性があります。
脂質が多い食べ物
脂質が多い食べ物は体内で皮脂を作る原料となるため、たくさん摂取すると皮脂の分泌量が増加してニキビができやすくなります。
また、脂質を体内で分解するにはビタミンB群などの栄養素が必要です。
ビタミンB群にはいくつかの種類がありますが、肌のターンオーバーを活性化させて代謝を促進したり、ホルモンバランスを整えたりする働きがあることから、脂質を大量に摂取してビタミンB群が消費されてしまうと、ニキビができやすくなってしまいます。
例えば、揚げ物やナッツ類、肉の脂身、ファーストフード、スナック菓子などを好んで食べている方は注意が必要です。
炭水化物が多い食べ物
炭水化物は脳や体を動かすために必要な栄養素で、糖質と食物繊維から成り立っています。
糖質は体内で少量のグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが、余った分は脂質として蓄積されて皮脂の分泌量を増加させてしまうため、毛穴が詰まってニキビができやすくなってしまいます。
また、糖質を分解するためには、ビタミンB群とミネラルが大量に必要です。糖質の分解にこれらの栄養素が消費されてしまうと、肌の健康を維持するために必要な分が残らなくなってしまい、美肌から遠のいてしまいます。
例えば、ご飯やパン類、麺類、イモ類、せんべいやおかきなどは炭水化物を多く含んでいるため、大量に摂取するとニキビができやすくなります。
からい食べ物
からい食べ物もニキビができやすくなる原因のひとつです。
からい食べ物に含まれる辛味成分は胃腸への刺激が強く、胃液が多く分泌されて小腸に流れ込んでしまい、胃腸の機能を低下させてしまう可能性があります。
胃や小腸は栄養素を消化・吸収したり自然治癒を促進したりなどの重要な役割を担っているため、からい食べ物によって働きが弱まるとニキビができやすくなったり、肌荒れが起こったりする原因になります。
例えば、キムチや激辛ラーメンなどの唐辛子が多く使われている食べ物や、カレー、コショウ、ワサビ、カラシなどは大量に食べないよう注意が必要です。
カフェインを多く含む飲み物
カフェインの大量摂取は、肌の健康を保つビタミンB群の吸収を阻害するため、ニキビができやすくなるといわれています。
また、カフェインの利尿効果によっても、ビタミンB群やビタミンCなどの栄養素が尿とともに体内から排出され、ニキビにつながることもあります。
カフェインを多く含むのは、コーヒーや紅茶、緑茶などの飲み物です。
喉が渇いたときや一息つくときなどに摂取する程度であれば、過剰摂取につながる可能性は低いですが、エナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水を日常的に大量に飲んでいる場合は注意が必要です。
ニキビができやすくなる生活習慣とは?
これをしたらニキビができるという明確な生活習慣はありませんが、いくつかの要因が複合的に重なり、結果的にニキビが悪化する可能性があります。
顔をよく触っている
無意識に顔をよく触る癖がある方もいるかもしれませんが、顔を触ったりこすったりすると、手に付着した細菌が顔について炎症を起こし、ニキビができることがあります。
また、顔を頻繁に触っていると、肌に刺激を与えてターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。
ターンオーバーの乱れた肌は毛穴詰まりが起こりやすく、ニキビができやすい状態になってしまうため注意が必要です。
間違ったスキンケア
ニキビができやすいと、1日に洗顔を何度も行ったり、殺菌効果が高くサッパリとした使用感のスキンケアアイテムを使ったりしたくなってしまいますが、肌に十分な皮脂がなくなってしまうと、皮脂が過剰に分泌されてニキビができやすくなります。
他にも、洗顔時に肌をゴシゴシとこする、化粧水の後に乳液を使わないなどの間違ったスキンケアもニキビができやすくなる原因になるため注意しましょう。
また、女性の場合はメイクをきちんと落とさずに寝てしまい、毛穴がふさがれることでニキビができることもあります。普段ウォータープルーフのメイク用品を使っている場合などは、メイクがきちんと落とせているか確認してみることをおすすめします。
偏った食生活
栄養バランスが偏った食事を続けていると、ニキビができやすくなることがあります。
