40代は自分の肌や体、心にさまざまな変化が現れ始める年代です。
しかし日々の生活の忙しさから、美容にかける時間もなかなか取れず、ふとした瞬間に鏡に映った自分の顔を見てびっくりしたという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、40代の肌に起こる変化やそれに伴って出てくる悩み、肌悩みを解決に導く美容治療を具体的に紹介します。
肌の変化には気づいているけれど、どのようなケアをすればよいかわからない、肌悩みに合った美容治療が知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
40代の肌とは
40代とは、年齢による身体の変化に加えて仕事や子どもの進学による生活の変化など、さまざまな変化を迎える年代です。
では、肌にとってはどのような時期で、どのような変化が現れるのでしょうか。
40代の肌はどのような時期?
40代は30代での肌の変化に加えて、新たな悩みが生まれてくる時期です。
『二度目のお肌の曲がり角』ともいわれ、これまで行っていたスキンケアが通用しなくなってきます。
特に40代後半になると、更年期を迎えてコラーゲンも著しく減少し、肌の老化が急激に進む可能性も。
忙しく日常生活を送っているため、食生活や運動、睡眠など、自分の生活習慣はあと回しという人も多く、それによってさらに肌への影響が出やすくなってしまいます。
40代で現れ始める肌悩みの原因
40代は、若い頃から浴びてきた紫外線の影響や女性ホルモンの減少、それに伴うコラーゲンやエラスチンなどの減少、筋肉の衰えなど、以下の原因によってさまざまな肌悩みが現れ始めます。
紫外線
肌の老化の原因の8割は紫外線の影響、いわゆる『光老化』です。
人間に影響を及ぼす紫外線には、波長が短く表皮にダメージを与える『UVB』と、波長が長く真皮にダメージを与える『UVA』の2種類があります。
UVBが与えるダメージで分かりやすいのは、皮膚の赤みやひりつきを起こす『日焼け』です。
この反応は、UVBによる肌へのダメージを防ぐためのものですが、蓄積するとシミだけでなく皮膚がんの原因となることもあるため注意しなければいけません。
一方、UVAは真皮にまで届き、皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを壊してしまいます。
長年紫外線を浴びてUVAによるダメージが蓄積すると、コラーゲンやエラスチンが減少してシワの原因に。
紫外線の影響を受けるのは、晴れている日や外出しているときだけではありません。
天気や室内外にかかわらず影響するため、いつの間にか肌の老化が進行してしまいます。
年齢を重ねた肌は、肌の抵抗力や回復力が低下している状態。
その分紫外線の影響も受けやすく、肌が受けるダメージも大きくなってしまい、肌悩みが一気に現れてきます。
女性ホルモンの減少
40代で肌悩みが現れるのは、女性ホルモンが大きく減少し始めるからです。
40代になってから「化粧ノリが悪くなった」「これまでのスキンケアでは物足りない気がする」と感じる場合は、女性ホルモンの変化が肌に影響している可能性があります。
卵巣から分泌される女性ホルモン『エストロゲン』の減少は、シミやたるみなどのエイジングサインを引き起こす原因の一つです。
コラーゲン線維やエラスチン線維の機能低下・皮脂分泌量の減少による肌の乾燥を招くため、肌のハリやうるおいが失われてシワやたるみなどを引き起こしてしまいます。
また、40代後半で更年期に突入している場合は、女性ホルモンの減少により骨密度が低下して骨が萎縮する可能性も。
骨の萎縮によって頭蓋骨が小さくなると、顔の皮膚がたるんでしまうことがあります。
筋肉の衰え
40代に起こる筋肉量の低下も、肌悩みが起こる原因の一つです。
年齢を重ねて基礎代謝が低下すると、肌細胞の働きや新陳代謝も衰えてしまい、肌トラブルにつながります。
40代を過ぎると筋肉は10年ごとに約10%ずつ減少していくといわれているため、年齢をひとつ重ねるごとに筋肉の衰えによる肌の変化が起こりやすくなるでしょう。
