エイジングサインの第一歩ともいうべきシワですが、原因や部位によって治療法は大きく変わってきます。
小ジワやちりめんじわの主な原因は水分不足。肌のターンオーバーがさまざまな要因で正常に働かなくなり、角質が剥がれて水分が蒸散し、皮膚が硬くなることでシワになります。
また、目尻や額、眉間に入ることの多い表情ジワは、表情筋によって深く刻まれるものです。笑ったり泣いたりと感情表現の豊かな方ほど、深くなりやすい傾向にあります。
シワ・小ジワの原因
気がつくといつの間にかできているシワや小ジワ。若い頃は肌のキメが整っているためシワができませんが、年齢を重ねるごとにキメが荒くなってシワができます。
特に角質層(肌のもっとも表側にある層)の機能が低下している方は、肌のうるおいが保持しにくい状態となっていて、シワができやすい状態です。
では、角質層の機能はなぜ低下してしまうのでしょうか。
加齢
年齢を重ねて成長ホルモンの分泌量が減少し、血行が悪くなると、肌の新陳代謝が適切に行われなくなって肌のターンオーバーが遅くなり、それとともに肌の保湿機能が衰えてしまうため、シワができやすくなってしまいます。
特に女性は更年期を迎えると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少し、コラーゲンやエラスチンが減少することで肌のハリが低下して、肌がたるんでシワの原因となることがあります。
また、笑ったり怒ったり泣いたりなど、表情の変化によって表情筋が収縮することでできる表情ジワも、肌の老化によって深くなることもあるでしょう。
乾燥
肌の乾燥はシワや小ジワの大きな原因のひとつです。
通常、表皮には角質細胞が並んでいて、その間にはセラミドなどの脂質(角質細胞間脂質)が詰まっていることで、肌の内側から水分が蒸発するのを防いでいます。
しかし洗顔のしすぎや生活環境などによって肌が乾燥した状態が続くと、セラミドが減少して細胞間脂質がスカスカの状態になり、肌のバリア機能が低下。さらに肌が乾燥してシワができやすくなってしまいます。
紫外線
紫外線を日常的に長時間浴び続けていると、シワのもととなる『ゼラチナーゼ』という酵素が発生して表皮にダメージを与えます。
さらに真皮のコラーゲンを変性させてしまうため、年齢を重ねたときにシワが発生するリスクを高める原因になることも。
紫外線にはUVAとUVBの2種類があり、どちらもシワやたるみの原因となります。日頃から紫外線対策をきちんと行っていない方は、『光老化』によるシワや小ジワに注意しましょう。
シワ・小ジワができやすい部位
シワや小ジワはさまざまなところにできますが、特に以下の部位はできやすいため注意が必要です。
- 目元
- おでこ
- 眉間
- 頬
- 口元
- 首
顔は体と比べて皮膚が薄い部分です。
特に目元は頬の10分の1程度の薄さしかないといわれていて、皮脂の分泌量も少なく乾燥しやすいことから、ゴシゴシと洗顔したり目をこすったりしていると、乾燥が進んでちりめんジワができる原因になります。
また、おでこや眉間は紫外線の影響を受けやすく、表情の癖などからシワができやすい部位です。
加齢によって筋肉や肌の弾力が衰えると、頬のたるみと相まって、よりシワが目立ってしまうこともあるでしょう。
シワや小ジワというと、顔ばかりを気にしがちですが、仕事などで下を向く姿勢を長時間続けている方は、首に深いシワが刻まれてしまうこともあります。
今泉スキンクリニックで行っているシワ・小ジワ治療
今泉スキンクリニックでは、以下の中から患者様一人ひとりのシワの状態や併せて改善したい肌悩み、ご希望に沿った治療方法をご提案いたします。
- 注入によるシワ治療:ヒアルロン酸注射・ボトックス注射・マイクロボトックスリフト
- 糸を使用したリフトアップによるシワ治療:糸リフト・ダーマスプリングリフトアイ
- レーザー・HIFU・高周波によるシワ治療:ピコレーザー(ピコシュア)・HIFU・イントラジェン
シワ治療が初めての方でも安心して受けていただける注入治療や、シワだけでなくたるみも気になる方におすすめのリフト治療、肌の弾力を高めて肌全体をなめらかにするレーザー治療など、多彩な治療方法をご用意しております。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、シワのできているあたりにヒアルロン酸を注入し、できてしまったシワを目立ちにくくする治療です。口もとのほうれい線が気になる方にもおすすめです。