お惣菜や外食などで食事を済ませていると、どうしても脂質の多い揚げ物や炭水化物(糖質)を多く組むメニューが多くなり、野菜が不足しがちになります。
脂質や糖質の摂取量が増えると、皮脂の分泌量が増えてニキビができやすくなってしまうため、日頃から栄養バランスのよい食事を摂ることが大切です。
睡眠不足
睡眠不足もニキビができやすくなる生活習慣のひとつです。
日常的に睡眠不足が続いていると、肌のターンオーバーが乱れて古い皮膚が剥がれずに残ってしまうため、ニキビができやすくなってしまいます。
さらに、睡眠不足は免疫力や防御力の低下を招き、ニキビ菌が増殖しやすい環境を作り出してしまう可能性もあるでしょう。
また、毎日決まった時間にベッドへ行かないなど就寝時間が不規則な場合も、肌のターンオーバーが乱れやすくなってしまうため、毎日できるだけ同じ時間帯に寝るようにするなどの対策が必要です。
ストレスがたまっている
過度のストレスは、血中の男性ホルモンである『アンドロゲン』の数値を上昇させ、ホルモンバランスの乱れを引き起こして皮脂の分泌を過剰にするため、ニキビが悪化する可能性があります。
また、ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位になって血管が収縮し、血行不良を招きます。すると肌のバリア機能が低下して肌の乾燥を招き、ニキビができやすくなる原因になることも。
ストレスがたまっていると感じている場合は、軽い運動や趣味など、リラックスできる時間を作ることでストレスを軽減するよう努めましょう。
今泉スキンクリニックで行っているニキビの治療方法
今泉スキンクリニックでは、以下の中から患者様一人ひとりの肌の状態やご希望に合わせた治療方法をご提案いたします。
- プラズマシャワー
- フォトフェイシャル/M22・IPL
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- トレチノイン・ハイドロキノン
古い角質を取り除く治療や肌の内側に有効成分を浸透させる治療など、特徴の異なるさまざまな治療方法をご用意しております。ご自身に適した治療方法があるか確認してみてください。
プラズマシャワー
プラズマシャワーとは、『プラズマ』と呼ばれるイオン化させた気体を肌に集中的に照射する治療です。
さまざまな皮膚トラブルを引き起こす原因となるアクネ菌などの細菌を除去。さらに、皮膚保護膜を一時的に広げて美容液の浸透を高めます。
また、線維芽細胞を刺激して生成を促進し、肌にハリを与えて小ジワやたるみを改善する効果も期待できます。
詳しくはこちらメリット・効果
プラズマシャワーは、ニキビや皮膚の炎症の改善や肌のハリ・弾力アップ、肌のくすみ改善、他の施術との組み合わせによる美肌効果などが期待できます。
プラズマは皮膚や血液、表皮組織には衝撃を与えずに、皮膚疾患の治療や滅菌、吸収性、皮膚の再生、皮膚の弾力性の向上に高い効果を発揮するため、痛みもなくダウンタイムもほとんどありません。
また、ヒアルロン酸注射や美肌・皮膚再生効果のある薬剤の注入治療など、他の美肌施術と組み合わせることで、さらなる美肌を目指すこともできます。
デメリット・注意事項
プラズマシャワーは施術中の痛みがほとんどなく、じんわりと熱を感じる程度ですが、人によっては熱く感じることもあります。熱いと感じたときは我慢せず医師や看護師に伝えるようにしましょう。
施術後はプラズマシャワーを照射した部位にほてりやひりつき、赤みを感じることがあります。
これらの症状は時間の経過とともに治ってきますが、翌日になっても治らない場合は、早めに医師に相談するようにしてください。
なお、プラズマシャワーは以下のような方は受けることができません。
- 感染症や重度の炎症がある方
- 直前に日焼けをした方
- ペースメーカーなどの埋め込み式の除細動器をつけている方
- 薬剤アレルギーの方
- 妊娠中・授乳中の方
上記以外にも、持病や既往症があり治療が受けられるか不安のある方は、事前に医師に相談しましょう。
フォトフェイシャル/M22・IPL
フォトフェイシャル/M22・IPLは、トータルで肌トラブルを改善できるレーザー治療です。肌のターンオーバーを正常化することで、できてしまったニキビの治癒も促進します。