特に、筋肉が脂肪や皮膚を支えきれなくなることで起こる、ほうれい線やたるみには注意が必要です。
エイジングケアの開始が必要
40代は肌のエイジングサインに気づいていない方や、気づいていても特別なケアをしていない方も多いため、40代をどう過ごすかで将来の肌が変わってくるといえます。
これまで肌の美しさに自信があった方でも、肌の衰えは確実に起こっています。
仕事や子育てで忙しく、生活習慣が乱れたりセルフケアが満足にできなかったりする場合も多く、さらに肌のエイジングサインが現れやすくなるため、40代になったら早めにエイジングケアを開始しましょう。
株式会社グラディアが20〜40代女性を対象に行った『エイジングケアに関する意識調査』によると、「エイジングケアを始めたのはいつですか?」という問いに対し、「40代後半」と答えた方が全体の43.9%ともっとも多い結果に。
エイジングケアを30代後半・40代で始めたと回答した40代女性に対し、「もう少し早く始めればよかったと思いますか?」と質問したところ、82.4%の方が「はい」と答えています。
実際のところ、40代後半からエイジングケアを始めた場合と、若い頃からエイジングを意識したケアを行っていた場合とでは、見た目年齢に差が生じてしまいます。
40代は同窓会などが開催されることも多くなるため、自分の見た目に自信をもつためにも、いますぐエイジングケアを開始しましょう。
40代の肌悩みとは?
40代が感じやすい肌悩みには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、40代の肌悩みとその原因を、悩み別に紹介します。
シミ
40代の肌悩みの代表ともいえるのがシミです。
ひと口にシミといっても、以下のようにさまざまな種類があり、それぞれに原因も異なります。
老人性色素斑(日光性色素斑)
老人性色素斑とは、一般的にシミと呼ばれる褐色の色素斑のことで、40歳頃から発生することが多いといわれています。
別名で日光性色素班と呼ばれることからもわかるように、顔や手の甲、背中などが長年、日光にさらされることで発症します。
以下は、老人性色素斑の原因として考えられるものです。
- 紫外線
- 加齢
老人性色素斑は、紫外線の浴び過ぎによって過剰に作り出されたメラニン色素を、ターンオーバーで排出しきれなくなることや、年齢を重ねたことでターンオーバーが遅くなることによって発生します。
通常、痛みやかゆみなどはありませんが、茶色や薄茶色で大きくなると目立ちやすいことから、サイズが小さいうちに対処しておくことが大切です。
そばかす
そばかすとは、鼻や頬のあたりに左右対称に発生する茶色、もしくは薄茶色の細かい斑点のことです。
色白の人にできやすいといわれ、顔以外にも肩や背中、胸、腕など体のさまざまな場所に発生します。
そばかすは遺伝的な要因によって発生するため、セルフケアのみで治すことは難しいのが現状です。
年齢とともに目立たなくなっていきますが、見た目が気になるようであれば、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
肝斑
肝斑とは、頬骨や口周辺、額など、目の周囲以外の場所に左右対称に現れるシミのことです。
老人性色素斑も左右対称に近い場所にできることがありますが、シミの輪郭がはっきりせず、薄茶色で広い範囲に広がっている場合は肝斑の可能性があります。
一般的に、肝斑は30〜40代で発症することが多いといわれていて、60代以降ではほとんど発症することはありません。
反対に、60代以降は目立たなくなることが多く、消えてなくなることもあります。
肝斑は妊娠や経口避妊薬の服用、紫外線、女性ホルモンの影響など、さまざまな原因によって発症するといわれています。
ストレスによるホルモンバランスの乱れが原因になることもあるため、ストレスを感じやすい環境に置かれることが多い40代は注意が必要です。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着とは、肌の一部が何らかの原因によってダメージを受け、強い炎症が起きたあとにシミのような色素沈着ができた状態のことです。