ヒアルロン酸そのものに保水効果があるため、肌にハリや弾力も生まれます。
当院では、日本の注入治療技術向上のため『認定指導医』として全国で技術指導を行い、オリジナル注入手法『今泉式®︎』の開発者でもある院長・今泉明子が、患者様一人ひとりの顔立ちを魅力的にする黄金バランスを考慮した治療を行っています。
詳しくはこちらメリット・効果
ヒアルロン酸注射は、もともと人間の体内に存在し、大量の水分を保持する性質をもつヒアルロン酸を、シワが気になる部分に注入する治療です。それにより、肌にハリをもたらしてシワを目立たなくする効果が期待できます。
注射で薬剤を注入するだけで済むため、施術時間も短くダウンタイムもほとんどありません。
また、施術後すぐに効果を実感できるのも、ヒアルロン酸注射のメリットだといえます。
安全性も高いだけでなく、半年から1年程度、長くて2年程度で体内へと吸収されていくため、シワ治療を初めて受ける方や手軽にシワを改善したい方、特に目元のシワや口元のほうれい線にお悩みの方におすすめです。
デメリット・注意事項
ヒアルロン酸注射は、短い時間で手軽にシワを改善できるなどメリットの多い治療ですが、1〜2年おきに繰り返し入れ直さなければならない点をデメリットと感じる方もいるかもしれません。
また、施術後に腫れや内出血、アレルギー反応などが起こる可能性もあります。
副作用のリスクは施術を行う医師の技術力や経験によって減らすことができるため、不安な方はぜひアラガン・ジャパン社注入認定指導医の在籍する当院にご相談ください。
なお、ヒアルロン酸注射は以下のような方は受けることができません。
- 抗血小板薬や抗凝固薬などを服用している方
- ヒアルロン酸注射でアレルギーやショック症状を起こしたことがある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも、既往歴などによっては受けられないと判断されることもあるため、気になることがある場合はカウンセリングで医師に相談してみることをおすすめします。
ボトックス注射
ボトックス注射は、筋肉の動きを抑制する薬剤を注入し、表情筋の動きを抑える治療です。笑ったり泣いたりと表情を動かす筋肉(表情筋)によってできるシワへの効果が期待できます。
注射してから2〜3日程度で効果が出始め、1〜2週間後にピークとなり、その後は約3〜5ヶ月にわたって持続します。
当院では、セミナーや勉強会をライフワークとして行い、常に最新の情報と技術の獲得に努める院長・今泉明子による『今泉式®︎』でのボトックス注射を行っています。
日本でも数少ない『認定注入医』として、多くの症例を経験してきた院長による安全な治療を受けたい方は、ぜひ当院へご相談ください。
詳しくはこちらメリット・効果
ボトックス注射は、ボツリヌス菌が産生する『ボツリヌストキシン毒素』の毒素を分解、精製して安全性を高めた薬剤を注入することで、筋肉の動きを抑えて表情ジワを改善する治療です。
極細の針で注射を打つことで痛みが少なく済むだけでなく、顔に跡が残ることもありません。施術時間も5分程度で済むため、忙しい方でも気軽に受けることができます。
また、数ヶ月程度で効果が薄れて徐々に元の状態に戻っていくのもボトックス注射の特徴です。
施術後に「もっとこうしておけばよかった」など、新たな希望が出てきた場合も、効果が切れた後に改めて施術を受けることで、さらに理想の状態に近づけることができます。
デメリット・注意事項
ボトックス注射は、手軽にシワが改善できる人気の治療ですが、軽度の赤みや腫れ、内出血、かゆみなどの症状が現れることもあるため注意が必要です。
他にも、本来制限するべきではない筋肉の働きを抑えてしまったことで表情がぎこちなくなったり、普段と違った表情筋の使い方をすることで筋肉疲労やコリが生じて頭痛などの症状が出たりする可能性もあるでしょう。
これらのリスクを低くするためにも、知識が豊富で技術力も高い『認定注入医』の施術を受けることが大切です。
なお、ボトックス注射は以下のような方は受けることができません。
- 重症筋無力症や筋萎縮性側索硬化症などの神経筋疾患の方
- ボトックスでアレルギー症状が現れたことのある方
- 筋弛緩剤や抗生剤、抗痙攣薬、抗コリン剤などを服用している方
- 慢性呼吸器疾患のある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも、既往歴や服用している薬の種類によっては受けられない可能性もあるため、持病で通院している方などは医師に相談のうえで受けるようにしてください。