また、コラーゲンの再生も促進するため、肌のキメや質感が整って透明感もアップします。
詳しくはこちらメリット・効果
フォトフェイシャル/M22・IPLは、シミやそばかす、肌のくすみ、赤ら顔、小ジワやハリ、毛穴など幅広い肌トラブルや肌の色調改善に効果を発揮する治療です。
従来のフォトフェイシャルと比べて、施術時間が短いだけでなく、刺激や痛みが少なく肌にやさしいのがメリットです。
施術後もダウンタイムがほとんどなく、肌に軽い赤みが出る程度で済むため、施術後はすぐにメイクをして帰宅できます。
デメリット・注意事項
フォトフェイシャルM22/・IPLは安全性の高い治療ですが、隠れていたシミが表面に出てきたり肝斑が濃くなったりなどのデメリットがあります。
稀にやけどや水ぶくれになる可能性もあるため、必ず信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。
なお、フォトフェイシャル/M22・IPLは以下のような方は受けることができません。
- ケロイド体質の方
- 直前に日焼けをした方
- てんかんの発作を起こしたことがある方
- 光線過敏症の方
- 妊娠中・授乳中の方
上記以外にも、光感受性が高まる内服薬や外用薬を使用している方などは、施術を受けられない可能性があるため、事前に医師に相談することをおすすめします。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸や乳酸などのフルーツ酸を肌に塗布して、肌のターンオーバーを促進する治療です。
継続して定期的に治療を受けることでニキビや過剰な皮脂分泌が改善され、開いた毛穴もキュッと引き締まります。
詳しくはこちらメリット・効果
ケミカルピーリングは、古い皮膚細胞を剥離して新しい皮膚細胞の生成を促進する治療です。肌がなめらかになり、色素沈着やシミ、シワ、たるみなどを軽減するため、見た目が若々しくなります。
皮脂を抑制したり毛穴を浄化したりする効果も期待できるため、軽度から中程度のニキビやニキビ跡に対しても効果を発揮します。
また、症状や肌質に合わせてピーリング剤や浸透させる深さなどを調整できる点もメリットだといえるでしょう。
デメリット・注意事項
ケミカルピーリングは、薬剤の刺激によって痛みが生じたり、肌の乾燥や赤みが起こったりすることがあります。
効果を十分に感じるためには複数回の施術が必要ですが、過度に施術を受けると敏感肌になる可能性もあるため、適切な頻度で受けることが大切です。
また、肌の表面にある角質層を除去する施術であることから、施術後は一時的に肌のバリア機能が低下して外的刺激を受けやすい状態になります。施術後は乾燥や赤みが生じたり日焼けしやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなったりすることもあるでしょう。
なお、ケミカルピーリングは以下のような方は受けることができません。
- 肌荒れがひどい方
- 重度の敏感肌の方
- ピーリング剤にアレルギーのある方
- 直前に日焼けをした方・日焼けをする予定のある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記以外にも、皮膚に炎症や傷のある方などは受けられない可能性もあるため、カウンセリングで医師に相談してみましょう。
イオン導入
イオン導入は、皮脂の分泌をコントロールするビタミンCをはじめ、皮膚の修復効果に優れた成分をふんだんにブレンドした薬剤を肌の奥まで浸透させる治療です。
ニキビを改善しつつ、しっかりと保湿もできるため、なめらかでツヤのある美しい肌を手に入れることができます。
ケミカルピーリングと併せて施術を受けるのがおすすめです。
詳しくはこちらメリット・効果
イオン導入は、微弱な電流を流すことで通常よりも肌の深いところまで有効成分を浸透させる治療です。その効果は、浸透させる薬剤の種類によって異なります。
例えば、ビタミンC誘導体を導入した場合は、メラニンを抑制してシミをできにくくしたりニキビや毛穴の開きを改善したりする効果が期待できます。
肌質に適した薬剤を選ぶことで、ダウンタイムや刺激などもほとんどなく有効成分を浸透させられるのもイオン導入のメリットです。
レーザー治療やケミカルピーリングなどと併用することで、さらに高い効果を得ることができます。