色は灰褐色や茶褐色、紫褐色などさまざまで、以下のようなことがきっかけとなって起こります。
- ニキビ
- 怪我
- 虫刺され
- 湿疹
- カミソリや毛抜きによる刺激
- ヘアアイロンなどによるやけど
- 老人性色素斑のレーザー治療の痕
これらがきっかけとなり、患部を触りすぎたり擦ったりするなどして摩擦を加えると、皮膚が慢性的な炎症を起こし、色素沈着が起こってしまうのです。
色素沈着が起こっても、ほとんどの場合は肌のターンオーバーによって徐々に目立たなくなっていきます。
なお、40代のターンオーバーの周期は一般的に約55日といわれています。
ターンオーバーの周期が約28日の20代や約40日の30代と比べると時間はかかりますが、徐々に目立たなくなっていくでしょう。
たるみ
顔のたるみは、40代の多くが悩むエイジングサインの一つです。
特にほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインのたるみなど、40代になると顔の下半分のたるみが気になる方が増えてきます。
顔のたるみは、皮膚がたるむことで起こると思われがちですが、皮膚の下にある脂肪や筋肉、靭帯や骨など皮膚の下の組織が変化し、顔の皮膚がその重みに耐えられなくなることで起こっています。
そのため、たるみは深刻化すればするほど、セルフケアでは治すことが困難になるといえるでしょう。
顔のたるみの原因は、加齢や生活習慣、紫外線の影響など多岐に渡ります。
それらの原因によって肌の弾力や筋力の低下、脂肪の増加、骨や靭帯の衰えなどが起こることで、顔のたるみが徐々に進行してしまいます。
シワ
シワというと、おじいさんやおばあさんにできるものというイメージがあるため、40代になって目元や口元にシワを発見したときにショックを受けた経験のある方もいるのではないでしょうか。
シワの原因となるのは、加齢による皮膚や皮下脂肪、筋肉、骨の変化や紫外線、乾燥などです。
40代になりたての頃はまだ、たくさん笑った日などに部分的に浅いシワができる程度でとどまっている場合が多いですが、一つひとつ年齢を重ねるたびに小ジワが深くなっていき、本格的なシワになってしまう場合もあります。
なお、シワには小ジワや大ジワ、表情ジワ、たるみジワの4種類があります。
日常的に眉をひそめたり目を細めたり、眉間やおでこにシワを寄せる癖がある場合は、特に表情によるシワができやすく、年齢とともに深いシワへと変化しやすいため注意が必要です。
乾燥
40代の肌は、加齢による女性ホルモンの減少や、肌を保湿する皮脂膜の機能の衰えなどによって乾燥しやすい状態です。
それらの原因に、生活習慣の乱れやストレスなどが加わると、さらなる女性ホルモンの低下につながり、乾燥肌に拍車がかかってしまいます。
そのまま放置してしまうと、肌が硬くなってシワができたり、ターンオーバーの乱れによってシミができたり毛穴が目立ったりなどの肌トラブルが深刻化してしまう恐れもあるため、乾燥肌は決してそのままにしないことをおすすめします。
乾燥肌というと、肌の表面がひび割れたり粉がふいたりなど見た目に影響が出るイメージがあるかもしれません。
しかし、見た目には現れていない場合でも、入浴後や洗顔後に何も塗らずにいると肌が突っ張るようであれば、乾燥肌の可能性があるため注意しましょう。
毛穴
40代になると、毛穴に関するお悩みも増えてきます。
株式会社 明色化粧品が20代から40代までの女性720名を対象に行ったアンケート『大人女性にアンケート。”毛穴悩みありますか?”』によると、毛穴のお悩みがあると答えた方は全体の74.7%。40代のお悩みの第1位は、「毛穴の黒ずみ」であることがわかっています。
毛穴の黒ずみに続いて、40代の19.6%が毛穴の拡がりやたるみに悩んでいるという結果に。
20代や30代は、毛穴の拡がりやたるみよりも毛穴づまりが気になるという回答が多いことからも、40代になると毛穴のお悩みの種類が若干変わってくることがわかります。