マイクロボトックスリフト
マイクロボトックスリフトは、極めて微量のボトックスを皮膚の浅いところへ広範囲に注射する治療です。
ボトックス注射のように筋肉全体の動きを抑えるのではなく、筋肉の表面の働きだけを抑えることで、自然な表情を保ちながらシワだけを目立たなくすることができます。
当院の院長・今泉明子は、マイクロボトックスの権威といわれているシンガポールのワッフルズ・ウー先生から直接指導を受けているため、注入治療が初めての方でも安心して施術を受けていただけます。
詳しくはこちらメリット・効果
マイクロボトックスリフトは、小ジワや首の横ジワを改善するだけでなく、タイトニングによるリフトアップ効果や皮脂の抑制、毛穴の開き、赤ら顔改善などさまざまな効果が期待できる治療です。
皮膚の浅い層に直接注入するため、筋肉の動きを止めることもなく、自然な表情を保つことができます。
目尻の細かいシワや頬の縦ジワ、おでこのシワなどに非常に効果的ですが、それと同時に肌質を改善したい方、美肌になりたい方には特におすすめです。
また、マイクロボトックスリフトは施術時間も短く、ダウンタイムもほとんどないため、手軽に受けやすいシワ治療だといえるでしょう。早くて施術後3〜4日、遅くても1〜2週間で効果が出始めます。
デメリット・注意事項
マイクロボトックスリフトは、非常に細い針を使ってできるだけ痛みが少なくなるように施術を行いますが、通常のボトックス注射と比べて注射を打つ部位が多くなるため、痛みを感じやすいといえます。
また、施術後は注射部位に軽い赤みや腫れなどの症状が出ることがあります。数日以上症状が続くようであれば、早めに相談してください。
副作用のリスクを軽減するためにも、施術当日は注射部位をこすったり刺激を与えたりする行為は控え、1週間程度はサウナや激しい運動を控えることをおすすめします。
なお、以下のような方はマイクロボトックスリフトを受けることができません。
- ボトックスでアレルギー症状が現れたことのある方
- 神経筋接合部に障害がある方
- ボツリヌストキシン製剤を用いた他の治療を受けている方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも慢性的な呼吸器疾患や緑内障の方などは施術が受けられない可能性もあります。
マイクロボトックスリフトは基本的に安全性の高い施術ですが、効果のメカニズムが完全に解明されているわけではないため、施術を検討している方は、しっかりとデメリットも理解したうえで施術を受けるようにしましょう。
糸リフト
糸リフトは、『コグ』と呼ばれるギザギザのついた細い糸を皮膚内の組織に引っかけることで、顔全体をリフトアップさせる治療です。
ほうれい線やマリオネットラインなど、やや深いシワを改善する効果が期待できます。傷跡も目立ちにくく、洗顔直後からメイクが可能です。
糸は体内へ吸収されるため、施術部位に異物感が残る心配もありません。
詳しくはこちらメリット・効果
糸リフトは糸で直接皮膚に引っかけてリフトアップするため、施術直後から効果が実感できるのがメリットです。メスを使用せず体への負担も少なく、傷跡も目立ちません。
糸を皮膚に挿入する際、皮下組織が刺激されてコラーゲンの生成が活性化されることで、皮膚の再生が促進されてシワやたるみが改善されたり、弾力やツヤ、ハリがよみがえるなど、肌のアンチエイジング効果が期待できます。
定期的に施術を受ければ、肌質の改善や長期的なリフトアップ効果が得られる点も、糸リフトのメリットだといえます。
また、肌の血流と代謝もアップするため、キメが整って毛穴も目立たなくなります。キメが乱れて顔色が優れない方にもおすすめです。
施術時間、ダウンタイムともに短いことから、気軽に肌を若がらせたいときにも向いているといえるでしょう。
デメリット・注意事項
糸リフトはメスで皮膚を切開せずにシワやたるみの改善が期待できる治療ですが、メスを使用する切開リフトと比べて効果がマイルドであるため、もともとの肌の状態によっては思っていたような効果が得られない可能性もあります。
また、効果持続期間も永久ではなく、長くても3年程度で効果が感じられなくなります。切開リフトと比べてダウンタイム中の痛みや腫れ、むくみ、内出血、ひきつれなどの症状は軽いものですが、頻繁に施術を受けたくない方は他の方法を検討するのがよいでしょう。