デメリット・注意事項
イオン導入は、1回の施術では効果を実感しにくいことがデメリットです。ニキビを改善したい場合は、複数回の施術を受ける必要があります。
肌にやさしい施術ではありますが、施術中に強い刺激を感じたり、施術後赤みや腫れなどが生じたりする可能性があるため、敏感肌やアトピー肌の方は注意しましょう。
なお、イオン導入は以下のような方は受けることができません。
- 心臓ペースメーカーを使用している方
- てんかんの発作を起こしたことがある方
- 施術部位に強い湿疹や感染症のある方
- リフトアップで金の糸を入れている方
- 妊娠中の方
上記の他には、施術部位に感覚障害や麻痺の症状がある場合は受けられない可能性があります。心配な症状がある場合は、必ず医師に相談したうえで施術を受けるかどうか検討しましょう。
トレチノイン・ハイドロキノン
トレチノイン(トレチノイン酸)とは、『ビタミンA誘導体』のことです。
米国ではFDAの認可も受けている安全性の高い薬剤であり、日本では医師の院内製剤としてのみ処方できます。
そしてハイドロキノンは『肌の漂白剤』とも呼ばれる成分です。アルブチンやコウジ酸の約100倍ともいわれる美白力をもつとされていて、メラニンを合成する酵素やチロシナーゼの働きを弱めて、メラノサイトの数を減少させる効果も期待できます。
トレチノインはハイドロキノンと併用することで、シミの原因となるメラノサイトを強力に抑制して効果を発揮します。
※再診料¥1,100が掛かります。
メリット・効果
トレチノイン・ハイドロキノンのメリットは、クリニックの治療と併用することで、シミやそばかす、肝斑、ニキビ跡などの色素沈着に対してさらに強力にケアできることです。
自宅で医師の指示通りに使用することで、シミや肝斑、ニキビ、ニキビ跡、そばかすなどに高い効果を発揮します。
デメリット・注意事項
トレチノイン・ハイドロキノンを使用する際は、それぞれ以下の点に注意が必要です。
【トレチノイン】
- 約2ヶ月を使用期限の目安とする
- 要冷蔵で保管する
- 使用開始2〜7日は薬の効果によって軽い赤み・カサつき・皮むけ・かゆみが出ることもあるが、強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受ける
- 使用中は紫外線による影響を受けやすいため、保湿と紫外線ケアを毎日欠かさず行う
- 妊娠中、妊娠の可能性がある場合は使用しない
【ハイドロキノン】
- 約2ヶ月を使用期限の目安とする
- 要冷蔵で保管する
- 使用開始時に手首などでパッチテストを行う
- 使用中に特に強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受ける
- 使用中は紫外線による影響を受けやすいため、保湿と紫外線ケアを毎日欠かさず行う
トレチノイン・ハイドロキノンの使用方法
- クレンジングと洗顔をしっかり行い、化粧水をなじませる
- 最初にトレチノインを患部からはみ出さないように注意しながら、綿棒などを使って塗っていく
- トレチノインが完全に乾いたことを確認したら、上からハイドロキノンを患部よりも少し広めに塗布する
- 乳液やクリームでしっかりと保湿する
- 朝は必ず日焼け止めを使用する
使い始めは赤みなどが出ることもありますが、続けて使っているうちに軽減されていきます。
ホームケアもおすすめ
今泉スキンクリニックでは、クリニックで受けられる美容治療のほかに、自宅で手軽にできるホームケアアイテムもご用意しております。
アドバンスト リジュビネーションクリームEX
香料・着色料・防腐剤・鉱物油・石油系界面活性剤不使用で、アトピー肌や超敏感肌の方でもお使いいただけるクリームです。
ニキビの原因のひとつである、水分と油分のバランスの乱れを改善し、しっとりとした肌に導きます。
ミューノアージュ 薬用美白美容液
ビタミンC誘導体の中でも効率的に長時間働く『エチルアスコルビン酸』という成分が、赤みが残ったニキビ跡を素早く落ち着かせます。
また、美白有効成分『ビタミンCエチル』が、メラニンの生成を抑制してシミやそばかすを防ぎます。
さらに、『プルーン酵素分解物』や『ゲンチアナ根エキス』、『ヒバマタの海藻エキス』(すべて保湿成分)を配合。明るく透明感のある素肌へ導きます。