40代になると加齢によって肌のコラーゲンやエラスチンなどが減少し、肌のハリやうるおい、弾力が低下して肌を支える力が弱くなるため、毛穴が下に引っ張られてたるみやすくなります。
また、毛穴の開きには日頃の生活習慣やストレス、紫外線のダメージ、肌の水分量と皮脂量のバランスなどによっても毛穴が目立ちやすくなるため、忙しく過ごす40代は特に注意が必要です。
くすみ
肌のくすみとは、肌全体のトーンが下がった状態のこと。黄みがかって見えることも多く、顔色が悪く不健康で疲れたような印象を与えてしまうこともあります。
くすみが起こる原因は、角質層が厚くなることです。
年齢を重ねるにつれてターンオーバーが乱れ、本来であれば剥がれるべき角質が肌に残ってしまい、肌の透明感を損なってしまいます。
また、肌の明るさは血液の赤みによるものでもあるため、血行が悪いと肌の色まで暗くくすんで見える可能性もあるでしょう。
40代が特に注意すべきなのは、乾燥によるくすみです。
年齢を重ねるにつれて肌の保水力が衰えることで肌のバリア機能も低下し、外部刺激を受けやすく、肌にダメージがたまりやすくなることでくすみが生じてしまいます。
他には、肌の糖化やカルボニル化によって肌が黄色っぽくくすんでしまうこともあります。
糖化やカルボニル化は、糖質と脂質の過剰摂取や紫外線、喫煙、睡眠不足や運動不足など日頃の生活習慣によって引き起こされるため、生活習慣が乱れている場合は注意しましょう。
40代の悩み別おすすめ美容治療
40代の悩みに効く美容治療を悩み別に紹介します。
施術名をクリックすると、次項にある詳しい解説へ移動します。確認してください。
40代のシミ・そばかす・肝斑に効く美容治療
40代のシミに効く美容治療を紹介します。
施術名 | 術式 | 効果 | 費用相場 |
---|---|---|---|
フォトフェイシャル | 光治療 | 老人色素肝斑 | 約3万円前後 |
ケミカルピーリング | ピーリング | 1万1千~3万円 | |
QスイッチYAGレーザー | レーザー照射 | 肝斑 | 1ショット:3千円前後 |
イオン導入(トラネキサム酸/ビタミンC) | 薬剤+美容機器 | 肝斑・炎症後の色素沈着 | 1回:2万7千円~ |
トレチノインハイドロキノン | 外用薬 | あらゆるシミに | 5g:各約4千円 |
40代のシミは日用品などに含まれる化学物質や紫外線、いわゆる外的刺激だけでなく、蓄積された肌へのダメージ、ホルモンバランスやストレスなど年齢を重ねたことによってできるものも多くなってくるため、セルフケアだけではなかなか改善することができません。
特に肝斑やそばかすなどのシミは、クリニックの治療が必要となるケースがほとんどです。
シミの種類に合わせた治療を受けるためにも、まずは医師に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
40代のシワ・たるみに効く美容治療
40代のシワ・たるみに効く美容治療を紹介します。
施術名 | 術式 | 効果 | 費用相場 |
---|---|---|---|
イントラジェン | レーザー照射 | 表皮・真皮のたるみ | 顔:5万円前後 首:約4万5千円 |
糸リフト | 糸 | 1本:5~10万円 | |
フォトフェイシャル | 光治療 | 約3万円前後 | |
ケミカルピーリング | ピーリング | 1万1千~3万円 | |
ヒアルロン酸注射 | 注入 | 支持靭帯(リガメント)・皮下組織(脂肪)のたるみ | 1本6万6千~15万円 |
小顔注射(輪郭注射・BNLS注射) | 注入 | 1本:約2万円 | |
スネコス(SUNEKOS®︎) | 注入 | 2回:約11万円 | |
ボトックス注射 | 注入 | 筋肉・筋膜(SMAS)のたるみ | 1万5千~3万円 |
マイクロボトックスリフト | 注入 | 4万~6万円 | |
医療用ハイフ(ウルトラセルQプラス)) | レーザー照射 | 3万~10万円 |
40代になると、シワやたるみが増えてきますが、自己流のケア方法が間違っている場合は、逆に症状を悪化させてしまう可能性があります。