なお、糸リフトは以下のような方は受けることができません。
- 肌荒れやニキビがひどい方
- 血液をサラサラにする薬を服用している方
- ケロイド体質の方
- 局所麻酔や抗菌薬などでアレルギー症状が現れたことがある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも服用している薬の種類などによっては施術が受けられない可能性もあります。
施術を受けた場合も、顔をできるだけ触らない、口を大きく開けない、激しい運動や飲酒、入浴、サウナ、マッサージは控えるなどの注意が必要になるため、医師の指示に従って過ごすようにしましょう。
ダーマスプリングリフトアイ
ダーマスプリングリフトアイは、コイル状の糸を目の周りの皮膚に挿入し、グイッと引き上げることでシワを改善する治療です。
引き上げ効果の高い糸を使用するため、治療後すぐにリフトアップ効果を実感できます。傷跡も目立たず、治療後すぐにメイクをして帰宅可能です。
詳しくはこちらメリット・効果
ダーマスプリングリフトアイは、目の下のたるみやシワ、クマ、ゴルゴライン、毛穴やくすみなどが気になる方におすすめの治療です。
直接たるみを引き上げるだけでなく、糸を挿入することによって線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンが増生されて肌のハリも回復します。
先端が丸い針を使用することで挿入時に血管を損傷するリスクが少なくて済むため、血管が多い目元への施術でも、出血や内出血、腫れを抑えることが可能です。
注入系の治療と比べて持続期間も長いことから、体への負担が少なくできるだけ持続期間の長い施術を希望する方に向いています。
デメリット・注意事項
ダーマスプリングリフトアイはダウンタイムの少ないのが特徴ですが、施術後は顔全体に赤みや痛み、内出血が生じることがあります。
基本的には目元のシワやたるみ、クマ、脂肪などに対する治療であるため、フェイスラインや口元のたるみの引き上げをしたい場合は、他の治療方法が向いていることもあるでしょう。
また、適応でない方が施術を受けると、目の下がへこんだりシワが増えたりなど逆効果となる可能性もあります。自分の症状に適しているか、医師とよく相談してから施術を受けることをおすすめします。
なお、ダーマスプリングアイは以下のような方は受けることができません。
- 施術部位に感染・炎症を起こしている方
- 心臓や腎臓などに重度の基礎疾患のある方
- ケロイド体質の方
- てんかんの既往歴のある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも、極端な敏感肌の方などは施術が受けられない可能性があることを理解しておきましょう。
ピコレーザー(ピコシュア)
ピコレーザー(ピコシュア)は、従来のナノレーザーよりも短い1兆分の1秒という単位のパルス幅で照射することで、さまざまな肌悩みを改善するレーザー機器です。
シミや肝斑だけでなく、シワや小ジワ、ニキビ跡、毛穴の開きなどを改善します。
当院では、米国FDAと日本の厚生労働省の認可を受けたピコシュア(PicoSure)を用いて、患者様が若々しく美しい肌を手に入れられるよう、一人ひとりの肌状態や希望に合わせた治療を行っております。
詳しくはこちらメリット・効果
ピコレーザー(ピコシュア)には3つの照射モードが搭載されています。それぞれの照射モードを使い分けることで、シワやシミ、毛穴の開きなど、肌悩みに合わせた適切な治療を行うことが可能です。
レーザーの照射時間も短く、肌への負担も少なくて済むため、効率的に施術が行えます。つまり、従来のレーザー治療よりも少ない回数で効果を実感できるということです。
シワや小ジワ、ニキビ跡、毛穴の開きには、レーザーを点状に照射するピコフラクショナルでの治療がおすすめです。肌に微細な穴をあけてコラーゲンの産生を促進することによって、シワなどのお悩みを改善します。
デメリット・注意事項
ピコレーザー(ピコシュア)は施術後に痛みやピリつき感、軽度の赤みや腫れ、点状出血などが起こる可能性がある点に注意が必要です。
肌の状態やもともとの肌質によっては、痛みや赤みが消えにくい場合もあります。施術後は血行がよくなるような行為は避けてしっかり保湿するなど医師の指示を守り、症状が長引くときは早めに医師に相談しましょう。
また、施術後に肝斑が悪化したり色素沈着が起きたりすることもあります。このような症状が起きた場合も、医師に相談して適切な処置を受けることをおすすめします。
