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マイクロボトックスでイチゴ鼻を改善!毛穴の詰まりやテカリに効果的な理由を解説

小鼻の黒ずみやテカリは、毛穴を広げたりニキビを悪化させたりする原因となるため、対処方法に悩む女性が多くいます。

特に毛穴が広がって黒く目立ってしまう角栓は、セルフケアできれいにすることが難しい肌トラブルの一つです。

そこでおすすめなのが、鼻に対するマイクロボトックス治療です。皮膚の浅い位置に対してボツリヌストキシン製剤を注射することにより、皮脂を抑えたりハリを改善したりする効果が期待できます。

では、筋肉ではなく皮膚に対してボトックスを注射することにはどのような働きがあるのでしょうか。

この記事では、鼻の黒ずみやテカリに対してマイクロボトックスが効果的な理由について解説しています。

鼻の黒ずみ、テカリの原因

マイクロボトックス 鼻

イチゴ鼻とも呼ばれる鼻の黒ずみ、及びテカリの原因は過剰な皮脂分泌によるものです。皮脂が過剰に分泌されてしまう理由は、生活習慣の乱れによる肉体的なストレス、または食生活やホルモンバランスの異常であることが分かっています。

特に女性はダイエットを目的とした極端なカロリー制限や、特定の食品からしか栄養素を摂らないような食生活によって肌が乾燥しがちです。

表皮が乾燥してしまうと、それ以上肌の表面から水分が失われることを防ぐために、皮脂腺から分泌される油分によって膜が作られてしまいます。これがテカリの原因であり、オイリー肌と呼ばれる症状です。

角栓は洗顔のし過ぎでも起こる

過剰に分泌された皮脂が、広がった毛穴に詰まり酸化して黒っぽく見える状態が角栓です。鼻の頭から小鼻にかけて、黒い点がポツポツ目立つことからイチゴ鼻と呼ばれます。

皮脂の出過ぎは乾燥が原因でもありますが、洗顔のし過ぎが却って乾燥を招く場合もあります。オイリー肌を解消するために、クレンジングを使いすぎてしまうと本来必要な分の皮脂まで洗い流されてしまうからです。

人の体には恒常性といって、内臓や血液の状態を常に同じに保とうとする働きがあります。皮脂が減ればそれを補うためによりたくさんの皮脂を出そうとするため、毛穴の詰まりが悪化してしまうリスクがあります。

鼻のマイクロボトックスに期待できる効果

マイクロボトックス 鼻

マイクロボトックスは、通常のボトックス注射とは異なり筋肉ではなく皮膚の浅い部分にボツリヌストキシンを注入します。

ボツリヌストキシンには、筋肉の緊張を促す神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を阻害する働きがあります。

筋肉に注射する場合の目的は、過剰な緊張を解消しシワやエラ張り、歯ぎしりや頭痛を治療することです。

マイクロボトックスは筋肉ではなく毛穴や汗腺に刺激を与えられる治療法になっています。

鼻周辺に対するマイクロボトックスが効果的な症例について解説します。

マイクロボトックスを鼻に施術する意味

マイクロボトックスは、表情筋のごく浅い位置から骨膜、筋膜周辺までの範囲に少量のボツリヌストキシン製剤を細かく注射していくことで、肌の広い範囲に精密な治療を行うことが目的になります。

筋肉に直接製剤を注入しないことで、毛穴や皮脂腺の収縮や拡大に関わる神経に「広がらないように」「縮むように」という命令を送ることができます

そのため、マイクロボトックスは鼻周辺の角栓や毛穴の広がりに対して有効な治療法となっています。

皮脂の詰まりを改善

鼻のマイクロボトックスで毛穴に詰まった皮脂を改善することもできます。マイクロボトックスには皮脂抑制効果があるからです。A型ボツリヌストキシンには筋肉の緊張を緩和する効能がありますが、汗腺や皮脂腺に対しても効果を発揮します。

マイクロボトックスで表皮組織の皮脂腺や汗腺が引き締まることで、汗や皮脂の分泌量が減っていきます。過剰な皮脂の分泌が改善されれば、表皮の水分と油分のバランスが正常に近づきます。これが、マイクロボトックスによって毛穴に皮脂が詰まりにくくなる仕組みです。

小じわを目立たなくさせる

皮膚組織の最も深い場所にある筋膜は、表情筋などの筋肉を包んでいるラップのようなものです。筋膜が柔軟に動くことで筋肉全体の動きがスムーズになるとともに、緊張することで筋肉と筋膜の上にある皮膚組織が引き締まります。

筋膜の過剰な緊張は皮膚に細かいシワを作る原因の一つです。マイクロボトックスは、注射針を刺す深さを調節することで、筋膜の緊張をほぐし、小じわを広げて目立たなくする効果が期待できます

特に、目の周りのように皮膚が薄く眼球や視神経を傷つけてしまうリスクの大きい目元の小じわ対策に利用できることが大きなメリットです。

毛穴を引き締める

毛穴の広がりは、過剰な皮脂や皮膚に溜まった古い角質が毛穴に詰まってしまうことで起こります。20代以降の女性の場合は、表情筋の衰えによって顔の皮膚が垂れ下がることで、毛穴が広がっている場合もあります。