40代に突入したての場合やまだそれほどシワやたるみが気にならないという場合は、予防になるような施術を、すでにシワやたるみが気になる場合は肌を引き締めるような施術がおすすめです。
今あるシワやたるみを改善しつつ予防もしたいのであれば、複数の施術を組み合わせるとよいでしょう。
40代の乾燥肌に効く美容治療
40代の乾燥肌に効く美容治療を紹介します。
40代の乾燥肌は、シワやたるみ、くすみなど他の肌トラブルの原因になります。
肌の乾燥というと、化粧水などで水分を補うようなケアをすれば改善できるイメージがありますが、年齢を重ねた肌にはセルフケアに加えて肌のコンディションを整えたり、肌の奥にうるおいを与えたりするような美容医療をプラスしてあげるのがおすすめです。
乾燥肌への肌荒れのリスクが高いとされるケミカルピーリングは、適切な方法で行って施術後に正しくケアすれば、乾燥肌への効果をしっかりと感じられるでしょう。
40代の毛穴に効く美容治療
40代毛穴に効く美容治療を紹介します。
施術名 | 術式 | 効果 | 費用相場 |
---|---|---|---|
ケミカルピーリング | ピーリング | つまり毛穴 | 1万1千~3万円 |
ポテンツァ(POTENZA) | 高周波 | つまり毛穴たるみ毛穴 | 1回:4万4千円〜 |
フォトフェイシャル | 光治療 | たるみ毛穴 | 約3万円前後 |
CO2レーザー | レーザー照射 | 1ショット:約6千円 | |
イントラジェン | レーザー照射 | 4万5千~5万5千円 | |
コラーゲンブースター | 注入 | 1本:約6万円 | |
マイクロボトックスリフト | 注入 | 4万~6万円 |
40代は、毛穴に関するお悩みを抱える人が増えてくる年代です。
日々のセルフケアだけでは改善が難しく、そのまま放置してしまうとさらに毛穴が目立つようになってしまうため、毛穴が気になり出したら早めに美容治療を受けることをおすすめします。
なお、どの美容治療が適しているかは、毛穴の種類によって異なります。医師と相談して最適な治療を受けるようにしましょう。
40代のくすみに効く美容治療
40代のくすみに効く美容治療を紹介します。
施術名 | 術式 | 費用相場 |
---|---|---|
プラズマシャワー | 導入治療 | 1万5千〜3万円 |
フォトフェイシャル | 光治療 | 約3万円前後 |
ハイドラフェイシャル | クレンジング+ピーリング | 2万2千円〜 |
QスイッチYAGレーザー | レーザー照射 | 1ショット:3千円前後 |
イントラジェン | レーザー照射 | 4万5千〜5万5千円 |
イオン導入 | 薬剤+美容機器 | 1回:2万7千円~ |
ヒアルロン酸注射 | 注入 | 1本:6万6千~1万5万円 |
ボトックス注射 | 注入 | 2万7千~3万円 |
スネコス(SUNEKOS®︎) | 注入 | 2回:約11万円 |
ターンオーバーの乱れや乾燥などによって起こる40代のくすみ。
メイクで肌の色ムラをカバーしたり、スキンケアで改善を試みたりしている方も多いかもしれませんが、仕事や育児、家事などで忙しい40代の女性が、毎日自宅で十分なセルフケアを行うことはなかなか難しい場合もあります。
そのような場合は、肌に美容成分を浸透させたり肌質を改善させたり、くすみの原因となるメラニンを減らしたりするような美容治療がおすすめです。
40代におすすめの美容施術
40代の肌の悩みにおすすめの美容施術を詳しく紹介します。
乳歯髄(乳歯歯髄幹細胞培養上清液)
乳歯髄とは、その名の通り乳歯を利用した幹細胞培養上清液のことです。
一般的に幹細胞培養上清液は臍帯や脂肪、乳歯などの幹細胞を利用して作られています。
幹細胞培養上清液はヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン、FGF(線維芽細胞増殖因子)など肌の保湿やアンチエイジングに関わる成分が多く含まれているのが特徴です。
これらの成分の働きにより、年齢を重ねた肌にハリや弾力を取り戻し、シワやたるみを改善するなど、幅広いアンチエイジング効果が期待できるといわれています。
