エイジングサインとして、お悩みの上位に上がるのが「顔のたるみ」です。加齢や紫外線などの影響によるコラーゲン、エラスチンなどの低下、ヒアルロン酸の欠乏により、肌のハリ・弾力が失われることで起こる現象です。

たるみを物理的に引き上げていく、皮膚内部のコラーゲンなどの組織を強固にするなど、アプローチ方法は症状や肌質、ご希望に応じて人それぞれです。

今泉スキンクリニックでは、メスを使わない治療をメインに、カウンセリングで一人ひとりの症状を見極め、ご希望に合わせて最適な改善方法をご提案します。

たるみの原因

顔のたるみは、さまざまな要因が複合的に関与して生じます。
加齢はもちろんですが、紫外線、ストレス、乾燥(水分不足)、糖化…、そして毎日のスキンケアや生活スタイルも原因になっています。

たるみの原因がひとつでないように、たるみの種類もひとつではありません。またご相談で多いのが「たるみ」と「シワ」の違い。厳密には「たるみ」と「シワ」は異なる症状のため、治療法も異なります。一人ひとりのお悩みの状態を正しく判断して最適な治療を行うこと、また症状に応じて複合的な治療を行うことで、満足度の高い効果を得られます。

顔のたるみを改善するためには、たるみの原因や種類を把握して、自分にあった治療をセレクトしていきましょう。

たるみの種類と改善治療

人の顔は、皮膚の表面から、表皮、真皮、皮下組織、筋膜(SMAS)・筋肉、骨、と複数のレイヤーで構成されています。たるみ、シワといったエイジングサインは、それぞれのレイヤーで下垂(たるみ)、萎縮(小さくなること)、拘縮(ちぢむこと)などの加齢症状が進み、それらが複合的に関わって起こります。

加齢とともに起こる、たるみ・シワ

皮膚(表皮・真皮)のたるみ

皮膚は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」と3つの層によって構成されています。

中でも肌のハリ・弾力に大きく関わる「真皮」には、エラスチンによって結ばれたコラーゲンが網目状に存在しており、保湿成分であるヒアルロン酸が隙間を埋めることで、スポンジのように肌のハリ・弾力を支えています。

ところが、加齢、ストレス、紫外線など、さまざまな要因によって、コラーゲン、エラスチンは劣化・減少していきます。その結果、真皮の構造が崩れてしまい、シワ、たるみといったエイジングサインが生じます。

皮膚(表皮・真皮)のたるみ

そこで、真皮の若返りには、コラーゲンやエラスチンを増やして、崩れてしまった構造を整えるレーザーや高周波(RF)治療を提案しています。

また、肌のターンオーバーが乱れていると肌老化につながるだけでなく、若返り治療を行っても期待するような結果が得られないことがあります。そのため、ターンオーバーに関わる「表皮」をピーリングなどの治療でケアすることも、満足度の高い効果を得るためにおすすめです。

皮膚(表皮・真皮)のたるみ:おすすめ治療

イントラジェンタイトニング効果バツグン!

高周波(RF:ラジオ波)を使った“切らない”たるみ治療で、真皮深層にアプローチしてコラーゲンの収縮と再生を促す治療です。痛み、ダウンタイムがほぼなく気軽に受けられるのが魅力です。

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ショッピングスレッド(糸リフト)口角周りのもたつきが気になる方におすすめ!

髪の毛よりも細い医療用の糸を皮膚に挿入することで、真皮を刺激して、コラーゲン、エラスチンの増産を促し、肌のハリ・弾力を高めます。長期的な持続効果が期待できるのが特長です。

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フォトフェイシャルM22肌全体のハリ不足が気になる方

水流を使った最新のピーリングマシンで、優しくかつしっかり古い角質や毛穴の汚れを取り除きます。肌のターンオーバーを整えながら保湿もできるのが特長で、乾燥・肌荒れ対策にもおすすめです。

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カメレオンピールレーザーなどのマシン治療が苦手な方に!