なお、以下のような方はピコレーザー(ピコシュア)を受けることができません。
- 施術直前に日焼けをした方
- 光過敏症の方
- 金の糸リフトを受けている方
- 金属剤の内服歴のある方
- 妊娠中。授乳中の方
上記の他にも、抗凝血剤や抗生物質、ビタミンAのサプリメントなどを内服している方などは事前に医師に相談する必要があります。
HIFU
HIFUとは高密度の超音波を肌の奥にピンポイントで照射することで、肌表面を傷つけることなく肌の奥深くに強い熱エネルギーを与える治療です。
肌の土台ともいわれるSMAS筋膜を引き上げることができるため、メスを使用せずに短い施術時間でたるみを根本的に改善できます。
また、熱エネルギーによってコラーゲンやエラスチンなどの生成が促進されると、肌にハリや弾力が生まれてシワや小ジワが改善されます。
詳しくはこちらメリット・効果
HIFUのメリットは、皮膚を切開する必要がないことです。
従来は切開せずにSMAS筋膜を引き上げることは不可能でしたが、HIFUの登場によって傷跡を残さずにSMAS筋膜に直接アプローチすることが可能となりました。
また、HIFUは脂肪細胞に照射すると、破壊された脂肪細胞が尿や便として体外に排出されるため、目の下に照射すればその部分の脂肪が減少します。
ダウンタイムもほとんどなく、施術後はメイクをして帰宅できるうえ、傷跡が残る心配もないことから、仕事などでダウンタイムの期間が取れない方や傷跡が残る施術は受けたくない方にも向いています。
デメリット・注意事項
HIFUは体への負担や施術時の痛みが少ない治療ですが、人によっては痛みを感じることがあります。
また、施術後の肌は乾燥しやすく赤みや腫れ、むくみ、内出血、かさぶたなどが生じる可能性もあります。特に目元は皮膚が薄くデリケートな部分であるため、肌が敏感な方や赤みが出やすい方は注意が必要です。
なお、以下のような方はHIFUを受けることができません。
- 心臓疾患のある方
- 金の糸リフトを受けている方
- ケロイド体質の方
- 施術部位に感染・炎症を起こしている方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも、出血性の疾患を患っている方などは受けられない可能性があるため、医師にカウンセリングで相談しておきましょう。
イントラジェン
イントラジェンは、高周波(RF波)を用いてたるみを改善する治療です。
高周波の熱によってコラーゲンの産生が促進されることで、肌を引き締めて小ジワやたるみ、毛穴の開きなどの肌悩みを改善します。
イントラジェンの特徴は、GFRという新しいテクノロジーを用いている点です。
従来のラジオ波を用いた機器では、どうしても表皮に熱影響が加わってしまっていました。しかしイントラジェンは、照射面積を小さく抑えることで表皮へのダメージを抑えつつ、真皮へとしっかり熱を与えることができます。
詳しくはこちらメリット・効果
イントラジェンのメリットは、皮膚を切開せずにリフトアップができることです。
痛みややけどのリスク、肌への負担も少なくダウンタイムもほとんどないため、初めてリフトアップ治療を受ける方やメスの使用を避けたい方に向いています。
しかも、イントラジェンは施術直後からシワやたるみの改善がみられるだけでなく、新しいコラーゲンが産生されることによる、持続的なシワやたるみの改善効果も期待できます。
デメリット・注意事項
イントラジェンは切らずにシワやたるみを改善できる治療ですが、重度のシワやたるみがある場合はイントラジェンでは改善しきれない可能性があります。
また、効果持続期間がHIFUなどと比べて短い点も、イントラジェンのデメリットです。長期間効果を持続させたい方や頻繁に施術を受ける時間のない方も、他の治療方法を検討するとよいでしょう。
施術直後は赤みが出たり肌が敏感になったりすることもありますが、多くの場合長くても1日程度で治ります。数日以上赤みなどの症状が治らない場合は、早めに医師に相談してください。
なお、以下のような方はイントラジェンを受けることができません。
- ペースメーカーや埋め込み式除細動器を体内に入れている方
- 金の糸リフトを受けている方
- 糖尿病の方
- 感染症や皮膚疾患のある方
- 妊娠中・授乳中の方
上記の他にも、持病がある方や薬を服用している方などは、カウンセリングで必ず医師に伝えるようにしましょう。