また、肌への効果だけでなく、糖尿病や腎臓病、リウマチ、変形性膝関節症、認知症などのさまざまな病気への効果が期待できる再生医療としても注目されているのです。
なお、乳歯歯髄幹細胞培養上清液は幹細胞培養上清液の中でも多くの生理活性物質(サイトカインやエクソソーム、成長因子など)が含まれているといわれているため、他の幹細胞を利用した幹細胞培養上清液よりも高い効果が期待できるとされています。
ダーマペン
近年人気のダーマペンは、髪の毛よりも細い超極細の針で肌に微細な穴を開け、皮膚の自然治癒力を引き出す施術です。
針によって傷ついた肌を治そうと、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、ターンオーバーが改善することで、肌のハリや弾力、うるおいが回復します。
ニキビ跡やクレーターへの効果も期待できるため、長年肌の凹みに悩んでいた方にもおすすめです。
また、ダーマペンの施術では肌に開いた穴が塞がるまでの間に、美白や毛穴、赤みなど、肌悩みに適した導入液を注入、浸透させることもできます。
なお、ダーマペンは徐々に効果を発揮する治療です。
肌悩みや施術部位によっても異なりますが、効果を実感するまでには最低でも1〜2週間程度、場合によっては1か月程度かかることもあります。
そのため、大切なイベントに向けてダーマペンの施術を検討している場合は、余裕をもってスケジューリングすることをおすすめします。
プラズマシャワー
プラズマシャワーとは、電気エネルギーをもつイオン化された「プラズマ」という物質を肌に照射する施術です。
血液や表皮細胞はもちろん、皮膚にもほとんどダメージを与えずに高い美容効果が期待できるため、肌へのダメージや痛みが不安な方にも向いています。
プラズマシャワーが効果を発揮するのは、肌のくすみや小ジワ、ハリや弾力不足、色素沈着、ニキビやニキビ跡などです。
皮膚表面の汚れや古い角質などを除去し、コラーゲンや線維芽細胞を活性化させて血流を改善させる働きによって、若々しく健やかな肌に導いてくれます。
レジェンドプロ+
レジェンドプロ+は、高周波(RF波)と局所電気刺激(DMA)の2つのエネルギーを用いたエイジング治療器です。
高周波によって皮膚や皮下組織に熱エネルギーを与え、コラーゲンの増生や血液、リンパの流れを改善します。それと同時に局所的電気刺激によって筋肉を活性化することでSMAS筋膜にアプローチし、顔のたるみやハリ不足を改善、全身の皮下脂肪の減少を促進します。
レジェンドプロ+がおすすめなのは、顔のたるみやフェイスラインのもたつき、二重あご、顔全体のハリのなさ、目の周りのエイジングサインにお悩みの方です。顔以外には、お腹や太もも、ヒップなどの部分痩せを叶えたい方にも向いています。
施術直後から肌が引き締まるのを実感できるため、即効性を求める場合にもおすすめです。
ポテンツァ(POTENZA)
ポテンツァはむずかしいといわれる肝斑をはじめ、小ジワや毛穴の開き、ニキビ跡などのさまざまな肌悩みに対応できる、針を利用した最新の美肌治療器です。
針先から高周波を照射し、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の産生を促すなど、創傷治癒能力を引きだして皮膚構造を再構築に導きます。
肌の内側からの若返りを可能にしながら、肝斑治療においてはメラニンに直接影響を与えないため、安全かつ効果的に治療できます。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸でリフトアップが可能?効果やメリット・デメリットなどを詳しく解説
粘性のあるヒアルロン酸を気になるシワ付近に注射する注入治療です。たるみの他、目の下のクマなどにも効果があります。
ヒアルロン酸は元々体内に存在する物質で、水分を大量に保持するため保湿が得意で、安全なうえツヤ改善にも効果的です。
施術の結果が気に入らない場合でも、ヒアルロン酸分解注射によって安全に以前の状態に戻すことが可能です。
シワ治療として注目される施術で、使用する製剤の選択や注入部位・注入量などの判断には施術医師のセンスが求められる治療です。