洗顔では落としきれない古い角質を、弱酸の作用で溶かして落とします。当院では、お悩みや肌質に合わせてセレクトできるよう、複数のピーリング剤を取り扱っています。

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支持靭帯(リガメント)・皮下組織(脂肪)のたるみ

皮膚の真皮層の老化や、筋肉が衰えてくると、顔の脂肪は垂れ下がってきます。そのため、こめかみや目回りなどでは脂肪のボリュームロスが生じ、ほうれい線やフェイスラインでは下垂した脂肪でぼってりと厚みがでてきてラインが崩れてきます。

脂肪の減少や移動によってたるみが起こる

ボリュームが減少してしまったところには『ヒアルロン酸注射』でボリュームをだし、垂れてしまった脂肪は『糸リフト(スレッドリフト)』で物理的に引き上げるか、脂肪を溶かす『小顔注射』ボリュームを減らすことで、即効性の高い若返り効果を得ることができます。

さらに、皮膚や脂肪のたるみには、「支持靭帯(リガメント)」の緩みも大きく関わってきます。
支持靭帯(リガメント)は、皮膚や脂肪を骨に固定する役割を担っていますが、加齢などで支える力が衰えてくると、皮膚や脂肪が下垂し、支持靭帯(リガメント)を境にたるみや凹みが目立つようになります。

このような支持靭帯(リガメント)によるたるみ改善には、「フェイスリフト」と呼ばれる外科系治療がメインで行われていますが、最近ではヒアルロン酸が進化したことにより、注射だけでも改善できるようになっています。

上図のように、緩んだ支持靭帯(リガメント)を支えるようにヒアルロン酸を注入することで、たるみを改善することができます。少量のヒアルロン酸で効率的にリフトアップできるので、当院でも人気の高いメニューです。

支持靭帯(リガメント)・皮下組織(脂肪)のたるみ:おすすめ治療

今泉式®ヒアルロン酸注射デザイン力とナチュラルなリフトアップを求める方に!

全国でセミナー・講演を数多くこなす、注入指導医でもある院長・今泉による『今泉式®ヒアルロン酸注射』。たるみの大きな原因となる解剖学的変化を改善して、メスを使わず自然なリフトアップを叶えます。

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糸リフト(スレッドリフト)1度でしっかりリフトアップ効果を期待する方に

医療用の溶ける糸を使って、たるみを物理的に引き上げる治療です。即効性が高いだけでなく、挿入した糸は皮膚のなかでコラーゲン増産を促す効果があるので、肌のハリ・弾力アップも期待できます。

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小顔注射ダウンタイムが少ない治療を希望される方に

脂肪細胞を直接的に分解・溶解する効果がある注入治療です。リンパや血流の流れを促進し、むくみも緩和するため、顔全体を引き締めて小顔効果が期待できます。

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筋肉・筋膜(SMAS)のたるみ

日常生活の中で、顔の表情をつくりだす筋肉=表情筋によるエイジングサインとしては「表情ジワ」がメジャーですが、表情筋の動きはシワだけでなく、たるみの要因となっていることもあります。

例えば、表情筋は大きく分けて「上向きに作用する筋肉」と「下向きに作用する筋肉」があります。このうち「下向きに作用する筋肉」は、知らず知らず、皮膚や脂肪を下向きに引っ張ってしまい、たるみを増長してしまっていることがあります。こうした筋肉の働きを『ボトックス注射』で緩和させることで、たるみ改善につながります。

そして、たるみやシワの要因となる筋肉も、筋肉を覆うSMAS(筋膜)と呼ばれる薄い膜とともに、年々衰えていきます。上図のようにSMAS(筋膜)は、皮膚と皮下脂肪を支える“土台”の役割もあるため、支える力が衰えると、たるみを引き起こす大きな要因となります。