角栓ができる理由の一つは、広がった毛穴に皮脂が詰まり、更に毛穴が広がる悪循環が発生していることです。

マイクロボトックスを注入すると、アセチルコリンが自律神経から皮脂腺や汗腺に対する「広がれ」という指示が遮られ、皮脂の過剰分泌を抑えます

さらに、注射針でついた細かい傷が真皮層でコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力を改善して広がった毛穴を収縮することにもつながります。

小鼻のニキビ改善につながる

小鼻、鼻翼と呼ばれる部分は鼻全体の中でも特に皮脂の分泌が多い場所です。そのためニキビができやすい特徴があります。

また、小鼻は皮膚組織が厚くなっているため、毛穴に詰まった皮脂が周囲を圧迫すると強い痛みを感じる場合もあります。

マイクロボトックスを小鼻に施術することで、皮脂の過剰な分泌を抑え、深刻なニキビに発展することを防ぐ効果を期待できます

イチゴ鼻の改善

毛穴の引き締めと並行して、過剰な皮脂の分泌を押さえると鼻の頭を中心に毛穴が黒く目立ついわゆる「イチゴ鼻」を解消することにつながります。

毛穴が黒くなる原因は、中に詰まった皮脂が酸素と結びついたり紫外線の影響を受けて黒ずんでしまうからです。

酸化した皮脂は過酸化脂質という状態になり、通常の皮脂よりも粘性が高くなることからクレンジングを使ってもなかなか落とすことができません。

マイクロボトックスによって鼻全体の皮脂の量を押さえることができれば、角栓ができる要因を解消してイチゴ鼻になりにくくすることができます

角栓は毛穴の中にすっぽり隠れているため自宅でのスキンケアで対応することが難しく、できるまえの予防をすることが重要な症例です。

化粧崩れしにくくなる

鼻の周辺は顔の中でも毛穴が多くあり、皮脂や汗が出やすい場所です。そのため、汗や皮脂の影響でファンデーションが浮いたり、メイクが崩れやすいことに悩む女性は多くいます。

ボトックスの作用で汗腺や皮脂腺が収縮し、肌の過剰な油分が抑えられることで水分とのバランスが改善されます

自然に潤ってキメが整った状態なら、ファンデーションと肌表面の馴染みがよくなり化粧崩れ防止につながります。

マイクロボトックスについては以下の記事でも解説しています。参考にしてください。

マイクロボトックスと水光注射の違いとは?それぞれの効果やメリットについて解説
マイクロボトックスリフトは目の下のシワにおすすめ!原因や他の施術も紹介
マイクロボトックスとボトックスの違いは?それぞれの効果も紹介

鼻のマイクロボトックスの効果を高める方法

マイクロボトックスは、他の美容治療と組み合わせることで効果を発揮しやすくなる場合があります。

代表的なものが、ケミカルピーリングとレーザートーニングです。それぞれの効果とマイクロボトックスとの相乗効果について解説します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、タンパク質分解酵素を含んだ薬剤を肌に塗り、表皮に溜まった古い角質を落として新しい元気な肌細胞の生成を促す美容治療です

角質とは、皮膚の最も外側にある細胞の層であり、ターンオーバーによって要らなくなった細胞が排出される場所でもあります。

しかし、紫外線や乾燥などの要因で肌の水分と油分のバランスが崩れると、細胞の生まれ変わりが阻害されてしまいます。

結果として新しい皮膚の細胞がなかなか作られず、古い細胞が排出のタイミングを失ってどんどん蓄積されます。

溜まった角質をピーリングで取り除くことで、毛穴の詰まりやニキビの改善が可能です。加えて、マイクロボトックスによって真皮層の保湿成分の生成が加速し、ハリとうるおいを取り戻す手助けをしてくれます。

レーザートーニング

レーザートーニングは、従来の医療用レーザーでは対処が難しかった肝斑の治療に利用できるようになった画期的なレーザー治療機です。

肝斑は、ホルモンバランスの乱れなどが原因で肌にできる細かなシミのことです。熱による刺激で悪化する可能性があるため、レーザーによる治療は不向きでした。

レーザートーニングは、それまで衝撃の強い部分と弱い部分に分かれていたレーザーの状態を改善し、常に同じ強度の刺激を肌に与えることを可能にしています。

つまり、低刺激なレーザー照射が可能になったため、デリケートな肌トラブルに対処することができるようになりました。

レーザートーニングには毛穴を引き締める効果もあるため、マイクロボトックスとの相乗効果も期待できます

同時に治療する場合は、レーザートーニングを行った後にボトックスを注射することがポイントです。

ボトックスの成分はタンパク質で、熱に弱いため必ずレーザー治療のあとでボトックスの注射を行うようにしましょう。

まとめ

鼻周辺に対するマイクロボトックスの効果について解説してきました。特徴的なものが、皮脂を抑えて毛穴の黒ずみを予防、改善したり、小じわを目立たなくさせたりすることです。

また、鼻の頭がテカったり化粧崩れが起きやすかったりする症状にも対応可能で、オイリー肌で悩んでいる女性にはおすすめな治療法になっています。

ボトックスの注射を行うには、患者さんの症状を見極めて的確な場所に必要な量を注射する技術が求められます。

今泉スキンクリニックでは、患者さんの悩みにピンポイントで対応し、安心して治療を受けていただくために事前のカウンセリングとスタッフの技術力向上に力を入れています。

黒ずみ、テカリの解消にマイクロボトックスを検討している方は、お気軽にご相談ください。