スネコス(SUNEKOS®︎)
非架橋結合のヒアルロン酸と6種のアミノ酸を特許比率で配合した製剤であるスネコスは、細胞外マトリックス(ECM)の再生を刺激して美肌成分であるコラーゲンやエラスチンを生成します。
肌の弾力やハリが増し、額や眉間・デリケートな目尻などの小ジワや青クマの改善が期待できます。
スネコスに含まれる非架橋のヒアルロン酸は、従来のボリュームをだすヒアルロンとは違い、サラっとした粘度でハリや潤いをもたらします。
自然な仕上がりを求めている人に特におすすめです。
ボトックス注射
正式にはボツリヌス・トキシン療法といい、シワ取り・若返り治療として高い人気を誇る注入治療です。
発達した筋肉を弛緩するなど、その働きをコントロールするため、額の横ジワや笑った際の目尻のシワなどの『表情ジワ』の改善が得意です。
一度注入すると数ヶ月間の効果持続が見られるなどが人気の理由ですが、注入箇所や量が適切でないと、目が開きにくい・表情がこわばるなどのリスクもあります。
ボトックス注射は施術する医師の十分な知識や経験によって美しい仕上がりを実現できる施術のため、クリニック選びも重要となってきます。
マイクロボトックスリフト
マイクロボトックスリフトは目の下のシワにおすすめ!原因や他の施術も紹介
シワ取りの施術で使用されるボトックスを、皮膚の浅い部位へデリケートなテクニックで少しずつ注入する、新しい治療法です。
額のシワや毛穴の開きなどに大して効果があり、フェイスラインのぼんやりしたたるみを引き締め、シャープなフェイスラインを叶えます。
ボトックス注射とは異なり筋肉に作用しないため、表情がなくなるといった心配がありません。
毛穴が引き締まると肌にツヤが蘇り、発汗を抑える効果もあるため化粧崩れしにくいなど、肌質改善の効果もあります。
小顔注射(輪郭注射・BNLS注射)
メスを使わない脂肪吸引といわれる小顔注射は、脂肪分解効果のある薬剤を注入し、リンパや血流の流れを促進しむくみ解消するなど、顔全体を引き締める効果のある施術です。
使われる薬剤については米国FDAで効果が承認されている医薬品を使用します。
即効性ではなく1~2週間程かけて少しずつ変化するため、周囲に気付かれる心配もなく、ダウンタイムもほぼなく安心です。
糸リフト
糸リフトの効果を得るためには何本必要?悩み別におすすめの本数を解説!
糸リフトはレーザーや注入での結果に満足できず、でも切らずにリフトアップしたい人におすすめの、糸を使って引き上げる美容治療です。
細かい突起がついた糸を皮膚内の組織に引っかけて引き上げることで、たるみが改善されます。
糸を挿入すると身体が異物と認識し、刺激を受け、糸の周囲にコラーゲンやエラスチンが大量に産生され、ハリやツヤが生まれるなど、若返り効果も期待できます。
頭皮付近から糸を挿入して引き上げるため、傷跡が目立たなく、糸もコイル状(ダーマスプリングリフトアイ)や、糸が太く持続力が長いもの(テスリフト)などの種類があります。
フェイスラインやほうれい線・目の下のたるみ、毛穴・くすみ、マリオネットラインやゴルゴラインなど、豊富な部位のリフトアップが叶います。
医療用ハイフ(ウルトラセルQプラス)
『切らないリフトアップ』として人気の高いウルトラセルQプラスは、脂肪層よりさらに深いSMAS筋膜まで熱エネルギーを届け、肌の土台からしっかりと引き上げます。
治療がむずかしいといわれていた目元、小鼻、唇のギリギリのラインまで照射できます。
傷みの感じ方には個人差がありますがほぼ麻酔なしで済む程度で、連続照射が可能であるため施術時間も短めです。
YAGレーザー
現在あるレーザー治療のなかでも利用範囲が広く、多方面で利用されているYAGレーザーは、さまざまな美肌効果が期待できる施術です。
異常なメラニン色素のみを探知して破壊しシミやそばかすを改善したり、真皮深層に高密度に照射してたるんだ肌を引き締めたりが可能です。
他にも、線維芽細胞を活性化させてコラーゲンやエラスチンを増生するなど、長期的な若返り効果が得られます。
CO2レーザー