そこでおすすめなのが「HIFU(ハイフ)」と呼ばれるリフトアップマシンです。真皮までしかアプローチできなかった従来のマシンとは異なり、皮膚の深部であるSMAS(筋膜)をターゲットにたるみ改善が可能です。

特に当院で導入している『医療ハイフ(ウルトラセルQプラス)』は、1.5mm~4.5mmまでのカートリッジを使用し、表皮、真皮、SMAS(筋膜)と3つの層をターゲットとした治療が可能となっており、立体的な若返り効果が期待できます。

筋肉を動かすことでシワができる

筋肉・筋膜(SMAS)のたるみ:おすすめ治療

今泉式®マイクロボトックスリフトたるみ対策として特に人気の高いメニューです

筋肉の拘縮によって起こるシワ・たるみを注射だけで改善します。当院では、認定指導医である院長・今泉が、一人ひとりの表情筋の動きを理解し、安全で効果の高い治療を実践しています。

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医療用ハイフ

「ハイフ(HIFU)」と言われる超音波を用いたたるみ治療。学会やセミナーでも講演している当院独自の照射方法を用いて、皮膚深部にあるSMAS(筋膜)に働きかけて、高いリフトアップ効果を叶えるだけでなく、肌の引き締めも効果も期待できます。

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骨萎縮によるたるみ

こめかみのくぼみ、頬のこけ、目回りのくぼみ、鼻の幅広がりなど、年齢とともに起こる顔のボリュームロスは、皮下脂肪の減少が原因と考えられてきました。ところが、最近の研究で、「骨萎縮」という骨のボリューム減少によって、骨の形が変わることが原因であることが分かってきました。

そんな骨萎縮によるたるみに効果的で、即効性が高い治療が『ヒアルロン酸注射』です。骨が減り凹んでしまったところに、ヒアルロン酸を注入してボリュームアップを図る、シンプルながら確かな効果を得ることができます。

骨萎縮によるたるみ

骨萎縮によるたるみ:おすすめ治療

今泉式®ヒアルロン酸注射当院でダントツの人気を誇るメニューです!

洗萎縮した骨の代わりにヒアルロン酸でボリュームをプラスします。同時に筋膜のたるみにも効果が期待できます。手軽で安全性が高く、自然に下がるのが魅力です。また認定指導医である院長・今泉が施術を行うので、はじめてでも安心です。

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ホームケアでたるみを防止

たるみ治療の効果を最大限に引き出し、たるみ進行を抑えるためには、自宅でのケアも大切です。

加齢だけでなく、たるみは乾燥や紫外線の影響(光老化)によっても進行していきます。日々のケアで肌を守ることが、若々しい肌を保つためには大切です。

今泉スキンクリニックでは、院長・今泉が開発したヒト幹細胞コスメ『THE A』をはじめ、クリニックの施術効果を最大限に高める厳選したコスメを取り揃えています。
ホームケアも含めた治療プランの提案も行っていますので、気軽にご相談ください。

記事監修

今泉 明子医師

今泉スキンクリニック院長
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

経歴
1997年
聖マリアンナ医科大学卒業
2001年
日本赤十字医療センター皮膚科勤務
2004年
聖マリアンナ医科大学大学院卒業
ニューヨークワイル・コーネル医科大学皮膚科学教室勤務
2007年
東京ミッドタウン皮膚科形成外科クリニックNoage院長
2018年
六本木今泉スキンクリニック開院
Doctor’s comments

たるみの原因はひとつではなく、さまざまな要因が関わって生じています。
そのため治療方法もひとつではなく、症状や部位に合わせて適切な治療を選択することが、たるみの改善の近道です。たるみ顔の原因は、さまざまな要因が関わり生じますが、適切な治療を受けていただくことで、より美しく、若々しい肌を取り戻すことができます。
当院では、解剖学的変化を把握した上で、一人ひとりに最適な治療法を提案しています。ホームケアも含めてご相談に応じていますので、気軽にご相談ください。