CO2(炭酸ガス)レーザーは照射すると皮膚に小さな穴が開き、ダメージを受けた皮膚の自己再生能力が高まるという仕組みを利用し、肌悩みを改善します。
2種類の照射方法があり、そのうちの一つのフラクショナルレーザーは点状に照射するため、毛穴の開きやニキビ跡、くすみや小ジワの改善に効果があります。
ほくろやイボなど盛り上がった肌トラブルにも効果があり、出血もなく施術も短時間で済みます。
イントラジェン
イントラジェンは、高周波(ラジオ波)を肌に照射して効果を狙う、切らないたるみ治療です。
熱ダメージによりコラーゲン繊維を委縮させ引き締める即効性と、コラーゲン修復のために活性化する線維芽細胞の働きによる持続性の、相乗効果でたるみを改善します。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは広範囲の光を照射し、シミやそばかす、肌のくすみなどを改善する、若返りの光治療です。
IPLという優しい光はトラブルのある部位にだけ反応するため、肌を傷つけず、傷みもほとんどない治療が可能です。
ターンオーバーを促す仕組みで、シミが薄くなる、美肌になるなどの効果が得られます。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、水流を利用した新しいピーリング治療マシンです。
従来のピーリングでは薬剤を直接肌に塗布していましたが、ハイドラフェイシャルでは毛穴に詰まった皮脂や不要な角質、普段の洗顔では落としきれない肌の汚れを渦巻状の水流で取り除いたあと、スキンケア効果の高い美容成分を肌に導入していきます。
肌のトラブルのもととなる不要な角質や汚れを取り除くことで肌のターンオーバーが整い、毛穴の開きや黒ずみ、肌のくすみ、シワやたるみなど、さまざまな肌悩みへの効果が期待できます。
イオン導入
肌の深層部へ有効成分を届けるために行われるイオン導入は、有効成分を肌に塗布しその上から微弱な電流を皮膚に流す施術です。
肌がもつバリアも潜り抜けて深いところへしっかりと浸透し、その浸透率は化粧品の100倍になることもあります。
高濃度ビタミンCのイオン導入で、シミやそばかす、ニキビ跡やくすみ・クマ・毛穴トラブルに効果があり、活性酸素も除去します。
炎症を抑える作用のあるトラネキサム酸の導入では、肝斑や乾燥肌・敏感肌も改善が期待できます。
プラズマシャワー
プラズマシャワーは、プラズマを照射し肌のバリア機能を一時的に緩めたところに美容成分を浸透させる導入治療です。
レーザーと違い皮膚や血液、表皮に衝撃を与えないため、ダウンタイムが殆どなく、施術中の傷みも殆どありません。
使用される薬剤は、肌の再生や保湿・美白に効果のあるもので、口元のたるみや肌のハリ・くすみやニキビなどの悩みがある人に効果的です。
ケミカルピーリング
通常の洗顔で落としきれない古い角質を落とすケミカルピーリングは、年齢で遅れがちになるターンオーバーを促進することで、ニキビやくすみ、毛穴の開きなどを改善します。
強酸によって溶かして落とすため、医療行為となります。
一般的に使用する薬剤の種類は幾つかありますが効果が異なるため、目的に合った薬剤を選んで使用します。
まとめ
40代に多い肌トラブルやおすすめの美容治療を紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
40代は仕事や家庭内の環境の変化が起こりやすく、それと同時に肌や体にも影響が出やすい年代です。
忙しく毎日を過ごしていると、つい自分のスキンケアに時間を割くことを忘れてしまいがちですが、40代でどのようなケアをするかでこの先の肌が変わってきます。
50代、60代になっても美しい肌をキープするためにも、スペシャルケアとして美容治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今泉スキンクリニックでは、年齢を重ねてこれまでのスキンケアでは物足りないと感じている40代にピッタリの美容治療を提供しています。
自分にどの治療が必要なのかわからない、最適な治療を受けたいという方は、ぜひ今泉スキンクリニックへご相談ください。